事業成果物名

小型舟艇を活用した海洋レジャー振興のためのシステム作りに関する調査研究報告書

団体名

事業成果物概要

1.事 業 名
小型舟艇を活用した海洋レジャー振興のためのシステム作りに関する調査研究

2.目 的
2007年7月20日海の日に新たな海洋立国を目指して海洋基本法が施行され、国が海洋政策を総合的に推進する体制が確立された。同法28条では国民の海事思想を振興するため、「国は、国民が海洋についての理解と関心を深めることが出来るよう、(中略)、海洋に関するレクリエーションの普及の為に必要な措置を講ずるものとする。」と明記されている。国土交通省においても「観光魅力を活かした船旅の振興」施策として、瀬戸内海等において小型プレジャーボートも含めた旅客船を活用した観光資源の広域的なネットワーク化に力を入れている。
また、昨今の日本においても団塊の世代からのクルーズ志向の高まりを受けて、フェリー等の旅客船を組み込んだ国内クルーズツアーや、本格的な海外リゾートクルーズ等のニーズが高まりつつあるが、広く新たな層へより気軽に楽しむことが出来る海洋レジャーのメニュー提供が求められている。
一方で、近年の経済環境の悪化や、レジャーや趣味における関心の多様化を背景に、人々の自家用自動車に対する保有意識にも変化が生じている。
プレジャーボートにおいてもシェアリングシステムやレンタルシステムの導入等により、小型プレジャーボートを活用した瀬戸内海等での新たなレジャーシステムを構築することで、市民の海洋レジャーへの参加意欲の向上並びに海事思想の普及に寄与できるものと期待される。
そこで、本調査においては、小型プレジャーボートに焦点を当て、関連する海洋関連法令を整理するとともに、プレジャーボートを利用した余暇の現状、マリーナ等の施設の現状及び所有形態や稼動実態、さらに、プレジャーボートのオーナーの占有意識及び有効活用に関する様々な意識調査等を実施し、これらの調査を踏まえたプレジャーボートを活用した新たなレジャーシステムの可能性の検討を行い、海やマリンレジャーに関心のある層の潜在需要の掘り起こしを図ることにより、観光振興、海事思想普及に寄与しようとするものである。

3.事 業 内 容
①プレジャーボートの実態調査
関係者へのインタビュー調査と文献・統計調査によりプレジャーボートを活用した遊び方や、サービスの現状を整理した。
また、プレジャーボートの遊び方を具体的に把握するため、ボートオーナーへのインタビュー調査を実施するとともに、(財)日本海洋レジャー安全・振興協会、(社)日本舟艇工業会、(社)日本マリーナ・ビーチ協会が実施した「全国一斉マリンレジャーアンケート調査」の結果を整理した。
②プレジャーボートを活用した新規事業の検討
関係者へのインタビュー調査を行い、プレジャーボートを活用した新しい事業の商品コンセプトと事業メニューについて整理した。
③マーケティング調査
上記で設定した事業メニューの市場性を検討するため、京阪神の一般市民を対象にWebアンケート調査を実施した。
Web調査では、モデル商品を具体的に設定し、「モデル商品への関心度」、「モデル商品への価格感度」等を把握した。
④プレジャーボートを活用した新たなレジャーシステムの可能性の検討
(1)ケーススタディの実施と事業採算性
モデル商品の事業採算性を分析するとともに、モデル商品の具体化に向けた課題について、関係各者へのインタビューを通じて具体的に把握した。
(2)プレジャーボートを活用した新たなビジネスモデルのあり方
プレジャーボートを活用した新たなビジネスモデルのあり方について検討した。
(3)プレジャーボートを活用した新たなレジャーシステムの可能性
プレジャーボート利用の裾野拡大のための各種方策を検討した。
(4)新たなレジャーシステムの実現に向けたロードマップ
今後、取り組むべき方策のスケジュールと役割分担のあり方についてロードマップに示した。
⑤「小型舟艇を活用した海洋レジャー振興のためのシステム作りに関する調査研究報告書」を300部作成し関係先に配布した。

小型舟艇を活用した海洋レジャー振興のためのシステム作りに関する調査研究報告書の内容は以下のとおりです。

【目 次】

序 章
(1) 背景・目的
(2) 調査フロー
(3) 調査方法
1.プレジャーボートの実態調査
1.1 プレジャーボートに関する現状
(1) プレジャーボートのマーケット環境
(2) プレジャーボートを活用したサービスメニュー
(3) レジャーシステムの現状について(関係者インタビュー調査より)
(4) 検討中のビジネスモデルについて
(5) 今後のレジャーシステムとして提供可能なサービスメニュー
1.2 プレジャーボートの遊び方
(1) オーナーへのインタビュー調査
(2) 「全国一斉マリンレジャーアンケート調査」に見るプレジャーボートの遊び方
1.3 瀬戸内地区におけるマリーナ・海の駅等の現状
2.プレジャーボートを活用した新規事業の検討
2.1 事業コンセプト
(1) プレジャーボートの特性
(2) 事業コンセプト
2.2 商品イメージ
3.マーケティング調査
3.1 WEBアンケート調査の概要
(1) 事前調査(第一段階)
(2) 本調査(第二段階)
3.2 WEBアンケート調査結果
(1) 事前調査(第一段階)
(2) 本調査・回答者属性
(3) プレジャーボートの利用経験・関心度
(4) モデル商品への関心度
(5) モデル商品への価格感度
4.プレジャーボートを活用した新たなレジャーシステムの可能性の検討
4.1 ケーススタディの実施と事業採算性
(1) モデル商品の市場性評価
(2) 事業採算性の検討
(3) モデル商品の具体化に向けた課題(ケーススタディ)
4.2 プレジャーボートを活用した新たなビジネスモデルのあり方
(1) 事業主体のあり方
(2) 事業主体が持つべき機能
4.3 プレジャーボートを活用した新たなレジャーシステムの可能性
(1) プレジャーボート利用の裾野拡大に関する課題構造
(2) プレジャーボート利用の裾野拡大に向けた各種取り組みの方向性
(3) プレジャーボート利用の裾野拡大に向けた方策のあり方
4.4 新たなレジャーシステムの実現に向けたロードマップ
終 章

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

小型舟艇を活用した海洋レジャー振興のためのシステム作りに関する調査研究報告書

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