【１】【代表者の略歴】
私は厚木あすなろの会に平成１４年から、１２年間勤務し、６５歳で定年退職となり、１年間の準備を経て平成２７年８月１日に厚木つばきの会・つばき作業所を設立しました。その前は自動車部品の品質保証部に３４年間在籍し、５３歳の時に早期退職を致しました。障がい方達との関わりは、以前の会社で伊勢原市にある、能力開発センターの生徒さんが企業での社会体験、職場体験の受け入れを担当する中で、感じ入る事があり、縁あって、厚木あすなろの会の作業所に採用されました。

【２】【設立の経緯】
　以前の職場で、所長の経験をさせて頂いて、大きく感じた事は、３点あり、
①他施設共に福祉施設の利用者人数が満杯であり、養護学校や自宅、等で待機している障害者の受　入場所の施設が少ない。
②他の福祉施設は定期的な利用者の仕事が少ない。
③定年の６５歳を過ぎても、楽しく、利用者さんと関わりを持って物作りをして行きたい。

①項の作業所の施設を開設するに当たっては、義父の古くなったアパート１棟を解体し建設した。
②定期的な仕事量を確保する為に、以前のあすなろの会の時にアラミド繊維の材料提供支援を、して頂いたＷ社の社長様(現在＝会長職）から快諾を得て、引き続き、日本での回収センターの
役割と管理（アラミド繊維解体後は、東京港よりドイツ・オランダのＴアラミド社へ海上輸送）を継続してくれれば、お手伝いをして行きたい旨の回答を頂く。又、１事業所だけでは材料を消化しきれないので近隣（厚木市・愛川町・大和市・秦野市）の福祉施設にも、シェアリングのお手伝いをして頂いている。

③以前の作業所で利用者さんと楽しい各種作業の物作りや、解体作業等の経験の思い出があり、
、６５歳を過ぎても、物つくりで、工賃向上のまだやり残したことがあり、体が動く間は、利用者さんと、楽しく毎日の作業を一緒におこない、物つくりで、利益を上げ、工賃向上、ボーナスの向上・支給で利用者さんの笑顔を見て行きたい。

具体的には、下記の団体の活動・業務の欄でご報告を致します。

、

【３】【活動の歩み】（平成２７年８月に立ち上り、令和3年８月で６年目を迎えます。）
①平成２７年９月～現在まで毎月・第四土曜日開催のつばきバザー実施。（現在はコロナ過で中止）
（地域・町内会との交流を図る目的で、パンの製造販売・衣類・雑貨・野菜・等を販売し売り上げはすべて春・夏のボーナスに提供している。６年目を迎え、地域・町内の方達が衣類・雑貨・野菜等をバザーの前に提供して下さり、作業所側も大部屋を開放し、コーヒー・お茶・お茶菓子等を無料提供して、地域としての茶飲み話の場の提供が出来つつある。

※コロナ過の影響で、つばきバザーは休止をしている。終息後は即、再開をすべく製品のストックをしている。（令和3年1月・厚木市・富士通研究所様より、大量の生活用品のご寄付をして頂き、大切に保管をしています。

②平成３０年４月：パン工房の生産・量産開始。
正式にパン職人の方が入職し（以前はつばきバザー時の第四土曜日のみのパン製造・販売）生産・販売開始。
令和3年度、現在は、お陰様で各老人ホーム様、各福祉施設様、地域の方達に評価を頂き、順調に推移をしています。

詳細は、下記の団体の、活動・業務内容に記載しています。

【団体の活動・業務】
【厚木つばきの会の事業活動の概要

【具体的仕事内容について】
【１】電車の配電・基盤及び部品の解体作業（希少金属（金・銅）に絞った判りやすい作業）
電車会社（Ｗ商社）（株）殿経由から搬送される場合２トン前後の解体用の材料が来るので、つばき作業所へ保管し、現在、つばき作業所とＳ会で、２トン前後を３ヶ月に一度くらいの周期で解体をそれぞれの場所で、実施中である。

【２】アラミド繊維布・アラミド軍手の解体作業。
ｗ商社から４ヶ月に一回くらいの頻度で４トントラックで８０箱～１００箱（１ｋｇ＝１５ｋｇ）
を富山県や、静岡県等から地方から送って頂き、各施設（１３施設）に、お手伝いをして頂き、厚木つばきの会が収集センターとなり、ウインウインで、解体のお手伝いをして頂いている。
特にアラミド軍手の解体は、重度の障害がある方には、生きがいが持てる仕事として、各施設や、各養護学校の校内実習にて、喜ばれている。

【３】独楽の製作及び独楽の紐・製作と販売
現在、厚木つばきの会にて、独楽を製作しており、ご縁があり、伊勢原市大山の金子屋様のご指導を頂き、大山独楽の加工技術を指導して頂き、現在、同じ加工方法で製造をしている。まだ、金子屋様には納入はしていないが、大山の独楽職人さんも高齢化が始まっており、
いずれ、お声がかかった時は納入も視野に入れてもらいたい旨のお話も頂いている、

※コロナ過で、利用者さんは納品に行けず、終息後は、利用者さんと、大山の美しい景色を眺めながら納品に行けることを、楽しみにされている。路用者さんとの　「大山・独楽紐・納品」を復活させて行きたい。

【４】平成３０年１１月・紐引き・逆立ち独楽（立志独楽）の日本おもちゃ美術館・グッドトイ認定（林野庁後援）への挑戦と応募。
※その後の経過⇒①2０19年・最終審査で落選（塗料の色落ち不具合・他）②落選した審査結果を、尊敬する、徳川家康公の三方ヶ原の敗戦の故事に習い、廊下の掲示板に落選・審査結果を掲示しました。折に触れ、眺めては、「来年こそは、認定を得る！！」・・・。の気持ちを静かに継続して燃やし、1年間の中で改善点のトライアルを繰り返し行い、木工チームでこれ以上、やりようが無い、との結論に達したので、20２０グッドトイの申請に出品応募したところ、令和2年9月12日に、立志独楽（紐引き・逆立ち独楽）と、五段・重ね独楽（紐引き・積み上げタイプ五段・重ね独楽）が、グッドトイ・認定・受章のお知らせがあり、木工チームと利用者さんで、大喜びをしました。

各新聞社からも、２０２０・グッドトイ・認定品は合計＝39点、（海外＝8点、国内＝31点）で、老舗事業所でも難しい所、つばき作業所が2点の認定を得られた事は、老舗の事業所も難しい所であり、「快挙」と言ってよい。との評価を頂きました。
ありがたいことです。

※立志独楽と五段・重ね独楽の詳細は、日本おもちゃ美術館「２０２０グッドトイ・ガイド」をご参照下さい。

その後、厚木市長さんへ受賞のご報告を行い、同時期にタウンニュース、読売新聞、神奈川新聞、日産労組のエルダークラの新聞等に掲載して頂き、一度に100個以上の大量注文を頂き、現在も、嬉しい悲鳴をあげながら、納品対応をしています。

又、立志独楽と、五段・重ね独楽の製作時に、大人の方が、観賞用に出来ないか・・・。と、2年前に、鎌倉漆り工房・「いいざさ」様に、相談したところ、快諾して頂き鎌倉彫り・漆塗りのトライアルを重ね、2年がかりで完成し鎌倉漆塗り伝統の落ち着きのある、色合いの漆塗り品が出来ました。

色塗り等のバージョン追加は、グッドトイ・認定後も申請すれば、審査をして頂けるので、漆塗りの立志独楽と、五段・重ね独楽の2点を申請したところ、追加認定を頂き、今後の販売活動に活かして参りたいと思います。

【５】つばき・パン工房
③パン工房の立ち上げ。
平成29年1月　、赤い羽根募金会様および、三菱ビルテクノサービス様の助成金を頂き、パン職人さんの都合で、毎月の第四土曜日のつばバザーの日に、地域・町内会の方達に製造・販売を実施。平成３０年４月から上記職人さんが、つばき作業所に正規職員として入職して頂き、パンの製造と販売を週、５日で行っている。お客様は老人ホーム、福祉施設へ一括納品をしており、金曜は、地域との交流も含め近隣の自治会・町内会・会社等への販売を少しづつ広げている。

コロナ過の中ですが、お陰様で、老人ホーム、福祉施設、個人の方々、利用者さんの御家庭の御支援があり、順調な売り上げを推移し、利用者さんの工賃の大きな「柱」に成長をして来ています。

【１】工賃向上計画
①令和７年度までに、立志独楽、五段・重ね独楽、に続き、子供さんが喜ぶ、おもちゃを開発して、毎年、グッドトイ認定に応募し、常に利益率の高い成長・構造体質にして、工賃の目標を５万円以上にしたい。

②上述の「団体の活動・業務」の中に、記述しましたが、鎌倉漆塗り工房・いいざさ様と今後も提携し、相談をしながら、コロナ明けを見据え、外国の方に興味を持って頂ける様、立志独楽と、五段・重ね独楽の、漆・色のバージョン・アップを計画して行く。

③大風呂敷的な、夢ですが、格安の貸倉庫（出来れば無料）を探し、その場所で製造・販売し、自主製品・地域の産物・地域の野菜・土産品などの製品を販売出来る、｢道の駅｣的な、販売の仕組みを作り、地域の方達や、各商店、各福祉施設にも出店して頂き、ウイン・ウインで、障がい者と健常者が働ける雇用作りと、地域と作業所（利用者さん参加）が活性化して行く仕組みを作って行きたい。

【２】地域自治会との、共同での、「子供食堂」の場所提供。
自治会の民生委員の方が、コロナ終息後に、老人会で、「子供食堂」を計画されており、
月・１回の土曜日に、つばき作業所の場所を提供して欲しい旨の打診があり、協力をして行く。

【３】材料倉庫の整備と、フォークリフト等の使用による、肉体労働の軽減
資金不足で、まだ、夢の状態ですが、材料倉庫を拡充し、１０トン以上の材料が保管出来、フオークで出し入れが出来る、倉庫を建設したい。現在は、４トントラックへの積み込みが手作業の為、積み下ろしは大変で、１箱２０キロ前後の品物を、２５０箱前後の箱を男子職員３名で、手運びで行っている為、職員への負担が大変大きく、肉体労働を軽減させる機械的仕組みを作りたい。

【４】立志独楽・五段重ね独楽・逆立ち独楽・独楽紐の販売の仕組みを確立させる。
①グッドトイ・専門販売店（アプティ四谷店、中野店、長門おもちゃ美術館及び、他の全国のおもちゃ美術館・妙高市・道の駅・アミュー厚木店）と連係し、販売の｢しくみ｣を強化して行く。
又、ホームページを見直して、製品価格リスト・販売場所等の明確化をして行く。

②独楽紐以外にも、ストレートタイプのカラフルな、金剛打ち用の、機械及び、色糸で、｢真田紐｣ならぬ、｢つばき紐｣を製作し、愛川Ｔ社さんに相談し、トライアルを重ね、高級感のある品質の「つばき紐」を作って行きたい。

【４】パンの販売増産計画と、パン工房拡張計画・販売の仕組み作り。
①妙高市・道の駅様、各老人ホーム様、各福祉施設様、利用者さんの御家族様、地域の方々、の注文数が多くなり、パン窯、発酵機、大型冷凍庫、等の購入計画、場所の拡張として、パン工房の隣の厨房室の壁を取り払い、設備レイアウトの拡張を検討する。

②W社・会長様が新潟県・妙高の出身で江戸時代から、花豆が名産でお土産などになっている。
只、粒ぞろいの花豆しか、流通が出来ず不ぞろい品や、小さな豆は農家で食べているとの事。
つばき作業所のパンに使用すれば、形状などは関係なく、妙高市と、厚木市でウインウインで
商業ベースに乗るのではないかと考え、搬送トライアルや、冷凍後の解凍トライアル等を重ね、問題点を改善し、４月中旬に、妙高市役所農林課様・道の駅「ひだなん」様・花豆の味付け担当の和菓子屋（ほそやま）様、花豆農園様と、W社会長様と、つばき作業所・所長で顔合わせと契約が完了し、5月中旬から、冷凍花豆パンを出荷して、妙高で販売を開始している。
お陰様で、順調に出荷が出来ている。「道の駅・ひだなん」様と、今後も末永く、連係を取って行きたい。

③W社・会長様のご紹介で、某某百貨店内のパン販売コーナーでの販売を打診しており、担当会社の役員様の監査をして頂く、予定になっており、監査の準備を実施中。

【５】コロナ明け後の、地域バザーの復活の準備。
①平成２７年９月～現在まで毎月・第四土曜日開催のつばきバザー実施。（現在はコロナ過で中止）
（地域・町内会との交流を図る目的で、パンの製造販売・衣類・雑貨・野菜・等を販売し売り上げはすべて春・夏のボーナスに提供している。６年目を迎え、地域・町内の方達が衣類・雑貨・野菜等をバザーの前に提供して下さり、作業所側も大部屋を開放し、コーヒー・お茶・お茶菓子等を無料提供して、地域としての茶飲み話の場の提供が出来つつある。

②地域バザー時、地元・商店様・福祉施設・事業所への参加呼びかけによる、「つばき市場」のトライアル実施。
コロナ過で、上記の活動は、難しいが、コロナ明けを見据えて、各事業所へ、個々に相談をして行く。

無

厚木施設連絡会