事業成果物名 |
2023年度船舶関係諸基準に関する調査研究事業成果報告
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事業成果物概要 |
事業目的及び事業概要
1.1 事業目的 船舶の構造、性能及び設備並びに運航等に関する調査研究を通じて、船舶の安全確保及び海洋環境等の保護に関する適切な諸基準の策定に資するとともに、造船技術の向上及び海事産業の発展に寄与することを目的とする。 1.2 事業概要 調査研究事業の運用に当たっては、基準案等の作成に係る調査研究事業として下記の八つのプロジェクトを立ち上げ、SG(ステアリンググループ)会議を27回(Web及びハイブリッド会議)、WG(ワーキンググループ)を17回、検討会及びWGを22回開催し、国際海事機関(IMO)への戦略的な対応とプロジェクトの円滑な執行を図った。また、IMOにおける安全・環境規制の策定に戦略的に対応するため、IMOの基準の動向はもとより、これに関連する重要な基準・規格の策定動向、及び海事分野を取り巻く環境の変化を総合的に把握し、国際基準の策定に関する調査研究を実施するとともに、基準及びこれに関連する重要規格の適正化のため、修正案の作成等を実施した。 なお、事業の遂行にあたっては、船舶技術戦略委員会を3回開催し、進捗報告、事業計画の審議等を行った。 2 事業実施概要 IMO GHG削減戦略への対応に関する調査研究 海洋水質・生態系保護基準整備に関する調査研究 水中騒音対策検討に関する調査研究 自動運航船の開発・実装に係る制度の研究に関する調査研究 航海設備近代化に伴う関連基準の検討に関する調査研究 ガス燃料船・新液化ガス運搬船基準の策定に関する調査研究 目標指向型復原性基準の策定に関する調査研究 救命設備基準改正検討に関する調査研究 各国提案の評価及び日本提案のフォローアップ(IMOフォロー) a) 防火 b) 船上揚貨装置及びアンカーハンドリングウィンチ c) 燃料油の安全性 d) SOLAS II-1章機能要件 e) 大気汚染防止対策 f) 推進・操舵装置 g) 非常時曳航設備・係船設備 h) サイバーセキュリティ 3 情報の発信等 3.1 セミナーの開催 船舶基準セミナー~IMOにおける環境関係諸基準の策定状況及び関係者の取組状況(GHG、LCA、船体付着等)~をハイブリッドで開催した。 a)開催日・場所 2023年11月1日(水) JAカンファレンスホール b) テーマ及び講演者 国際海運のGHG排出削減に関するIMOの動向等 国土交通省 海事局 海洋・環境政策課 環境渉外室長 塩入 隆志 様 IMOにおける環境諸基準の最近の審議動向 一般財団法人 日本船舶技術研究協会 基準ユニット長 升井 峻 <第二部:各環境基準の策定状況及び関係者の取組について> 舶用燃料のライフサイクルGHG強度に関するIMOガイドライン及び燃料認証 一般財団法人 日本海事協会 技術研究所 専門研究員 三宅 竜二 様 船体付着生物汚損に関する環境基準策定状況及び技術動向 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 環境・動力系 環境影響評価研究グループ 上席研究員/(併任) 国際連携センター 小島 隆志 様 c) 参加者 約70名 3.2 報告書の配布 上記1.2に関連したプロジェクト、検討会について年度報告書を作成し、委員及び関係者には製本版報告書を配布した。また、賛助会員への情報提供として、電子版報告書をホームページに掲載した。 3.3 ホームページへの事業報告及びIMO情報の掲載 賛助会員への情報提供として、IMO各委員会・小委員会の報告、セミナーの開催案内及び報告等メールニュースを発信して、迅速な情報提供に努めた。また、必要に応じてホームページにも掲載した。 3.4 IMO委員会等への本団体研究員や外部有識者の出席 作成された基準案等の趣旨説明を図るために次のIMO等の会議に出席(WEB開催及びハイブリッド)し、IMOへの提出文書一覧に記載の提案文書について説明と理解に努めるとともに関係各国及び関係機関との意見交換及び情報の収集を行った。 【出席したIMO会議】 括弧内は当協会職員数(WEB開催) a) 第2回自動運航船共同作業部会(MASS JWG21)2023年4月17日~21日 ロンドン 2名(1名) b) 第10回汚染防止・対応小委員会(PPR10)2023年4月24日~28日 ロンドン 3名(1名) c) 第10回 航行安全・無線通信・捜索救助小委員会(NCSR10)2023年5月8日~19日 ロンドン 1名(1名) d) 第107回海上安全委員会(MSC107)2023年5月31日~6月9日 ロンドン 6名(2名) e) 第15回 温室効果ガスに関する中間作業部会(ISWG-GHG15)2023年6月26日~30日 ロンドン 1名(1名) f) 第80回海洋環境保護委員会(MEPC80)2023年7月3日~7日 ロンドン 8名(4名) g) IMO第9回貨物運送小委員会(CCC 9) 2023年9月20日~29日 ロンドン 3名(2名) h) 第19回IMO/ITU EG合同作業部会(IMO-ITU-EG19) 2023年10月9日~13日 ロンドン 2名(1名) i) 日本加州 グリーン海運回廊シンポジウム 2023年10月20日~21日 ロンドン 1名(1名) j) 総合的安全評価(FSA)専門家会合(FSA_EG) 2023年10月23日~26日 ロンドン 3名(1名) k) 第2回自動運航船会期間作業部会(ISWG-MASS 2) 2023年10月30日~11月3日 ロンドン 1名(1名) l) 自動車船火災対策に関するワークショップ 2023年11月22日 ボン 1名(1名) m) 国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP 28) 2023年11月30日~12月12日 ドバイ 1名(1名) n) 第11回船舶設計・建造小委員会(SDC10) 2024年1月22日~28日 ロンドン 4名(2名) o) 第11回汚染防止・対応小委員会(PPR11) 2024年2月19日~23日 ロンドン 3名(2名) p) 第11回船舶設備小委員会(SSE10) 2024年3月4日~8日 ロンドン 4名(2名) q) 第16回 温室効果ガスに関する中間作業部会(ISWG-GHG16) 2024年3月11日~15日 ロンドン 2名(2名) r) 第81回海洋環境保護委員会(MEPC81) 2024年3月18日~22日 ロンドン 8名(2名) |
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