設立趣旨書
1趣旨
私たちの身近にある山は、私たちの生活と密接に関わっている。この山には自然林(里山)と人工林がある。戦後の復興期に大量の伐採がおこなわれたあとに、スギ・ヒノキの造林が国策として推進されてきた。その後の経済情勢の変化が引き金となり、安い外国産材の輸入増大、国産材価格の低迷となり、森林所有者の高齢化・後継者不足で枝打ち・除伐・間伐などの森林の手入れの放棄に繋がり森林が荒廃してきている。
森林は次の役割を担っている。
① スギ・ヒノキ等の建築材の生産
② 防災機能(下流域の水害防止)
③ 二酸化炭素の吸収
④ レクリエーションの場
現状のままでは上記①～④の維持が困難になってきている。
発起人10名は兵庫県内各地において特定非営利活動法人や任意団体の構成員として人工林や里山で除伐・間伐などの森林整備活動に参加してきたが、平成２７年４月より任意団体として加西市と加東市の人工林・里山で活動を開始した。平成２７年７月に参加者から任意団体から特定非営利活動法人に移行すべきとの提言があり鋭意検討してきた。今後は新規会員の加入を推進し、環境保全の普及啓発分野にも活動を拡げるためにも、任意団体では認知度が低く活動に限界があった。山林所有者との折衝等で警戒感・不安感の払拭が必要となっており、特定非営利活動法人設立の申請をすることにした。
2申請に至るまでの経過
平成２７年４月　任意団体として加西市・加東市で自主活動を開始
平成２７年７月　特定非営利活動法人として活動を推進していく方向性を決定し、設立総会に向け申請準備を開始
平成２７年８月　設立総会開催

理事長

なかにし まさひこ