事業成果物名

文献紹介「 マイクロクレジットの危機回避:バングラデシュのケース」 

団体名

社会デザイン学会「日本発の社会貢献ファンドレイジング研究会」

事業成果物概要

マイクロファイナンスの本家というべきバングラデシュには600以上の免許取得MFIが存在しますが、中でも4大MFIのASA、BRAC、BURO、GRAMEEN Bankは、過去10年間のバングラデシュにおけるマイクロファイナンス融資額の2/3を供給してきました。しかし、近年、貧困削減の主要なツールとされていたマイクロクレジットが飽和状態に近づいているとの認識が強まり、2008年には、4大MFI合計の事務所数、スタッフ数ならびに顧客数(借入者数)の拡大基調に、各機関による対外発表もなしで、ブレーキがかかり大きな転機を迎えています。今回は昨年CGAPが発表したバングラデシュのMF事情の変化を分析したフォーカス・ノートの主要点を解説を交えてご紹介します。バングラデシュではすでに旧グラミン銀行型の担保なしグループ連帯責任制度は、姿を消しており、顧客のニーズは、小規模企業融資(SEL)や貯蓄に向かっているとのことです。他方で、他の国と比較して、バングラデシュのMFを巡る状況が極度に深刻化していないのは、MFI経営者側の意識のみならず、顧客側も3世代にわたってMFの仕組みになじんでおり、融資に対する「思慮深さ」が状況の悪化の歯止めになっているのではないかとの指摘は大変興味深い点です。対象文献:Greg Chen, Stuart Rutherford, “Microcredit Crisis Averted: The Case of Bangladesh,”July 2013, CGAP Focus Note No.87 http://www.cgap.org/sites/default/files/Focus-Note-A-Microcredit-Crisis-Averted-July-2013.pdf

助成機関

事業成果物種類

その他

事業成果物

事業成果物名

CGAP Focus Note,“Microcredit Crisis Averted: The Case of Bangladesh”

ファイル

形式:DOC 容量:422KB
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