子ども

【設立の経緯】　～駄菓子や「くにちゃん」から学習支援・生活サポートへ～
2005年頃、中高生による凶悪犯罪が多発し社会問題となった。当時発足直後の「くにたちNPO活動支援室」（現くにたち地域コラボ）でもこどもの居場所の必要性が話題となり、国立市職員との話し合いなどを経て市民有志がこどもの居場所、駄菓子や「くにちゃん」を開設。表向きは駄菓子屋だが、本来の目的は駄菓子の屋台のうしろの部屋で行われる居場所活動であり、こどもたちは好きな遊びを好きなだけ無料ですることができる。団地商店街の一角を会場としており、地域に住む元教員等の高齢者が子どもたちの見守りにあたっている。子どもにとっては家や学校からいったん離れ、ほかの学校の友達を作ったり、遊びながら多様な学びのできる場所であり、地域の大人たちとの斜めの関係の築ける場所として機能している。その性質から、軽度知的しょうがいや発達しょうがいを疑われる子、外国にルーツを持つ子の利用も多い。2012年に法人化し、一般社団法人リング・リンクくにたちを立ち上げ、2017年から毎週2回の学習支援の運営協力、2018年から主に経済的に課題を抱える子の学習支援を主宰。2020年はコロナ禍における子どもの食支援事業(無料弁当配布)に取り組んだ。
【代表者について】
設立者吉村多恵子は国立市公民館の外国人向け日本語教室の中心メンバーとして20年以上活動しており、都内の外国人サポート団体との広いネットワークを持っている。2017年に代表理事を小野円に代わり、経済的困難を抱える家庭の子どもや発達に課題を持つ子、外国ルーツの子どもたち等への居場所運営、学習支援、食支援(無料弁当配布)と事業を拡大している。小野は大学在学中から個別指導が必要な状況の子ども（不登校・通信制高校生・病気療養中・芸能活動・帰国子女・中学受験・留学準備等）へのサポートに従事。2018～2019年度は国立市子ども家庭支援センター運営協議会委員を務めた。
【主な活動実績】
2006年：お茶会、木工教室、絵本の読み聞かせをスタート（後年まで継続）
2007年：科学体験、パズルアート、講演会「あなたの子どもは大丈夫か」
2008年：こども料理教室（継続）
2009年：「子どもたちへ 音楽への招待状」ピアニストによるコンサート
2011年：「こどもチャリティーマーケット」売上金を東日本大震災被災地に寄付（継続）、東京大学科学サークル（CAST）による「子ども科学実験教室」（継続）
2012年：江戸東京博物館講師が団体メンバーに加入し、昔遊びスタート「和算の秘密」、地域の夏祭り（会場は小学校）に出店（継続）、「ファゴット演奏会」
2013年：バリアフリー映画会、「子どもはたけ」で育てた野菜で料理教室開催
2014年：「暮らしのまちかど相談フェア」開催（子育てなんでも相談）
2015年～：「デンマークデイ」「ニュージーランドデイ」「アイルランドデイ」等、外国で暮らす家族が来日時にお国紹介をするイベント開催、「こどもあおぞら市」実行委員会立上げ、中心メンバーとして参加（継続）、学習支援スタート
2019年～：「国立市子どもの学習・生活支援事業」を国立市から受託（継続）

【主な事業内容】
●子どもの居場所 駄菓子や「くにちゃん」（毎週土曜日13～16時）
●外国ルーツの子の学習支援 （毎週金曜15時～17時）
●生活に困難を抱える子どもの学習支援 （毎週月曜16時～19時半）
●その他、子どものためのイベント等 開催
（2021年度は毎月1回、ポニーとの無料ふれあい体験を開催）

●夏休み等長期休みの食・学習支援（料理教室をして昼食をとり、宿題のサポート）
●コロナ禍の生活支援（無料弁当配布）

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