事業成果物名 |
欧州旅客船調査
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団体名 |
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事業成果物概要 |
はじめに
世界の海運マーケットは依然としてリーマンショック以降の不況から脱するには至らず、厳しい運賃情勢が続いている。加えて、好景気時に受注した新造船が大量にマーケットに投入されていることから、世界の造船業は未曽有の需給ギャップを抱えており、非常に厳しい業況が続いている。 こうした中、国土交通省海事局において平成23 年7 月にまとめられた「新造船政策検討会報告書」において、我が国の造船力を強化していくための具体策として新市場・新事業への展開が必要であり、その中で、「大型旅客船など付加価値の高い船舶の積極的な販路開拓が急務」である旨、提言されているところである。世界 の大型旅客船マーケットについてみれば、アジアのクルーズマーケットの成長、堅調な欧州マーケットにより、今後もタンカーの発注額とほとんど同程度の発注が予想されるなど市場拡大が見込まれるている。客船分野については、欧米では大型旅客船建造で高い売上を上げている造船所が多々存在している一方、我が国においては、先般ようやく新規受注を獲得したが、それまで久しく客船建造がない状況が続いていた。大型旅客船については、その建造方法はもとより、構造に用いる鉄板、救命等の設備に加え、客室や公共スペースの装備品など、建造に必要となるあらゆる資機材が一般商船のそれとは大きく異なっており、必要とされる関連技術や関連企業も幅広く、こうした技術等の継承のためには、継続的な受注が必要である。 このため、欧州クルーズマーケットの動向や、これまで大型旅客船建造の実績のある欧米造船所の概要、また、欧州各国における旅客船建造に対する支援措置等を調査し、今後我が国において客船を建造していく上での基礎情報とするとともに、日本造船業における経営戦略検討の一助とするため、本事業を実施するものである。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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