小千谷闘牛振興協議会は1981年4月に小千谷闘牛場の落成にあわせて設立されました。以後、年７回の定期開催を現在まで継続しています。2004年10月には中越地震に被災し、牛の角突きの継続が危ぶまれましたが、皆様のご支援により、現在では地震前を上回る活気を得て、継続されています。近年の主な活動実績としては、2001年から現在までの東山小学校の学校牛「牛太郎」の飼育支援、2010年の共同牛舎の設立とふれあい活動の開始、2011年の全国闘牛サミット開催などが挙げられます。

地域伝統行事である「牛の角突き」を年７回定期開催するとともに、小千谷市のＰＲを兼ねて、各種イベントへの牛出張を行っています。また、平成22年に完成した共同牛舎を活用し、より「牛の角突き」を知ってもらうために、闘牛と来場者のふれあい活動を開催しています。加えて、近年では東山小学校と連携した後継者育成活動や国内自然災害への募金やボランティア活動も団体の活動として行っています。

今後の当会の方向性として「人材育成」に力点を置きたいと考えています。この人材育成については「後継者育成」と「サポーター育成」に分けられます。「後継者育成」は、現時点で当会に20代から30代の若手が多く在籍しているため、喫緊の課題ではありません。ただ、これらの若手会員の多くは、元々親世代が角突きに関わっていたことから、自然と当会の会員となったものが多い状況にあります。中越地震により地区人口が半減したこともあり、今後の後継者育成を成り行きに任せるだけでは、当会の持続性は確保できないと考えられます。そこで、今後は後継者の育成を意識した事業を小学校や地域と連携して展開していきます。後者の「サポーター」とは、観光対象として角突きを見る観光客ではなく、もう一歩踏み込んで角突きを深く知る「角突きファン」と考えています。これも育成を自然の流れに任さずに、意識的に観光客に働きかけるような姿勢が、本会に必要になってきます。そして、将来的には「角突きファン」が「後継者」となっていくような流れを作れればと考えております。加えて、当会は中越地震の際に、国内外の多くの方々から支援を受けています。その恩返しの意味でも、今後の国内被災地支援活動にも協力していきたいと考えています。

特記事項なし

無

全国闘牛サミット協議会/二十村郷牛の角突きの習俗保存会