発達障がいの子を持つ親やその支援者、そして児童養護施設職員と障がい者支援に関心のある者たちが集い、平成２４年の秋から発達障がい児の支援と特定非営利活動法人の設立について学び始め、平成２５年の３月に特定非営利活動法人きらりが設立された。
　平成２５年４月より山口県長門市の障がいのある子供たちの放課後と休日のあずかり事業である日中一時支援事業(地域生活支援事業）を中心に活動し、同時に長門市が過疎化と耕作放棄地の増加に苦しむ農村地帯であるため、農地の管理や草刈援助などを行う農家サポート事業などの活動を開始した。
　事業を進めていく中で、平成２６年２月より日中一時支援だけでは補いきれない子ども達への支援の必要性を感じ放課後等デイサービス事業を開始すると同時に、同年６月には幼少期からの一貫したかかわりを持つために障害者・障害児相談支援事業を開始して、前記の事業と併せ福祉活動を行い始めた。翌２７年４月には、より低年齢層の支援を強化するため児童発達支援事業と保育所等訪問支援事業を併せ持つ多機能型の長門市児童デイ・ケアセンターあゆみを開業した。この事業所では、児童発達支援事業・保育所等訪問支援事業に加え、日中一時支援事業・障害児相談支援事業そして、長門市の委託を受けて『あしすとパートナー事業』（障がいを持つ子を育てたことのある親が、障がいのある子の育児に悩む親に寄り添う事業を行っている。
　平成28年度になり、相談業務の深化を目指し一般相談（地域移行・地域定着）支援事業を開始すると同時に、念願であった就労継続支援Ａ型事業を開始した。この就労継続支援Ａ型事業は、法人設立当初から行ってきた農家サポート事業を中核に、耕作放棄地の解消、地域農業の振興、馬を使った活動の普及などを行っている。実際には、農家や農業法人へ出向き施設外就労として草刈り・飼育管理・栽培・収穫・出荷業務を行っている他、当法人で耕作放棄地を借地して、牧草を育て、黒毛和種を放牧するなどし、牧草地として活用している。また、馬は児童発達支援事業や放課後等デイサービス事業はもとより、市内の保育園にも体験乗馬として巡回している。
　代表者は、農業高校で特別支援教育校内コーディネーターとして勤務する傍ら、障がい者乗馬活動を10年近く行い、平成２５年３月に退職し、現在に至る。

法人の目的を達成するための事業は、
(1) 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく障害者福祉サービス事業及び相談支援事業
(2) 児童福祉法に基づく障害児通所支援事業及び障害児相談支援事業
(3) 障害児の療育に係る相談及び実践に関する事業
(4) 障害者の社会参加及び交流を図る事業
(5) 農業ヘルパー事業
(6) 耕作放棄地解消事業
(7) 障害者等に関する啓発事業
(8) 馬を使った活動の普及事業
(9) その他、この法人の目的を達成するための事業
とし、平成２５年４月より活動している。

平成２５年　３月　日中一時支援事業(地域生活支援事業）開始
平成２５年１２月　放課後等デイサービス事業開始
平成２６年　４月　あしすとパートナー事業開始
平成２６年　６月　障害者・障害児相談支援事業開始
平成２７年　４月　児童発達支援事業・保育所等訪問支援事業開始
平成２８年　４月　就労継続支援A型事業開始
平成２８年　４月　一般相談（地域移行・地域定着）支援事業開始

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