1988年、障害者が学校卒業後に地域での生きる場所となるよう作業所を開設。2006年法人設立後は、2008年ケアホームを開設。2009年、新体制への移行に伴い生活介護及び就労継続支援B型の事業を展開している。代表者は社会福祉協議会理事、教育委員会委員、防犯協会理事を歴任。

1.障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業（生活介護及び就労継続支援B型）ではパン、菓子の自主製品の製造および販売、山での養鶏と養卵の配達や花の仕入れと販売や花の植え付け業務、その他、さをり織りとその外商を通して障害のある人の生産活動や創作活動を充実させ地域との共生を実現させている。また共同生活介護事業では障害があっても一人の人間として地域で当たり前に暮らしたい、親から離れて自立生活をしたいという当事者の願いを実現させている。2.障害者の地域での自立生活支援に関する事業では、宿泊訓練や、手話サークル、当事者ネットワーク団体などを通じて社会参加活動、余暇活動などを行っている。

社会福祉法人ぶったぁ福祉会は、2016年にそれまでのNPO法人から法人変更ました。当法人の始まりは、1989年に、私達は淡路島の北部（現在の淡路市）で「障害のある人も家族や仲間と共に地域で暮らすこと」を実現するために障害者小規模通所施設「共同作業所ぶったぁ」を作りました。当時は、精神薄弱児と呼ばれた人たちの入所施設が淡路島の山奥に1か所あるだけでした。振り返ると、1972年から、私達は島内の入所施設を10年間ボランティアとして訪れ、そこに暮らす知的障害のある人たちがなぜ地域で共に暮らせないのかと疑問を持ったことが出発点と言えます。障害があっても地域の保育所や学校へ仲間たちと入学しようと活動しました。やがて、淡路島の北部（当時は津名郡）の保育所や小・中学校では障害が重くても入学できるようになりました。子供同士の中でお互いに影響を与えあい、子供たちは思いやりの心を育てました。ところが義務教育を終えると、重い障害を持つ人たちは在宅か入所施設の選択肢しかありません。彼らも一人の人間として尊ばれ、社会に役割を持った人として暮らしたいと望んでいます。それを実現するために作業所を作りやがてケアホームを作りました。淡路島で初めての施設でした。2名の障害を持つ人と共に鶏を飼い、作業を始めた1989年は、公的助成もありませんでしたが、2年後、6名の障害のある人たちの参加でやっと県の助成により職員を配置し、「共同作業所ぶったぁ」の運営基盤を確かなものにできました。障害を持つ人たちの参加が増えてきたころ、養鶏だけではなく、花や野菜作り、ケーキやクッキー、パン作りへと作業を拡大し、収益を上げることでメンバーの工賃を確保していきました。一人ひとりが作業に関わるためには職員の配置と送迎や配達に必要な車の維持は欠かせません。長々と当事業所の歴史をお話ししましたのは、そこにぶったぁの思いや理念が詰め込まれており、それが現在に事業を継続させ、未来につなげ発展させることになると確信するからです。

●淡路観光開発公社・・・「道の駅あわじ」の植栽
●（財）兵庫県園芸・公園協会・・・明石海峡公園の植栽、園芸福祉、イベント

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