事業成果物名 |
平成30年度サンゴ礁サイエンスキャンプ in 喜界島 2018(海と日本2018) 事業報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
近年の地球温暖化及び海洋酸性化は海洋生態系を脅かすことが懸念されている.サンゴ礁は海洋で最も生物多様性の高い海域であり,日本沿岸は世界のサンゴ礁の北限を有する希少な海域である.また,造礁サンゴは海水温異常による白化や,海洋酸性化による骨格形成の衰退など,環境変動に非常に敏感な生き物でもある.本事業は,将来を担う子どもたちのサンゴ礁及び海洋生態系への関心を高め,自ら海洋環境を考え行動する力を育む海洋環境教育である.
本イベントは,世界的にも希少で学術価値の高い隆起サンゴ礁の島「喜界島」を舞台とし,小学3年生から高校3年生までの児童・生徒を対象とした科学・環境教育プログラムである.全国から集まった小学生28名,中学生8名,高校生6名の計42名がサンゴ礁の環境や海洋生態系を学ぶ研究調査を行った.国内/海外の大学・研究機関(北海道大学・九州大学・東京大学・中央大学・熊本大学・金沢学院大学・鹿児島大学・国立環境研究所・Hawai’i Pacific University)・喜界島サンゴ礁科学研究所に所属するサンゴ礁研究の第一線で活躍する研究者13名が各チームの講師となり,さらに大学生及び大学院生が研究活動のサポートを行った.ジュニアコースでは,小学生〜高校生がサンゴ礁地球環境学,サンゴ礁地質学,サンゴ礁生物学(魚類),サンゴ礁生物学(無脊椎動物),サンゴ礁化学,サンゴ礁生態学,の6分野のテーマごとに研究チームに分かれて研究活動を行なった.研究活動は,喜界島周辺海域での海洋調査や喜界島内の陸上調査にて採取した試料を用いて,研究所内の大型水槽設備や実験器具(顕微鏡等)を利用して実施した.また,参加者全員が海洋実習に取り組み,喜界島の豊かなサンゴ礁を自ら泳いで学び,サンゴ礁研究に必要なシュノーケル技術を習得した.さらに,各チームで研究ポスターを作成し,イベント期間中に開催した「喜界島こどもサンゴ礁シンポジウム」にて研究成果を発表した.アドバンスドコースでは,全国から集まった高校生6名がより高度な実験やフィールド調査などを行い研究活動に取り組んだ(11泊12日).研究テーマは参加者それぞれの興味関心や目的に合わせて設定し,講師によるサポートのもと実施された.例えば,喜界島周辺海域で複数のサンゴ種を採取して飼育環境下で実験を行なったり,海水試料を採取して水質分析を行ったりなど,普段の学校生活は使うことができないような分析機器や大型水槽設備などを利用して,研究所ならではの研究実習であった.参加者は研究成果を研究レポートにまとめ,11月に開催された日本サンゴ礁学会にて自ら発表をおこなった. <事業成果物の概要> 事業成果物: 1.サンゴ礁サイエンスキャンプ in 喜界島 2018 研究のしおり (70部) 2.ジュニアコース 研究成果ポスター (6枚) 3.アドバンスドコース 研究成果レポート (6部)(公開予定) 4.サンゴ礁サイエンスウィーク ポスター(子どもサンゴ礁科学シンポジウム) 5.機関紙「KIKAIREEFS」第6号 6. 実施した事業が掲載されている媒体のコピー等 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
その他
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事業成果物 |
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