明日の在宅医療・医学研究会(任意団体)

基礎情報

団体ID

1159297322

法人の種類

任意団体

団体名(法人名称)

明日の在宅医療・医学研究会

団体名ふりがな

あすのざいたくいりょういがくけんきゅうかい

情報開示レベル

★

第三者認証マーク

団体の概要

介護、ケア技術を経験的に発展させてきた在宅医療の場に科学的視点を導入し、明日の在宅医療・医学のさらなる発展をめざす。病理解剖はこれまで在宅医療の場でおこなわれていないが、我々新渡戸記念中野総合病院は地域の在宅医と協同で実践し、地域の医療・医学連携の要となる「新渡戸モデル」を構築してきた。病理解剖をとおして在宅診療をふりかえる機会があれば地域全体の診療レベルは向上し、剖検例の蓄積は日本の医学教育・研究基盤の強化にもつながると考え本団体を設立し、従来の活動をさらに発展させる。

代表者役職

代表

代表者氏名

融 衆太

代表者氏名ふりがな

とおる しゅうた

代表者兼職

新渡戸記念中野総合病院 神経内科部長

主たる事業所の所在地

郵便番号

164-0011

都道府県

東京都

市区町村

中野区

市区町村ふりがな

なかのく

詳細住所

中央4−59−16

詳細住所ふりがな

ちゅうおう

お問い合わせ用メールアドレス

-

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

03-3382-1231

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

10時00分~17時00分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金 土

備考

FAX番号

FAX番号

-

連絡先区分

-

連絡可能時間

-

連絡可能曜日

-

備考

-

従たる事業所の所在地

郵便番号

都道府県

市区町村

市区町村ふりがな

詳細住所

詳細住所ふりがな

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2017年5月17日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

 

活動地域

全国

中心となる活動地域(県)

東京都

最新決算総額

100万円未満

役員数・職員数合計

7名

所轄官庁

所轄官庁局課名

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活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

保健・医療、地域・まちづくり、行政への改策提言、学術研究(医学、歯学、薬学)

設立以来の主な活動実績

団体設立以前から、新渡戸記念中野総合病院は地域の在宅診療を支援し、地域包括ケア・医療の核として責任を担おうと努めている。特に、代表者が部長を務める神経内科は地域在宅医からの入院要請を受け入れる姿勢を堅持し、地域の医療レベルを高く保ってきた。不幸にして患者さんが亡くなられた場合も、病理解剖に繋げて診療経験を次の患者の治療に活かそうとする努力を続け、既に神経疾患在宅療養者の剖検例は22名(2010-2016年)に達している。更に、これらの臨床病理検討会(CPC)に地域の在宅医を招き入れ、毎月大学教授等の専門家の参加も得て学問的にも高いレベルで地域との連携を深めている。現場で臨床上問題となった疑問点を病理解剖を通して解明するCPCは、得られた新知見を共有する開かれた場として「市民的」である。病院内外の医師、研究者、研修医、介護者が対等な立場で互いに学びあい、臨床・教育・研究を地域と共に推進するこの「新渡戸モデル」は「先見的」で類例に乏しい。
代表者 融 衆太は1992年に東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学神経内科助手を経て、2008年より新渡戸記念中野総合病院神経内科に勤務している。直接在宅医療にも参加し、地域医療機関との連携を在宅現場でも深めてきた。赴任後既に主治医として60例の病理解剖例を経験しており、年間20例に近い同院の病理解剖例の高い病理解剖率を実現してきた中心的存在である。毎月のCPCで臨床所見と病理所見との比較検討を行い、その中から学会発表、英文論文発表(実績6報)も積極的に行ってきた。病理解剖を視野にいれたこれらの地域連携は「新渡戸モデル」として成果あげつつあり、第18回日本在宅医学会大会(2016年)に於いて「在宅療養後病理解剖した筋萎縮性側索硬化症3例の在宅医合同CPC(臨床病理検討会)」として発表し、最優秀演題賞(佐藤智賞)を受賞した。

団体の目的
(定款に記載された目的)

在宅療養の場に病理解剖を導入すれば、どのように日本の医療・医学に貢献でき、どのような問題があるかを実践しながら具体的に検討する。神経疾患療養者の増加が社会負担の増加と見做され、財政的な削減圧力が強まる中、その在宅看取りをどう支援して対応すれば、医療・医学の発展に生かせるかを現実的に提案し、意思決定や制度設計にも反映させようとする挑戦である。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

「在宅療養者の看取りを病理解剖する」というこれまで想定外の選択肢を実施し、現場での実施可能性を検証し、発生する問題点に対する解決策や医学的成果とともに発信する。
①病理解剖受入体制や手続きを整備し全国に拡大する:在宅医療で従来想定外であった病理解剖を受け入れる施設や手続きを整備し、新たな地域連携のしくみ「ハード面」を構築する。療養者・家族,医療者にもそれを受け入れる心の準備ができるよう、広報・啓発活動を通して「ソフト面」も整備する。
②在宅療養者の病理解剖の実施を支援し、具体的問題点を同定し、その解決策を提案する:神経疾患療養者の在宅死,施設や療養型病棟での内因死を本研究の対象とし、病理解剖を実施する。必要に応じ、手続き、費用を支援する。実施に伴う問題点を収集し、一般化して解決策を提案する。
③多様な職種や施設に対する調査研究で事業の問題点と解決策を提案する:療養者に密に接する看護師や、今後看取りの増加が想定される療養施設へのアンケートを行い、問題点と解決策を提示する。
④病理解剖を在宅に導入して得られる有用性や問題点を解決策と共に発信し、社会と共有する。

現在特に力を入れていること

在宅医療の現場に病理解剖を持ち込むという前例のない試みにあたり、さまざまな問題点を把握して、模索の段階である。具体的な実践を始めるために、問題点と対応策を具体的化し、資金を確保して事業の拡大を図ろうとしている。

今後の活動の方向性・ビジョン

定期刊行物

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

地域在宅医とともに剖検例の病理所見を検討する「新渡戸モデル」の実践:
神経難病を中心とした患者さんの在宅療養を地域在宅医と連携して行ってきた。在宅療養者の剖検例のCPC(臨床・病理検討会)に在宅医の参加を促し、現場へのフィードバックを日常的に行い、下記論文、学会発表にもつなげ、事業拡大を図っている。

総説論文:
内原俊記,融衆太,佐藤志津子,小林髙義,中村洋一,明石巧,横田隆徳,北川昌伸,廣川勝昱「特集神経難病」神経疾患療養者の在宅看取りを病理解剖を通して活かす試み―中野総合病院を中心とした予備的研究―日本在宅医学会雑誌 2016:17:205- 211

新聞記事:
内原俊記 視点「おだやかな看取りからの病理解剖—在宅医療の新しい試み」週刊医学界新聞 第3218号 (2017年4月 3日医学書院発行)

学会賞:
融衆太、内原俊記、佐藤志津子、齋藤和幸、山根道雄、北川昌伸、廣川勝昱 在宅療養後病理解剖した筋萎縮性側索硬化症3例の在宅医合同CPC
2016年日本在宅医学会最優秀演題賞受賞

学会発表:
中村洋一(在宅主治医)、石田尚子、新宅洋、内原俊記、融衆太、芦刈伊世子、佐藤志津子、山根道雄、北川昌伸、廣川勝昱、入江徹也:11年の経過後94歳で在宅死から剖検したALS-FTLDの終末病理像 2017年日本神経病理学会総会学術研究会 2017年6月3日 (10年間の在宅ケアを担当した主治医が神経病理所見について筆頭演者として発表予定)

研究助成:
内原 俊記 「神経疾患療養者の在宅看取りを病理解剖を通して活かす試み−中野総合病院を中心とした予備的研究−」 (研究代表者 内原俊記、公益財団法人 勇美記念財団「在宅医療研究への助成」 助成額 250万円  2013年)にて神経疾患在宅療養者4名の病理解剖を施行した。http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/
data/file/data1_20150206040015.pdf (報告書)

融 衆太 「おだやかな看取りを明日に活かすみち—地域包括ケアシステムの医学的深化をめざす病理解剖の試み」(杉浦地域医療振興助成 2017年、助成額150万円、獲得済)

融 衆太 「おだやかな看取りを明日に活かすみち」(日本財団Social Innovator支援事業、500万円、申請中)

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

実績なし

企業・団体との協働・共同研究の実績

実績なし

行政との協働(委託事業など)の実績

実績なし