障がい者

平成19年に県立あぶくま養護学校の保護者が集い、多くの事業所を見学し、障がいを持つ子どもたちの将来を見据え、「生活の自立」を目的に事業所を設立しました。生活をする上で必要なことは何かを考え、まずは「食べること」をとっかかりとして調理実習の活動取り入れました。しかし、食べたいものが思いつかない・どんな材料が必要なのか・どこに売っているのか・買うためのお金の使い方もわからないなど、そういった現状から生活に必要な訓練の一つ一つを活動の中に取り入れて行い、最終的に親亡き後も周囲の手を借りながらも自立して生活していけることを目標にしています。また事業所内だけの交流ではなく、より多くの方との交流を持ち、将来生活していく地域との関わりにも目を向け、地域の方とともに生活をしていくことも重要だと考えています。

当法人では、「生活介護事業所」と「就労継続支援B型事業所と生活介護事業所の多機能型事業所」で活動を行っています。「食」をテーマに掲げ、「食」を通じて利用者さんの生活の自立を目指しています。
生活介護事業所では、月間の活動予定表を元に活動し、週に一度は調理実習を行っています。そこでは、どんなものを作るのか、どんな材料が必要なのか「献立」の時間を取り、それぞれに調理実習時の担当を決めています。「献立」が終わると「買い物」です。ここでは調理に必要な材料を利用者さんにお金を渡し購入してもらいます。お金に触れ、自分たちで買うことでより調理への意識も持てるようにしています。そして、「調理実習」でもそれぞれの担当に分かれ材料の皮むき・切る・炒める・煮ることも経験してもらいます。調理は作ることだけではなく、食器を洗う・拭く・片づけることも大切でつながりを持って体験してもらっています。他にも地域の高齢者施設に行き、車いす清掃やスリッパ磨きをしたり、軽作業としてビーズストラップやクリップなどの授産製品を作る、気持ちの安定・健康面として音楽や運動の時間を取り入れてリフレッシュや体を動かすことも行っています。
就労継続支援B型では、生活介護事業所を利用していた利用者さんが次へのステップアップとして考えた事業所です。これまでに生活介護事業で実績を積んできたことを生かして、製品化した洋菓子をベースに更なるステップアップとしてより「働くこと」を意識した事業展開をしています。ここでは、主にお弁当・菓子製造、販売をしています。お弁当・菓子製造のほとんどは利用者さんが一つ一つ手作りし、計量から袋詰めも行っています、またイベントへも積極的に参加し、地域の方以外に多くのお客さんとの交流を持ち、挨拶や礼儀作法など多くのことを体験しています。販売に参加することでお金のやり取りはもちろん、自分たちが作り上げたものが売れることでの喜びやお給料がもらえることで嬉しさ、またお給料を通じて生活の充実（好きなものを買うこと）も経験を積むことができます。
また、平成29年6月より開所した生活介護事業所では、既存の生活介護事業所のカリキュラムを元に就労継続支援B型事業所が同じ建屋にあるという利点を生かし、より働くことを意識したカリキュラムで活動を続けております。

実績なし

無

 

 

 

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