21世紀に入り「格差」が社会問題を語る上でキーワードとなってきました。子どもの世界においても、「学びたい」、「進学したい」と思っても子供本人が置かれた環境によってそれが許されないケースが顕在化し、近年、深刻な社会問題となっております。いわゆる、子どもの「教育格差」です。このため、このような子どもたちが誰でも利用できるような学習支援の場が必要となっております。
私たちは、「所得格差」からくる家庭の経済的問題が主因となり、更に距離的な面から塾など学習施設に通えないという地理的問題も加わって、深刻な「教育格差」を生んでいると考えます。すなわち、親の低収入などにより子どもが望んでも経済的に塾や予備校などに通わせられない家庭が多く存在します。また、塾や予備校などは都市に集中しており、距離的制約から、経済的に余裕があっても通うことが難しい子どもも一定数存在します。つまり、子どもが生まれ育った環境によって教育を受ける機会が大きく左右されてしまうという現実があります。このため、多くの子どもたちが、勉強に対する意欲があっても、経済的又は地理的理由から大学への進学や学力向上の道が閉ざされています。私たちは、このような課題の解決に少しでも貢献したいと考え、平成26年5月に任意団体「Skype家庭教師集団ヘルべテ」を設立し、インターネットの通話アプリケーションを利用して、非営利での個別学習支援の活動を行って参りました。

理事長

おざわ なおき