事業成果物名

【2021年度活動報告】おたがいさまプロジェクト活動報告_8月分【復興支援】

団体名

事業成果物概要

おたがいさまプロジェクト
活動報告書_2021年度_8月

   被災支援ボランティア団体
「おたがいさまプロジェクト」
    

被災支援ボランティア団体「おたがいさまプロジェクト」の
2021年8月の活動報告になります。
緊急事態宣言で被災地に伺うことができないなか、神戸でできる
復興支援として、泥で汚れた写真を洗浄する写真洗浄を行いました。

      ※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底しての活動となりました。

 
活動場所被災地情報                
・令和元年台風19号による被害等(2019年10月)
台風19号では、死者90名、行方不明者9名、住家の全半壊等4,008棟、住家浸水70,341棟の被害が。栃木県では死者4名、住家の全半壊等1,264棟、住家浸水13,200棟の被害。
<台風19号被害の特徴>
・年代別の犠牲者を近年の災害と比較すると、60代以上の被害が多い。また、屋外で犠牲になった比率が高い。洪水関連の犠牲者が多い。
・「洪水」「河川」犠牲者の5割強が浸水想定区域内。
・ここ5年間の水害・土砂災害の中で死者数・行方不明者数が2番目に多い。
<栃木市において>
栃木市では、台風後人口が大幅に減っており、特に浸水被害が大きかった地区では100人以上も減少。高齢化も著しく、自治会関係者らからは「コミュニティーを維持できなくなる」と不安の声が漏れている。


1.写真洗浄                  
日時/場所
ボランティア数
8月 1日(土)10:00~12:00 / 13:00~15:00 @神戸市青少年会館 / 計18名
8月 8日(日)13:00~17:00 @神戸市青少年会館 / 計40名
受益対象地域/数
作業枚数
栃木県栃木市(令和元年台風18号)/ 約10名
453枚
支援・協力団体
真備町写真洗浄@あらいぐま岡山(作業指導等)/ 神戸市社会福祉協議会(協力)
/ 一般社団法人大学コンソーシアムひょうご神戸(協力)
その他
コープともしびボランティア振興財団 / しみん基金・こうべの助成事業です。
内容
①写真洗浄 ②防災セミナー
詳細
① 写真洗浄-
※写真洗浄とは
「写真洗浄」とは、自然災害の中でも、主に水害によって汚れてしまった写真を1枚ずつ丁寧に洗浄する復興支援活動です。
具体的には、汚れてしまった写真はバクテリアが周りから浸食して白くなり、やがて写っているものが見えなくなってしまうため、水とエタノール水溶液を使って洗浄します。
この活動は、力仕事に自信がない方やボランティア初心者に向いています。

<活動の成果>
 1.被災者の思い出を守り、復興支援への後押しをする事ができた。
 2.写真洗浄ボランティアを世間に広める一助となった。 
 3.被災地ではない地域で、復興支援を行えた。
 4.過去の文化財(写真)の遺失を防ぐことができた。
 5.写真洗浄を通して被災地の現状を伝える事ができた。
 6.被災地の現状を伝えることで、災害の風化を防ぐ一助となった。
 7.地元の支援団体と協同活動することで、防災への連携強化に繋がった。


    遠方でも出来る復興支援    
体力には自信が無かったり遠方で行けなかったりするが、「被災地の役に立ちたい」
という多数の声を伺い、地元で復興支援が出来ないかと本企画を立ち上げたところ、
ご年配の方も含め、多少の障害を持っている方や親子連れの参加もあり十分な手応え
を感じおります。※活動にあたり、写真洗浄の第一人者である「真備町写真洗浄」様
に写真提供やアドバイスを頂きました。

    学生と手を取り合って    
8/8は一般社団法人大学コンソーシアムひょうご神戸さま、神戸市社会福祉協議会さま主催の「学生災害ボランティア・ネットワーク事業」において出張の写真洗浄を行いました。被災地支援がはじめての学生の方向けに、写真洗浄を通して思いやりの大切さを伝えることができました。
② 防災セミナー
「聴覚障害と防災」
当団体ではこの機会に防災や減災についても考えていただくため、毎回初心者向けの防災セミナーを企画しております。
このセミナーは基本的に学生の発表の場として学生メンバーに行ってもらうのですが、今回は高校生の藤田さんに聴覚障害の防災についてお話をしていただきました。藤田さん自身も軽度の聴覚障害ということもあり、自身の経験を通して普段私たちが当たり前のように生活していることが聴覚障害の方にとって大変な世界であることを教えてくださり、また被災時にどのように伝えればスムーズな避難につながるかをみんなで話し合いました。
   
「被災地とつなぐ」
8月8日は、当団体と繋がりがあり、西日本豪雨の被災者(被災当時高校3年生)だった井上望さんからオンラインで被災当時のお話を伺いました。被災支援が未経験だった学生の方にとって、同年代の苦しい体験は深く心に伝わったようで、アンケートの半分以上が望さんのお話でした。

<アンケート抜粋>
人にどんな形であれ、寄り添う気持ちを持つことの大切さや被災された方々のことを想像しながら常に行動していくことは今後活動して行く上で非常に大切なことだと感じました。

   


 所感                    

【活動を通じて】
緊急事態宣言が再度宣言されましたが、参加者全員がコロナ対策を徹底し、無事今月も被災地支援活動を行うことができました。
被災地から遠く離れた場所でもできる写真洗浄ですが、写真に込められた大切な想いはボランティアさんの心を大きく動かすことができます。その思いが防災や減災につながり、思いやる気持ちを育むのだと実感しております。



【地域、学生と手を取り合って。】
8月8日に行った「学生災害ボランティア・ネットワーク事業」においては、初めて大学コンソーシアムひょうご神戸さま、神戸市社会福祉協議会さまと連携をとることができた重要なイベントでした。
防災や減災、被災地支援においては地域や行政との日頃の連携が不可欠です。


これからも些細な活動ではありますが、温かい社会を目指して全力で取り組んでいきます。

最後にこのような状況下で活動が続けられるのも、[しみん基金・こうべ様]、[真備洗浄@あらいぐま岡山様]
[コープこうべともしび助成財団様]、そしてご支援頂いた皆さま、ボランティアの皆さまのおかげでした。

心より感謝をしたいと思います。 
本当に有難うございました。 
おたがいさまプロジェクト代表 大竹 

      ボランティア アンケート        
After listening to the experiences and stories of disaster victims, I got a little idea of what it was like to be there at that time. it must be very sad to lose valuables, and not be able to continue schooling. From there, I can learn many things. Then, we did the photo cleaning activity. from that, we know that the disasters also take away the evidence of a person's happy memories.

今回の研修を通して学んだことは2つある。
一つ目は、井上さんのお話を聞いて、ボランティアと言うのは単なるお手伝いではなく、相手の心に寄り添うことが一番大切な事だということだ。ボランティアを単純作業として捉えて物事をなしても、相手の気持ちを理解することができなければ、ちょっとした小さな言葉でも相手を傷つけてしまう恐れがある。相手のことをどれだけ一番に考え、たとえ相手のためにどういった言動を取るのがベストなのかと言う問いに対しての答えが出なかったとしても、その相手のことを深く考えたという行動は必ず報われるものだと学んだ。
二つ目は、ボランティアの役割について具体的に理解ができた。今現在日本には沢山のサービスや制度が被災した方々を助けるために存在してる。しかし、その制度にはサポートしきれない被災した方々一人一人の心の支援がある。それを満たすのがボランティアなのだと今回学んだ。
岡山で被災した人の話を聞いて、住む場所は本当に考えないといけないと思った。私が住んでる地域は割と災害に強いところだけど、もし、これから引っ越すなら川沿いや土地の低いところはやめようと思った。そして、たまたまその地域に住んでしまったなら、それなりに災害の対策はしないといけないと思ったし、今でもいつどんな災害に巻き込まれるかわからないから普段から対策や準備はしないといけないと思った。

写真洗浄
こんなボランティアがあることもあまり認識していなかったし、夢中になってついついしてしまうボランティアだと思った。不定期でも大丈夫そうだし、気軽にできるボランティアでやりたいと思った。写真を見ながら自分の事を思い出したり、ふとこれらがなくなったらどんな気持ちになるだろうと考えた…そしたら絶対ショックだししばらくボーッとしてしまうのは確実だと思った。災害で一番嫌なのは喪失感ってめっちゃわかる気がした。けど、被災者は本当にそれを痛感してるだろうからなんかいたたまれない気持ちになる…。
実際に災害を経験した人の話は、これからボランティア活動を進めていく中でとても貴重なものだった。写真洗浄は初めての経験で、全く知らない人の思いを大切にするという活動を体験できたことはいい経験になった。
望さんの被災した話を聞きましたが、体験しなければわからないことが想像以上に多いと感じました。例えば、真夜中に溢れた水が迫ってきていたと仰っていたことです。言葉で聞くだけでも恐ろしいのに、もし自分がその場に居合わせたら真っ暗闇でトラウマになるだろうと思いました。被災者の方の気持ちを完全に理解することの難しさを学びました。そして、写真洗浄の体験をしました。写真洗浄という活動があることを初めて知りました。泥で黄ばんでいたり写真が真っ白になっていたりした被災にあったアルバムを初めて見ましたが、少し被災現場の怖さを感じました。体験中にはお互いさまプロジェクトの方々が優しく教えて下さり、どこまで汚れをとればいいのか悩んでいると、相手のことを思い、悩んでいることが重要だと言ってくださいました。目の前の写真だけでなく、写真の奥の人を想像してどれだけ思いやるかが重要だということを学びました。
写真洗浄は初めてでしたが、本日やった作業は誰でもできるような簡単なものだったので楽しみながらできました。自分にできることを、それが小さくても、今後も自発的に見つけて行動していきたいと思います。ボランティアの皆さんもすごく優しく明るくてとても楽しかったです。また機会があればよろしくお願いします。
少しでも役に立てたような気がして、よかったです。防災セミナーの内容が、初めて知ったことばかりだったし、すごくいい勉強になりました。ありがとうございました。これからも、活動頑張ってください。応援しています。
過去に授業の一環として参加さえてもらい、思い出(写真)の重さや大切さ、扱い方について深く学びを得ました。そして今日もそれを改めて感じるとともに、一緒に思い出を共有しているような気分になりました。前は思い出を消しすぎないこと、きれいにすることを意識してばかりでしたが「写真の持ち主の思い出」に触れさせていただいていることに気づくことができて良かったです。
神戸市社協のボランティアについて考えるプログラムの一環として、写真洗浄を取り扱って頂き、体験会を実施しました。合計26人の大学生がいる中でメンバーそれぞれが写真洗浄のことを伝えることが出来ました。作業というよりかは体験を重視したので1枚を大切に扱ってもらえるよう取り組めたと思います。切り出し・洗い・仕上げすべての工程をみんな行うことができて多くの人に知ってもらうことができて良かったです。オンラインでも2人参加でしたが、オンラインの人にうまく伝えることが出来なかったので、今後またそういう機会があるときには意識したいところでした。
今回は神戸市社協の方のイベントに参加させていただきました。大学生のボランティアの方と一緒に写真洗浄をして、こうやって多くの方に広まっていくことを実感し、嬉しくなりました。
難しかった、緊張したという感想や、写真っておもしろい、大切なもの、これからたくさん撮りたいなどの感想もありました。思い出を守る活動を多くの人に知ってもらうことができ、充実した1日になりました(^ ^)
初防災セミナー出来て良かったです。
この日は多くの初参加者が来てくださり、1枚1枚丁寧な作業をしていただき全体で200枚以上の作業を行うことができたので良かったです。
お疲れさまでした。今回は神戸市社協さんとの協同かつ、大学生の方との活動と、今までにないコラボレーションで、たくさんの刺激をもらいました。
今までは、ボランティアをしてみたいという方を相手にすることが多かったですが、今回はこれからボランティアをしていく方が対象だったので、どう伝えればいいかを場面ごとによりいっそう深く考え取り組むように心がけました。
大学生の皆さんの前向きで熱心な姿に感銘を受け、自身ももっと向上したいという思いに繋がりました。
彼らがこれから充実したボランティア活動をできることを心から望むと同時に、また一緒に活動できればなと思います。

 
おたがいさまプロジェクトYouTubeを御覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UC74ms460Lsje4Agy4i10G6A

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