平成９年に養護学校の保護者会が中心になり、障害が重くて施設に適応出来ない子供たちの居場所をつくろうと有志者を募り「かべや福祉作業所育てる会」を発足し、土地の誘致から建物の建設等に関わり、小規模作業所として開設した。当初２名の利用者から始まった。その後、平成１９年に「かべや福祉作業所育てる会」から当時の利用者の保護者会に引き渡され、現在の代表は当時の保護者会の会長が就任し現在に至っている。
　その後、平成２１年に特定非営利活動法人の設立をして、翌年平成２２年に指定生活介護事業所を設立し現在に至っている。生活介護支援の通所施設として現在は２０名の方が利用している。作業は主にウエス制作をして、納品先は印刷工場や修理工場等である。

　主に知的障がい者の生活支援により自立支援をしている。半径２７ｋｍの範囲に4方に分かれての迎から始まり、事業所内では通常は朝の会、散歩、ウエス作業、おやつ、昼食の介助、午後は散歩、絵画やパズル、積木、雑誌めくり、紙芝居、入浴の介助、また、合間に順番で、バランスボールで体を動かす等の日課に添って、利用者の自立と健康維持に向けて支援をしている。知的障害と自閉症を合併している方が半数を占めるのが特徴である当施設では、こだわりが強い方が多いため、日常のスケジュールを受け入れるまでに時間がかかるので１度に大勢を受け入れるのではなく、毎年１～２人程度ずつ受け入れることで、情緒面のケアを十分に行い、だんだん慣れるにつれて、自分たちの居場所を確認するかのように安定して行き、スケジュールも受け入れるようになり集団で行動できるまでになっていく。ひとりひとりの個性や癖を十分に把握し理解することで、毎日の個々の情緒の変動にも対応出来るようにスタッフも成長し、毎日、施設内は明るく清潔で安全安心をモットーに支援をしている。

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