1999年から続く取手アートプロジェクトの実働部が2010年11月に法人格を取得し誕生したNPO。取手アートプロジェクトの活動実績と土壌を引き継ぎながら、より長期的スパンに立った地域型アートプロジェクト運営を図る。
理事長：佐野吉彦
1954年神奈川県生まれ。1997年代表取締役社長に就任、現在に至る。現在、京都工芸繊維大学大学院客員教授。主な著書に『建築から学ぶこと』など。
－－－－－－－－－－－－－－－
母体の取手アートプロジェクト実行委員会は、1999年に東京藝術大学先端芸術表現科の開設と取手駅東口区画整備事業を契機として発足した。若手アーティストの登竜門としての現代美術の「野外公募展」と在住作家のアトリエを公開する「オープンスタジオ」を活動の主軸に、シンポジウム、ワークショップ、児童作品展など様々な関連企画を実施。地域と芸術活動をつなぐアートマネージャーのインターン制度も2004～06年に実施。

平成18年度「地域づくり表彰」国土交通大臣賞、平成19年度サントリー地域文化賞、平成20年度茨城県功労賞受賞。

実行委員会代表者：池田政治
1945年群馬県出身、2009年より東京芸術大学美術学部長。

これまで取手市内で様々な活動を展開させてきた取手アートプロジェクト（TAP）は活動12年目の2010年、NPO法人格の取得を経て、長期的スパンで取り組む2つのスキーム「アートのある団地」と「半農半芸」を立ち上げました。「アートのある団地」においては、取手井野団地内の自治会、住民との共同のもと、生活の集積である団地という環境の中でアーティストが多世代の住民との交流を土台に置いた表現活動を行う事で、アーティスト・住民双方の創造力やコミュニケーション、生活の中の魅力を生みだすことを試みています。「半農半芸」では、郊外都市・取手の特色として“農”と“芸術”を捉え、農ある暮らしと表現活動が連動しながら生活していく新たなライフスタイルの構築を目指して、リサーチ・田畑の実践・アーティストプロジェクトを展開していきます。

加えて、教育普及の観点からの「こどもプログラム」での作品展やアーティスト派遣、ワークショップ等の実施、「国際交流プログラム」でのアジア圏を中心とした海外との交流事業、また取手市の芸術環境整備としてソフト面（人材育成等）・ハード面（壁画等のデザインコンペ等）の整備コーディネートを行う「環境整備プログラム」を行っています。

都市デザインおよびシビックプライド醸成の観点から市民参画型“実践付”シンクタンク機能を持つアートプロジェクトとして、他主体（アーティストや市民などの個人・団体、行政、教育機関、企業）との連携のもと恒常的活動展開を行なっていきます。

UR都市再生機構との共同プロジェクト「IN MY GARDEN」（取手市戸頭団地）、
同機構・旧茨城住宅管理協会との3カラプロジェクト（団地ショッピングセンターエリア色彩計画）、
東日本ガス株式会社とのガスホルダーデザインコンペ等

無

1名

3名