アップストリーム、特に海上石油生産現場において、坑井から生産される油・ガス・水の多相流体がフローラインや生産設備を流れる中で、管内や設備内部での不純物の堆積、設備腐食、ハイドレートなどを引き起こす。これらの事象の発生を抑制して設備の保護を行うためにフローライン及び設備に適切な薬剤を適量注入する必要がある。しかし、現在多くの石油生産現場で使用されているポンプやInjection Rate Control Device (IRCD)は、油井の圧力変化や添加剤の特性変動などの影響を受けやすく、正確で安定した薬剤注入を行うことができない。
当社が提供している新技術を搭載したケミカルインジェクションコントロールシステムは、これらの環境変化に対して自律的に制御を行い、常に設定した注入量を維持することができるものである。しかし、現在の仕様・設計では石油生産現場でのアプリケーションが限定されている。
これらの制限を緩和し、アプリケーションを広げるための研究を行った。

報告書

事業成果物名	添加剤注入新技術開発報告書
ファイル	形式：PDF　容量：198KB
事業成果物名	海洋石油・ガス生産における油井内流路の詰まりを監視・制御する技術の開発
URL	http://nippon.zaidan.info/jigyo/2020/0000095058/jigyo_info.html