事業成果物名 |
2019年度「品質管理の高度化に関する調査研究」報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
1.事業名 品質管理の高度化に関する調査研究
2.目的 近年のNOx、SOx、及びCO2の船外排出規制の強化、船内騒音規制の制定等に対応するため、舶用機器の機構は精密・複雑化しており、その構成部品も多種・多様化している。また、舶用メーカーでは、品質管理を含めた技術・技能の伝承が難しくなっている。さらに、若年層の採用は、少子化の影響で多くを見込めず、将来的な人材不足は避けられないと考えられる。舶用メーカーが直面しているこのような課題を克服し、品質の高い製品を供給するためには、IoT、AI等最新の技術を採用した高度品質管理システムを製造事業場に導入する必要がある。本事業では、高度品質管理システムのモデルを研究開発し、実用化することにより、舶用機器製造事業場に対し同システムの導入を促進することを目的とする。 3.事業内容 高度品質管理システムを実現するための基本要素は下記3項目と考えられ研究課題とし、この3要素について、多種少量生産を特徴とする舶用工業の製造現場で活用できる仕組みとするべく研究を進めた。 (1)リアルタイム管理 部品加工及び組立状況や設備の稼働状況をリアルタイムで把握し管理する。工場内には多種類の部品や半製品が流れ常に変化し、工作設備も様々の稼働状態にあるが、これらを適正に管理することは品質管理の基本である。ICタグやIoT技術により多量の状態データをリアルタイムで把握し管理した。 (2)検査データのオンライン化 各製造工程の検査記録のデジタル入力とデータ評価を行い、オンラインで照合し、確認業務と直結させる。画像情報、音声入力、ハンディターミナルなどにより、全工程の多量の検査データを一元的に見える化し、分析に供することにより、品質管理の確実化と即応性の強化を図る。画像情報はトレーサビリティ等様々の用途に活用した。 (3)画像、AIの活用による品質管理の効率化 AIは人の作業の多くをサポートできる可能性があるが、特に、重要な品質管理業務である不適合の検知と未然防止に効果が期待される。また、画像活用は製造工程において詳細を把握できる有用な技術である。これらを段階的に導入し、機能の向上と拡大を図り、品質管理における活用範囲を拡大した。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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