事業成果物名 |
南米の海運及び造船・舶用品市場基礎調査
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団体名 |
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事業成果物概要 |
はじめに
南米の国土面積は、我が国の47 個分に相当する。世界では、アセアン地域をはじめ巨大な貿易 圏が形成されつつあり、ラテンアメリカ諸国においても昨年、メルコスール(南米南部共同市場) 加え、太平洋同盟が新たに組織され、地域の国際化に向かった経済圏拡大の動きが加速し始めてい る。 近年、南米は金属鉱物、農作物、化石燃料などの多様な資源力を担保に世界経済の中でプレゼン スを高めてきた。現在、域内GDPで5兆ドルに達する経済規模は、ラテンアメリカ諸国の内需の 拡大を背景に、成長が期待できる地域市場として世界の注目を集めている。 ブラジルを筆頭に新たな胎動が見られる海事セクターにおいても例外ではなく、本稿では、これ ら両経済圏を代表する3か国、特にメルコスルの主要メンバーとして近年、猛烈な勢いで海洋資源 の開発に邁進するブラジル、太平洋同盟国の中で中心的役割を果たしているチリとペルーにおける 海事クラスターの実態を整理した。加えて、『河』をキーワードに、アルゼンチンやウルグアイ等 近隣諸国の概況についても少し触れ、南米ブロックの海事産業市場の様子を少し広角度で俯瞰でき るようにした。 本稿の構成としては、総論として、ブラジル、チリ、ペルーをはじめとするこれらの国々の海事 クラスターの特性を“船種別船舶市場”として分類し、現在、ラテンアメリカ諸国で建造されてい る船舶を船種別に整理、第1章で当該3か国の経済概況を概括、第2章ではラテンアメリカ海事産 業の今後の発展にインパクトを与える農産物や市場の動きが激しいブラジルのエネルギー産業の 周辺、第3章では当該3か国プラス5カ国として各国海事クラスターの特徴を整理、最後の章でま とめを行い、巻末に各国の海事分野関係企業のリストを掲載した。 今回の報告書が、これら地域市場に興味をお持ちの皆様の参考となり、少しでもラテンアメリカ 市場への進出の手がかりやビジネスチャンスを提供することになれば幸いである。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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