当会の代表がアフリカの医療分野での開発援助活動に参加し、過酷な現状を目の当たりにしたことがきっかけとなり、世界の中の日本を考え、自分にできる国際協力を実施するために、「徳島で国際協力を考える会(TICO)」として1993年に発足した。2004年9月には特定非営利活動法人TICOとなった。
主な活動実績としては、ザンビア共和国ルサカ市にて貧困地区住民のための学校建設や栄養改善・職業訓練、さらに救急救助隊整備やコレラ対策、レントゲン設備などのハード・ソフト両面から支援を実施した。近年中央州チボンボ郡においては、旱魃に強い農村づくりの一環として、アグロフォレストリー、マイクロファイナンス、簡易診療所建設と人材育成などを実施した。現在は妊産婦ケア事業、教育支援に力を入れて活動を展開している。
カンボジア王国においては、プノンペン市にて低所得者層の健康を守るため、公立診療所における救命技術の向上を含む、総合的なリファラル体制の機能強化をめざしている。日本への医療者招聘と、日本人専門家のカンボジア派遣を行い、救急対応能力向上のための研修を実施中である。
また、日本においては「地球市民」を育てることを目指し、月に１回講演会を開催、国際理解・開発教育についての教材開発、学校などへの講師派遣、また農業体験なども取り入れた合宿も受け入れている。
2012年6月現在の代表は、吉田修。アフリカをはじめ世界各国にて外科医として国際医療支援活動を実施。現在は医療法人さくら診療所で地域医療を実践しながら、有機農業に取り組む。市民がつくるエネルギーの会代表も務め、地域の自然エネルギー発電にも積極的に関わっている。

ザンビア共和国においては、旱ばつに強い村づくりのために、「WAHEパッケージ」という国際協力の方法を提唱・実践している。これは４つのキーワード、水：Water、農業：Agriculture、健康：Health、教育：Educationの頭文字を取ったものである。これらに重点をおいた「包括的な農村支援」によって、安心して暮らせるコミュニティーの実現を目指している。
カンボジア王国においては、低所得者層の人々が救急事案発生時に、適切かつ最低限の救急ケアを受け、適切に転送が行われるように、診療所のための救急対応ガイドラインの作成、医療従事者に対する基礎救急対応に係る知識と技術向上の研修実施などを主に行っている。
日本国内では、ザンビア共和国やカンボジア王国で行われている事業の報告を、ホームページや年4回発行される会報で行い、会員や地域の方に活動を発信している。また、月1回の講演会の開催、学校や地域での授業や講演に講師を派遣、合宿の受け入れなども、継続して行っている。

アジア・アフリカでは地域住民の自立を支援し、日本においては人々が地球規模で考え行動するきっかけや場を創る。

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