大阪・西淀川大気汚染公害裁判の企業との和解金の一部を基金に、
地域再生をめざして設立された財団法人(環境省所管)です。2011年7月、公益財団法人へ移行。
初代理事長の森脇君雄（現名誉理事長）は、西淀川大気汚染公害裁判(第三次、第四次訴訟)の原告団長をつとめました。理事長の村松昭夫は、西淀川大気汚染公害裁判の弁護団の一員として訴訟に係わりました。。
　公害訴訟を支えた弁護士、学者、医師なども協力する形で、公害地域の地域の環境再生を担うNPO(非営利組織)として設立されました。公害のないまちづくりをめざし、公害の経験や地域の歴史を活かした環境学習、公害病患者等の健康回復や生きがいづくりを進める活動、中韓の環境団体との国際交流との活動を行い、イベント・講座、フィールドワークなどの活動を行って参りました。公害や訴訟資料の整理・保存もあおぞら財団の重要なミッションであり、資料館の設置・運営を行っております。訴訟関係資料のアーカイブを行い、多くの研究者や学生などの調査目的の利用に供しました。学校のゼミや医師・看護師などの団体研修の受け入れ、スタディーツアーの実施なども行っております。また、あおぞら財団では毎年多くのボランティアやインターンを受け入れており、ボランティアが自主的に運営に携わる多くのプログラムを実施しております。廃油キャンドルナイトのイベントは、高校生・大学生が主体となって企画。運営をしております。

　○公害のないまちづくり
・地域交通まちづくりの推進
　エコドライブの普及
　自転車を活かしたまちづくりの推進

・ 西淀川再生プロジェクト
　西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会
　参加型交通まちづくりプロジェクト
　住まいと暮らしを考える環境住宅研究会

・地域で取り組むまちづくりの支援
　道路交通環境市民塾
　参加型アセスメント講座
　その他、講座の企画・運営、講師派遣、コンサルティング業務など

　○公害の経験を伝える
・西淀川・公害と環境資料館　エコミューズの運営(公害訴訟資料の保存・整理)
・団体視察受け入れ
・西淀川記憶あつめ隊
・公害地域の今を伝えるスタディツアー

　○環境学習
・西淀川ESD
・西淀川公害を学ぶ
・緑陰道路サロン（事務局）
・矢倉海岸定例探鳥会の開催
・子どもたちの自然・環境調査
・交通環境学習

　○公害患者の生きがいづくり
・呼吸リハビリプログラム
・あおぞらプロジェクト大阪
・水中リラックス教室
・楽らく呼吸会
・生活実態調査
・高齢患者のための園芸教室

　○みんなとつながる～国際交流～
・中国・韓国との交流・調査活動
・海外からの視察受入れ
・公害被害者の語り、住民運動、公害裁判に関する資料を多言語（日・英・中・韓）で提供
・日中韓・環境情報サイト「ENVIROASIA」投稿

　○意見・提言
・公害環境政策、交通政策に関する提言・パブリックコメント・公開質問状

公害・環境問題の現状をみると、2011年3月に発生した東日本大震災による影響を欠くことはできない。福島原発事故とその後の放射能汚染、将来のエネルギー問題、各地域における防災対策とコミュニティづくり、被災地の復興支援などである。環境再生・地域再生を目指す財団としては、こうした課題に対し、真摯に向き合い、新たな取組みを積み上げていく。

2012（平成24）年度
【株式会社都市空間企画研究所】中央区市民協働型自転車利用適正化事業ＤＯ！プラン業務

【大阪大学】「条例分析シート」作成業務／未来共生イノベーター育成のための「西淀川公害を活用した多文化共生プログラム」作成業務

【独立行政法人環境再生保全機構】環境保全戦略講座（環境アセスメント分野）／環境保全戦略講座（生物多様性保全分野）／ホームページコンテンツ『大気汚染と裁判』に係る掲載情報の拡充等業務（公害裁判に関する公開資料の選定及び電子化並びにコンテンツの作成等）／ぜん息・ＣＯＰＤ予防等情報発信事業に係る「ＣＯＰＤ患者等のＱＯＬの向上のための呼吸リハビリテーションの普及及び地域ネットワークの構築事業（大阪ブロック）」

無

12名

 

 

 

2011年6月20日

 

公益法人会計基準