事業名：
バラスト水低減船の研究開発-1

実施内容：

(1)対象船種の選定
大型原油タンカーを対象に本研究を計画した。一隻あたりのGHG排出削減の効果が大きく、また当社の建造実績から考慮し、VLCC、Suezmax Tanker、Aframax Tanker　の3船型から下記理由で最終船型をVLCCに絞り込んだ。　


(2)主要寸法等の検討
ＭＩＢＳ（タンカー対応）の第1船の主寸法、対象航路等について船主へのヒアリングを行いながら検討、確定した。　
タンカーは満載喫水１ｍ増加、他の主要寸法は在来のVLCCと同様。
　　　　　　　　　　　　　　　　
(3)対象航路等の検討　
調査に基づき、タンカーの主要航路を日本～中東として船型開発を進める。
　　　　　　　　　　　　　　　　

(4)開発目標の設定
CO2排出量10%削減、バラスト水搭載量60%削減ならびにバラスト水処理装置の削減。なお、建造費増加は運航時の燃費削減でカバー

(5)試設計（第1船）
ＭＩＢＳ（タンカー対応）第1船の試設計を行い、一般配置、規則対応等を検討した。
試設計の結果、配置、規則対応等の建造上の問題が解決可能である事が確認できた。
なお、バラスト水搭載量については、60%低減できる事を確認した。

(6)平水中性能の確認等(第1船）
大型模型船による水槽試験およびＣＦＤ計算を実施し、平水中の推進性能を確認した。
平水中性能については、第１船では目標達成出来なかったが、水槽試験等により問題点が把握でき、第2船、第3船の開発を通じて、CO2排出量10％削減の達成は可能という見通しを得た。

報告書

事業成果物名	バラスト水低減船の研究開発-1
ファイル	形式：PDF　容量：160KB