事業成果物名 |
2024年度 日本財団-DeepStar 連携技術開発助成プログラム(2年目) 事業報告書
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事業成果物概要 |
1. 事業概要
二酸化炭素排出量を削減するためにパイプラインによる水素ガス輸送が想定されるが、高圧条件下での使用には適切な材料性能を特定することが重要である。このプロジェクトは、開発した材料を用いて、高圧水素下での材料特性を評価する技術を開発すると共に、自社開発したパイプライン用材料の安全性について業界基準を踏まえ評価することを目的とする。 2. 背景 パイプラインによる水素輸送において、輸送効率とプロジェクト経済性のためには高圧輸送が必要であるが、高圧条件下で使用可能な材料性能要件を明確にすることが重要である。 現在の水素パイプライン規格ASME B31.12-2019 「Hydrogen Piping and Pipeline」 では、高圧条件である設計係数が40%を超える場合には、水素ガス中の破壊に対する十分な耐性(破壊靭性)を備えたパイプライン材料を使用することが求められている。また、ASME B31.12-2019規格では、ASTM E1681規格によるKIH判定に基づく破壊安全性評価を必要としている。しかし、ASTM E1681規格の破壊靭性試験は平面ひずみ条件が必要となるが、パイプライン材料のような延性材料では、この条件を達成するのは困難であり、材料の破壊靭性を評価する試験方法を確立する必要がある。昨年度Phase Iでは、陸上パイプラインを想定して薄肉鋼管となる電縫管について開発・評価を行ったが、今年度Phase IIでは、海底パイプラインを想定し厚肉鋼管となるUOE鋼管について開発・評価を行う。 3. 研究目的 パイプライン材料のような延性材料に対応した水素中での破壊靭性評価法の提案と高圧水素条件下で使用可能な材料性能要件を明らかにし、自社材の耐水素適合性を評価する 4. 事業成果 高圧水素パイプラインの必要靭性に関する技術レポート(添付資料) |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |