事業成果物名

2019年度 IFCA 全国ユースネットワーク事業「社会的養護の当事者ユースリーダーの育成」の成果

団体名

事業成果物概要

1. 2020年4月/5月 全国ネットワーク会議 議事録と 2020年度の事業計画(年間事業カレンダー・ロジックモデルとユース活動の計画)PDF

   2019年度の事業の締めくくりとして、2020年3月22日に、東京でユースたちのイベントを企画していたが、新型コロナウイルス感染拡大危機の影響で、このイベントが中止になった。このイベントに合わせて、全国のユースチームからメンバーが東京に集まり、2日間の会議をするはずであった。その会議は、オンラインで実施し議事録を編集した。

   上記の会議の中で、ユースとアダルト・サポーターたちは、2019年度の事業の振り返りを行なうとともに、2020年度の事業内容も協議した。その結果、地域リーダーと2年以上の経験のあるユースたちが新しいユースたちを指導し、ベテランユースたちは、プロジェクト・チームの活動に専念することが取り決められた。

   この事業成果物「ファイル1』には、以下の内容が含まれている。
    ・2020年4月5月の全国ネットワーク会議の会議録
   以下の2点は、配布資料
    ・2020年度 ユース事業の年間予定表
    ・2020年の活動計画(ロジックモデル、ネットワーク組織図、プロジェクトチームの活動内容)


2. IFCA ユース活動マニュアルの草稿
  2022年の上半期に出版予定の、IFCA 全国ユースネットワークのメンバーが執筆・編集した「当事者リーダー育成マニュアル」の概要を説明する文書。


3. IFCA 日米ユース 定期刊行物「IFCAユースパブリケーション」の表紙 JPEG
(この定期刊行物は、IFCAのイベント会場などで、ご寄付と引き換えに、参加者ひとりひとりにていねいに手渡しています。そのため、ここには、成果物ファイルとして、雑誌の表紙のみを掲載しています。)

編集者のことば ◎ 施設や里親家庭で育った若者たちの移行期

   IFCA がユース主導型の組織を目指して団体結成をしたのは今から7年前の2012年。毎年、日本とアメリカのユースたちが頭を突き合わせて、かれらにとっていちばん大きなイベントである『日米ユース・サミット』のテーマを考案してきた。生まれ育った環境も、言語も、児童福祉の仕組みや制度もまったく違う日本とアメリカの若者たちだが、かれらは「フォスターケアを経験した」という共通項のもとで深く繋がり、さまざまな思いを共有している。

   昨年(2018年)9月に東京で開催されたユース・サミットのテーマを決めるための話し合いでは、日米両国のユースたちは、社会的養護で育ったがゆえに困難に満ちた自分たちの「移行期」について振り返り見た。そして、その多様性に気づいた。「移行期」というとまっさきに思い浮かぶのが、当事者たちが施設や里親家庭を離れて自立する、そのデリケートな時期である。だが、社会的養護の経験者にとって「移行期」は、さまざまな形をしていた。例えば、かれらが家庭復帰した時期。きょうだいと別れ別れになった時。養子縁組された時。自分の生い立ちの秘密を知った時、なども、かれらの人生の転換期であり、何かに向かって「移行する」時期だった。

   ユース・パブリケーション第7号では、「当事者の移行期」をめぐる8つのストーリーを取り上げている。
IKUMI は18歳で児童養護施設を離れる前とその後の自分のことを(P.4)、そしてK は、自己の進路を決定する際のさまざまな葛藤そのものが「移行期」を象徴していたことを、自立支援ホームでの経験と重ねて語っている(P.5)。新井ナジメ(P.8)とアリーシア・ティル(P.12)は、若者のアイデンティティ形成について、大人ができることや、具体的な方法について、明確な考えを打ち出している。デヴィン・ジョーダンは、「移行期」を乗り越えるために家庭環境と地域リソースが役立つことを、身をもって経験したユースだ(P.14)。それとは対照的に、エリック・ワーナー(P.10)は、成立しなかった家族再統合の後に起こるさまざまな不運と障壁に立ち向かう青年期を経験した。そして、ミゲル・アルモドバルとブライアン・モーガンティーニは、アドボカシー活動により自分の声を発見した重要な「移行期」について、それぞれ個性的な口調で語っている。

[IFCA 編集部] 


目 次 ◎ Contents

2 編集者のことば 「施設や里親家庭で育った若者たちの移行期」
Editor’s Preface – Transition for Youth Who Experienced Foster Care
IFCA編集部 IFCA Editorial Team

特集:私たちの移行期のストーリー  Special Issue: Our Transition Stories

4-5 18歳の旅立ち
Leaving Foster Care at Age 18
いくみ IKUMI

6-7 私の移行期
My Transition Story
K

8-9 自分のルーツを知る
Getting to Know Your Own Roots
新井ナジメ Najime Arai

10-11 私について、そして移行について
Personal Narrative and Transition
エリック・ワーナー Eric Warner

12-13 Identity
アイデンティティ
Aleceeya Thill アリーシア・ティル 

14-15 親族里親のもとでの移行期
Kinship Care and Transition
デヴィン・ジョーダン Devin Jordan

16-17 自分の声を探しあてるまで
Finding My Voice
ミゲル・アルモドバル Miguel Almodovar


18-19 移行期のあなたへの励ましの言葉
Transition Story of Encouragement
ブライアン・モーガンティーニ Brian Morgantini



4. ユースブログ記事掲載(ユースブログの広報チラシ)PDF

本年度も、IFCA ユースたちが運営するユースブログに新しい記事と写真を投稿した。
ブログサイトのURL https://myvoiceourstory.org/ja/



4. 2020年2月3月IFCA 全国ユースネットワーク渡米プロジェクト行程表(日本語)PDF

IFCA 日本ユースチーム渡米プロジェクト日程表
期間:2020年2月22日から3月4日まで(12日間)
視察・研修先:オレゴン州・ポートランド、シーサイド 、カリフォルニア州・サクラメント
参加者:8名の日本のフォスター・ユース
 
 この「渡米プロジェクトの行程表」は、研修旅行に参加した8名の日本のユースたちの活動の内容がわかるように編集されています。今年の渡米プロジェクトは、ユースたちのリーダーシップのさらなる育成と、米国の当事者ユースたちのアドボカシー活動現場での協働でした。



5. パーマネンシー・パクトのブックレット(PDF)冊子
ユースとサポーティブ・アダルトの生涯をつうじた、家族のようなつながり
(児童養護施設や里親家庭で育つ若者たちのパーマネンシーを築くためのツール)

   この冊子は、自立に向けて社会的養護のもとで暮らすユースとサポートする大人が互いの意思を確認・約束するためのツールである「パーマネンシー・パクト」の日本版です。

   「パーマネンシー・パクト」は、米国の連邦レベルで活動する当事者団体Foster Clubが作成し、2007年から取り組みを開始しています。このパーマネンシー・パクトを有効に活用することで、これから社会的養護のもとを巣立つユースが、信頼できるひとりの大人と、生涯をつうじた関係を築くことができます。
IFCAでは、翻訳権と日本語版作成の許可を得て、日本の環境にあう「パーマネンシー・パクト」の作成を進めてきました。

 この冊子は3つのパートで構成されています。

   第Ⅰ部は、Foster Clubが作成した「パーマネンシー・パクト」の冊子を翻訳したものです。
   第Ⅱ部は、日本版のリスト作成のために、当事者ユースのみなさんと協働した取り組みを記しています。日本版の「サポートの提案リスト」は、地域や個人によって、必要度が異なるでしょう。このリストを参考にそれぞれのユースに必要な支援について考える手助けとなれば幸いです。またこのリストは引き続き、ユース主体に検討を続けていく予定です。



6. ブライアン・モーガンティーニによる、パーマネンシー・パクトを理解するための講義 (日本語字幕12分)URL

   2018年秋の東京での日米ユースサミットの午前中のプログラムで、米国ユースが、パーマネンシー・パクトのパワーポイントを使用しながら、ユースや児童福祉関係者を対象に講義をおこなった。ビデオはその記録。このパーマネンシー・パクトを日本に導入し、広める活動は、2020年度にも継続する予定である。

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

全国ネットワーク会議・議事録と配布資料(2020年4月・5月)・2020年度の事業計画(年間事業カレンダー・ロジックモデルとプロジェクトチームの活動)

ファイル

形式:PDF 容量:7MB
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事業成果物名

ユース活動マニュアル(草稿)

ファイル

形式:PDF 容量:1MB
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事業成果物名

2020年2月3月IFCA 全国ユースネットワーク渡米プロジェクト行程表(日本語)

ファイル

形式:PDF 容量:293KB
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事業成果物名

パーマネンシー・パクト のブックレット

ファイル

形式:PDF 容量:3MB
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事業成果物名

ユースパブリケーション7号の表紙

ファイル

形式:JPG 容量:313KB
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事業成果物名

ブライアン・モーガンティーニによる、パーマネンシー・パクトを理解するための講義 (日本語字幕12分)

URL

事業成果物名

社会的養護の当事者ユースリーダーの育成事業 成果報告

URL

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