わが国の大学等に所属する学術研究者は、専門の研究課題の他に、英語に関連する種々の課題を抱えている。その主なものは、英語による論文作成とジャーナルへの投稿、国際学会における口頭発表、さらに国際的場面における英語による研究者交流である。学術研究におけるこのような英語の諸問題を解決するための手立てが、わが国の学術振興において大きく欠落している。そのような認識を共有する50数名の賛同者とともに、この方面の技能（アカデミックライティング、プレゼンテーション、ソーシャライジング等）や研究者支援に関する研究、情報交換、研修の場として、研究者の、研究者による、研究者のための学会、学術英語学会を設立した。
　日本医科大学教授﨑村耕二を代表理事に、東京大学教授トム・ガリーを会長として理事会を編成し、代議員制度のもとに運営を行っている。会員は大学・企業等に所属する研究者および一般の学術事業関係者である。設立以来、年１回の研究大会、複数回の定期セミナー、特別セミナー等を行ってきた。　
【活動実績】
研究大会の主な基調テーマは次の通りである。
「グローバルを生き抜く研究者のための英語」第１回研究大会(2015年5月23日）会場：東京大学駒場キャンパス
「研究者の英語をどのようにささえるか？—研究支援の立場から」第2回研究大会（2016年6月23日）日本医科大学
「大学院における英語教育—国際的に活躍できる研究者養成のために」第3回研究大会（2017年6月17日・6月18日）場所：日本医科大学
「機械翻訳は研究活動に劇的な変化をもたらすか？」第4回年次研究大会（2018年9月23日）場所：東京大学駒場キャンパス
また、セミナーの主な課題は次のとおりである。
「英語による研究者交流の方法と実践」
「研究者のための英文法（前置詞）」
「英語論文を書くために（コーパス基礎編）」
　　　以上

年１回の研究大会開催、定期セミナー・特別セミナー開催（東京および神戸）、大学・他学会との提携、役員等による各大学等への招待講演、人材情報の収集と提供（大学においてアカデミックライティング等を担当可能な講師に関するもの）、「研究者のための英語」を教育する資格を持つ講師の養成、学術英語関連のテーマに関する研究とその成果の発表（刊行物の刊行）、等々

基本的に学術研究およびその推進に関心を持つ大学等の研究者によって構成される非営利の団体であり、資金は主に会費によって賄われている。

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