設立の経緯
私たちは、高齢化率が限りなく30％に近づいた北海道西胆振において、高齢者が生き甲斐に満ち、充実した生活を送ることができるような環境を整備するために、社会福祉法人思誠会を設立いたします。
　保険証があれば少ない負担で誰もが安心して医療を受けることができる国民皆保険制度の下、我が国は世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を誇ってきました。しかし、急速な少子高齢化、経済の低成長等により、保険を支える人より使う人のほうが急激に増大し、国民皆保険制度の維持が難しくなってきています。
　利用者が自立して、長期の社会的入院や施設入所をすることなく、生き甲斐を持って在宅での生活を継続できる状況にある人はまだまだ少ない状況です。
伊達市において、特定施設入居者介護付きケアハウスを整備するにあたり、利用者からの信頼と、利用者の権利を尊重した「パートナーシップ」を築き上げ、サービスの向上、利用者の満足、職員の働き甲斐の向上を常に追求できる施設を整備したいと考えます。

主な事業活動
平成２３年１１月１５日　法人設立
平成２４年４月１日　ケアハウスセイントヒルズ　開設
平成２６年９月１日　デイサービスセンターセイントヒルズ開設予定
　　　　　　　　　　ケアプランセンターセイントヒルズ開設予定

代表者の経歴
　代表者氏名　大久保裕子
生年月日　昭和29年　1月24日生　60歳
　経　　　歴
昭和４７年～昭和４９年　　北海道銀行洞爺支店
昭和４９年～平成２０年　　社会福祉法人　幸清会　介護支援専門員等
平成２０年～　　　　　　　社会医療法人　慈恵会　理事
平成２３年１２月～　　　　社会福祉法人　思誠会　理事長
社会的活動
平成１８年４月　支笏洞爺国立公園洞爺湖地区パークボランティア
平成２０年４月　洞爺すみれの会(花ボランティア)

ケアハウスセイントヒルズ運営方針
(1)　自発的な生活サイクルの援助
(2)　地域社会への積極的な参加の援助
(3)　安心して自立した生活を続けるために、入居者一人一人に何が必要か見極め、生きがいや生活のゆとりにつながる支援を行う。

年間目標
（１）自立支援につながるサービスの提供
（２）介護・医療において本人・家族・主治医・施設との連携
（３）迅速な入居・稼働率の安定化
（４）職員の資質向上

入所者処遇計画
（１）入居者・職員がともにセイントヒルズでの生活に慣れる。
（２）自立支援につながるサービスの提供
（３）介護・医療において本人・家族・主治医・施設との連携
（４）迅速な入居・稼働率の安定化
（５）職員の資質向上

１）伊達市における高齢者を取り巻く状況
伊達市における人口は、多少減少傾向で推移することが予想されます。中高齢者の移住・定住の取り組みなど高齢者にやさしい町創りを進める一方で高齢化率も上昇の一途をたどっております。65歳以上人口は平成18年度に10,271人（27.5％）、平成21年度には10,774人（29.3％）、平成25年度には11,580人（32.0％）に達する予定です。さらに、要介護認定者数の推移も、平成18年度に1,783人、平成21年度に1,868人、平成25年度には1、895人に達することが予想されている中、どの年代になっても住み慣れた地域で、生涯健やかに暮らし続けられる連携・街づくりが求められています。

２）西胆振における医療・福祉連携
現在北海道の西胆振地域では、５つの急性期病院のうち新日鉄室蘭総合病院、日鋼記念病院、市立室蘭総合病院、伊達赤十字病院の４病院がＤＰＣ（診断群分類包括評価）を用いた入院医療費の定額支払い制度を導入しています。ＤＰＣを導入した急性期病院は、定額払い方式の中で必然的に在院日数の短縮、高い医療の質の維持、患者の満足度、経済効率の適正化などの問題を分析、解決の為にクリティカルパスの導入に迫られることになります。ＤＰＣやクリティカルパスの導入が進んだ地域では、治療の全てを一つの医療機関で行う「病院完結型医療」に対し、「地域」を１つの病院に見立て、それぞれの医療施設が役割を分担し、患者さんに対して切れ目のない医療をやっていこうという「地域完結型医療」を目指すようになります。病気になってすぐの状態や手術を必要とする「急性期」から、リハビリテーションといった「慢性期」や「介護」までを、各々の医療機関・福祉施設が連携し、一貫して患者さんを診ていくことができます。また人口の高齢化が進んでおり、一つの病院だけでは「慢性期」に使える病床数も限られていますので、老人保健施設や特別養護老人ホーム特定施設などの社会福祉施設なども上手に使い地域完結型医療を実現することが重要となっています。

３）聖ヶ丘病院と連携し地域包括ケアの推進
隣接する社会医療法人慈恵会が運営する聖ヶ丘病院では、市立室蘭総合病院、製鉄記念室蘭病院、日鋼記念病院、大川原脳神経外科、伊達赤十字病院等の急性期病院から病態の安定した方たちの受け入れを重点的に行い、平成２４年度の受け入れ数は３５０名に上ります。同病院では、その方たちのリハビリーを重点的に行い早期の退院を目指し、平成２４年度の在宅退院数は１３１名、社会福祉施設等への新規入所退院は１０７名に達しました。
病床利用率を示す平均在院日数は平成２２年度１７５日、平成２４年度１５４日と徐々に短縮し、平成２６年度は１３０日前後になっております。
具体的には、隣接する聖ヶ丘病院と連携し地域包括ケアの推進に寄与します。

無

 

 

4名