【はしがき】
本報告書は、日本財団の2007 年度助成事業「船舶関係諸基準に関する調査研究」の一環として、構造破壊防止プロジェクトにおいて実施した「船舶の構造破壊防止に係る基準に関する調査研究」の成果をとりまとめたものである。
本プロジェクトでは、EMSA の8 つの勧告に関する欧米の動向を監視すると共に、IMO で審議中の防食塗装基準等へ対応するためにワーキング・グループを設置し調査研究を実施した。また、我が国鉄鋼メーカーで開発したタンカーのカーゴホールドに対する優れた防食性能を有する耐食鋼板の取り入れに関する提案を行うために耐食鋼ワーキング・グループを設置して検討した。さらに、油汚染防止のための環境影響評価について今後IMO へ提案していくための、基礎調査、油流出や拡散プログラムの開発について環境影響評価ワーキング・グループにより検討した。

【目次】
1. はじめに
2. プロジェクトにおける審議状況
3. IMO における審議状況
3.1 DE50 における審議
3.2 MSC83 における審議
3.3 DE51 における審議
4. 防食基準に関する調査研究
4.1 バラストタンク塗装基準
4.1.1 バラストタンク塗装基準実施ガイドライン
4.1.2 塗装下地処理の塩分濃度実態調査
4.1.3 塗装下地処理標準
4.2 ボイドスペース塗装基準
4.3 PMA（Permanent Means of Access）の防食基準
4.4 カーゴオイルタンク防食基準
4.4.1 カーゴオイルタンク塗装基準
4.4.2 カーゴオイルタンク耐食鋼基準
5. バラストタンク塗装の保守及び修繕に関するガイドラインについて
6. IMO 検査強化プログラム(A.744)に関する調査研究
7. バラスト水処理の塗膜への影響に関する調査
7.1 概要
7.2 バラスト水管理条約に係る国際動向調査
7.3 バラストタンク塗装への活性物影響試験
7.4 まとめ
7.5 参考文献
8. 環境基準の評価手法に関する調査研究
8.1 はじめに
8.2 IMOにおける議論
8.3 油流出リスク評価手法
8.4 船舶からの油流出量期待値の推定方法
8.5 流出油の漂流・拡散シミュレーション
8.6 油流出リスク評価手法の例題への適用
8.7 おわりに
9. まとめ

【参考資料・添付資料リスト】

《 参考資料 》
・4.1.2 塗装下地処理の塩分濃度実態調査 関連
参考資料1
・4.3 PMA の防食基準
参考資料2
・4.4.1 カーゴオイルタンク塗装基準 関連
参考資料3
・5. 保守及び修繕 関連
参考資料4
参考資料5

《 添付資料 》
添付資料1 DE51/14/1
添付資料2 DE51/19/1
添付資料3 DE51/3
添付資料4 DE51/3/1
添付資料5 MEPC55/18
添付資料6 DE51/14/2
添付資料7 DE51/19/4
添付資料8 DE51/19/2
添付資料9 DE51/INF.2&INF.2Corr.1
添付資料10 DE51/ INF.4&INF.4Corr.1

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