事業成果物名

2020年度_JSMEA_船舶用ポンプ状態診断システムの技術開発成果報告書

団体名

事業成果物概要

1.事業名
 船舶用ポンプ状態診断システムの技術開発

2.目的
 ユーザ(船管理会社、船運航会社)では、船陸間通信を用いて情報をリアルタイムで共有し、船の安全運航を確保するため様々な取り組みが行われている。その一例として、主機関では、状態基準保全・船陸間での情報共有を実施し、船員の負担を軽減することがすでに始まっている。一方、船の運航上の重要な機器の一つである船舶用ポンプについては、未だに時間基準保全が一般的であり、状態基準保全等を導入するためには新たなツールの開発が必要である。
 本開発では、IoT技術を活用した船舶用ポンプ状態診断システムを開発し、メンテナンスにおける船員負担の軽減を図るとともに、ポンプの不測の不具合を回避することにより、船の安全運航の更なる向上を目指す。

3.事業内容
 本事業は、2019年度と2020年度の2年計画で行うもので、2年目の2020年度は以下を実施した。

1. メカニカルシール状態診断システムの製作
(1)試作型メカニカルシール状態診断システムの実船運転データ取得及びフィードバック
陸上試験機にて昨年度に収集した基本データ及び、実船搭載されたメカニカルシール状態診断システムで取得した連続運転データの解析結果をフィードバックして、システムの改善による信頼性向上を図った。
(2)故障モード検知率75%以上の検出アルゴリズム開発
故障モード検知率75%以上の検出アルゴリズムを開発し、実船搭載されたメカニカルシール状態診断システムでの評価を実施したところ、メカニカルシールの故障モード79%を検知することができるアルゴリズムが開発できた。
2. 陸側へのデータ転送量の最適化及びデータ受信側のシステム製作
船陸間で情報を共有化する為のシステム製作を実施した。協力者からポンプ1台分の運転データを2MB/日で受け取っている。現在は遅延なく送信可能であるが、複数のポンプ及び他の機器からの通信が増えることを考慮すると、データ圧縮が必要となってくる。陸上からサポート可能なデータ量を確保する為、10秒間で送信可能なデータサイズを目標として1MB/日を目指した。
(1)データ受信側の装置製作
ポンプ状態監視診断システムからのデータを陸上で受け取り処理する為の装置の製作を行った。
(2)データ転送量の最適化
船陸間も同じ認識を持ち、船陸間で共有するデータ量を1MB/日とするための最適化を行ったところ、0.89MB/日のデータ量にすることができた。
(3)データ受信側のソフトウェア製作
(1)、(2)の実施結果を元に、船陸間のデータ共有化ソフトウェア製作を実施した。
3.報告書作成

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

2020年度_JSMEA_船舶用ポンプ状態診断システムの技術開発成果報告書(1/2)

ファイル

形式:PDF 容量:8MB
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事業成果物名

2020年度_JSMEA_船舶用ポンプ状態診断システムの技術開発成果報告書(2/2)

ファイル

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事業成果物名

船舶用ポンプ状態診断システムの技術開発

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