当時勝連町内には、親の会は勿論の事、障害者の作業所等はなく社会福祉協議会の専門員だった
当代表がボランティアグループ「街づくりおもしろ行動隊」を結成し小規模作業所あいとぴあを開所
助成金や補助金は、一切なく会員の持ち寄りで知的、精神、身体のメンバー７人で出発。当時としてはタブーであった３種（知的・精神・身体）を混成し縦割り行政で県や公的な助成は受けられなかった。しかし障害者と健常者を区別した上でなおかつ障害者もそれぞれ区別すること自体ノーマライゼーションの精神からかけ離れているとの考えで手弁当で貫き通してきた。平成２１年NPO法人に
認定され現在利用者は４６人の仲間と職員１５人とそれぞれが「ありのままにあたりまえに」の理念のもと頑張っている。
理事長の経歴　理事長の富山光枝は町社協の福祉活動専門員を１０年務め、その後町会議員を４期務め福祉行政の充実に取り組む。その後は国会議員の公的秘書を５年、琉球大学・福祉専門学校で非常勤講師を勤めるかたわら、作業所の運営、老人デイサービスの開所等で現在に至っている。

それぞれが取り組む作業は自己決定を基本に１、木工・手工芸　２、食品の製造販売　３、EM石けんの製造　４、桑茶づくり　５、沖縄職業訓練校内での学生食堂（昼食のみ）６、パーラー運営　
７、身体の不自由な方のファッション（衣）のデザイン販売　８、企業の委託作業と取り組んでいる
木工に関しては地域の伝統文化であるエイサーの作品でオンリーワンを心掛けて製作。他の活動作品
に関してはできるだけ原資がかからないよう無から有を産み出す事に基点をおいている。その事は、
おのずと利用者の工賃アップにつながる。

「自分自身の可能性は自らの力で」のもと演劇活動を取り入れ過去３３回の公演、最終的には東京都町田市から招へいを受け、１５０００人の観客動員、障害者でも出来るという可能性を社会に認知させ、以後地域社会、行政、親など関係者の意識を変えた。勿論当事者たちも大きく変化した。
※パラリンピックでのファッションショー※一流ホテルでの車いす花嫁ファッションショーの活動で
平成２５年度沖縄県街づくり賞に選ばれ表彰をうける。これ迄、市の建造物である保育園跡の建物を
提供してもらい、広い作業所で伸び伸びと全員でそれぞれの持ち場で頑張っていたが耐震基準の関係で立ち退きをさせられ、４６人収容の広さの建物は財政的に困難で、４か所に分かれて作業をしている。結果として職員や利用者の分断、送迎用車両の絶対的な不足、これ迄の作業の縮小等でかなり厳しい状況に追い込まれており「何とかしなきゃ」で日々頭をかかえている現状である。

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