特定非営利活動法人ゆめ・まち・ねっと

基礎情報

団体ID

1382928669

法人の種類

特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

ゆめ・まち・ねっと

団体名ふりがな

ゆめまちねっと

情報開示レベル

★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

参加費無料、親の申し込み不要、子ども・若者生活圏内での場づくりなど運営の特徴ゆえに生きづらさを抱えた子どもたちと何人も出会います。
その多くは、単に親から不適切な養育を受けているだけではなく、地域からも学校からも排除という名の社会的な虐待を受けているように見えます。
ときに、そんな子どもたちに何ができるのかと途方に暮れたりもします。
自閉症・発達障碍をご専門とされる田中康雄先生は「地域での支援とは長く関わる」ことだと言い、梅永雄二先生は「欠点や短所を指摘することは素人でもできる」と言われました。
二つの言葉から僕らが果たせる役割が見えてきました。
子ども・若者と学校や職場、塾・習い事とは違い、遊びを中心とした何気ない日常を積み重ねてきたことで築ける関係があります。
毎年、担任が変わり、卒業すれば、その縁も薄れる学校とは違い、地域の中で何年も喜びと悲しみを共有していける点に自分たちの果たせる役割があるとも感じています。
また、欠点、苦手なこと、短所を親や教師などから指摘され続けているなか、僕らは「素」でいられる場所だから現れる利点、得意なこと、長所を観察することができました。
それを子ども・若者に有言無言に伝えてくることで、信頼感や安心感が生まれたのかも知れません。
長く関わり、持ち味に光を当て、こちら側からは繋いだ手を離さない、最大のアピールポイントです。

代表者役職

代表

代表者氏名

渡部 達也

代表者氏名ふりがな

わたなべ たつや

代表者兼職

主たる事業所の所在地

郵便番号

417-0071

都道府県

静岡県

市区町村

富士市

市区町村ふりがな

ふじし

詳細住所

国久保1-7-15みんなの家むすびめ

詳細住所ふりがな

くにくぼ

お問い合わせ用メールアドレス

yume-machi-net@r5.dion.ne.jp

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

070-6552-3644

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時00分~22時00分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金 土 日

備考

FAX番号

FAX番号

-

連絡先区分

-

連絡可能時間

-

連絡可能曜日

-

備考

-

従たる事業所の所在地

郵便番号

417-0052

都道府県

静岡県

市区町村

富士市

市区町村ふりがな

ふじし

詳細住所

中央町2-10-10おもしろ荘

詳細住所ふりがな

ちゅうおうちょう

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2004年9月28日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2004年9月28日

活動地域

全国

中心となる活動地域(県)

静岡県

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

役員数・職員数合計

14名

所轄官庁

その他

所轄官庁局課名

静岡県富士市市民活躍・男女共同参画課
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

子ども

 

青少年、障がい者、福祉、保健・医療、教育・学習支援、地域・まちづくり、災害救援、人権・平和、国際交流、市民活動団体の支援

設立以来の主な活動実績

代表・渡部達也がまちづくりという夢を追い求め16年余務めた静岡県庁を2004年夏に中途退職し、同年秋、NPO法人ゆめ・まち・ねっとを愛妻と仲間ともに設立。
静岡県富士市を拠点に、子どもの遊び場づくり、若者の居場所づくりを中心に大人の共感の輪も広げるべく活動中。
とくに生きづらさを抱えた子ども・若者および家庭に対して、公的支援では手が届かなかったり、公的支援からこぼれ落ちる困り感に寄り添える活動を展開しており、必要に応じて様々な個別対応もしている。
平日は商店街の空き店舗を活用した「子どものたまり場大人のだべり場おもしろ荘」で放課後の子どもに居場所を提供するほか、食事を無料提供する「こども食堂」等も実施。
週末は公園と川で「冒険遊び場たごっこパーク」を開催。主題は『Better a broken bone than a broken spirit』(心が折れるより、骨が折れるほうがましだ)。川遊び、焚き火、木登り、廃材工作、泥遊びなど子どもたちがひたすら自由に遊ぶほか、小学生の時から来続けている思春期の子どもや若者、子育て真っ最中の親の居場所にもなっている。
2022年には代表宅をリノベーションして「みんなの家むすびめ」を開設。放課後の子どもたちに居場所を提供するほか、出会った若者たちとつながり続けるための「むすびめ酒場」、保護者向け「子育て勉強会むすびめゼミ」、生活困窮子育て家庭向け「ふでパン~フード&デイリーパントリー」などを展開。
活動日以外にも、これらの活動を通じて出会う、発達の偏りや遅れ、不登校・非行などの課題、不適切な養育環境など、生きづらさを抱えた子ども・若者と向き合ったり、そうした子どもを持つ親の相談にのることが多い。自宅でも常時、1人~数人の子どもを養育している。
著名な講師を招いての大規模な研修会も随時企画し、親、地域の人たちとの繋がりも築く。
こうした「子どもの遊び場・若者の居場所」を切り口にしたユニークなまちづくり活動は、日本テレビ「ミヤネ屋」、NHK「おはよう日本」、テレビ東京「がんばれプアーズ」で特集が全国放映されたほか、朝日新聞全国版で12回に渡る連載紹介もされた。静岡県内の民放テレビ、新聞でもたびたび特集で取り上げられたり、ラジオ番組にコメンテーター等として呼ばれたりしている。
地域での活動のほか、全国各地での講演活動や住民主体の遊び場づくりのお手伝い、大学生や若者の実習を受け入れ、様々な立場の大人の視察や見学の受け入れなどに対応。講演活動は年間30本前後をこなしている。
情報誌からの寄稿依頼も多く、月刊「社会教育」、月刊「体育科教育」、季刊「ユニバーサルデザイン」、季刊「臨床心理学」等にも小論を寄稿。静岡新聞、日本教育新聞、読売新聞、毎日新聞で小論連載。隔月刊情報誌「げ・ん・き」では小論を連載中で、2022年には書籍化、「子どもたちへのまなざし」(エイデル研究所)として出版。
安藤スポーツ・食文化振興財団(日清食品系)全国最優秀賞の『安藤百福賞』、「あしたのまち・くらしづくり活動賞」にて『総務大臣賞』受賞、そのほか『義農大賞』、『よみうり子育て応援団審査員特別賞』、『スミセイ(住友生命)未来賞』、『静岡県ベスト育児制度賞』ほか表彰多数。
2022年度施行の富士市子どもの権利条例の策定にも携わる。

団体の目的
(定款に記載された目的)

「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」の設立目的は、行政ではできない地域づくりに取り組むことでした。
基本的に行政は多くの市民が望むこと、あるいは大きな団体が要望することを施策化します。しかし、代表が行政に身を置いて、地域には少ないけれど、小さいけれど、大切な要望があると感じるようになりました。そんな要望に手を差し伸べられたらと、市民活動者に転身しました。
手始めに取り組んだのは、遊び場づくりでした。子どもたちに子どもらしい時間を提供することが目的でした。
しかし、その遊び場で次々と生きづらさを抱えた子ども・若者と出会ったことにより、そうした子ども・若者と何気ない日常を重ね、それぞれがそれぞれなりの希望に辿り着くのをハラハラと心配しながら、見守り続けることが大きな目的となっていきました。
また、そうした中で、生きづらさを抱えた子ども・若者は、全国各地にいるものの、当然、出会うことはないわけで、それぞれの地で同じような取り組みをしたいと志す全国各地の同志を応援することで、子ども・若者への気遣い人を増やすことも目的となりました。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

手始めに取り組んだのは、子どもたちが自由に遊べる環境の提供でした。
「冒険遊び場たごっこパーク」と呼ぶ活動は、その愛称の由来である田子の浦港に近い公園と川で隔週末に開催しています。今や公園には火遊び禁止、ボール遊び禁止、自転車乗り入れ禁止といった看板が並びます。かつて子どもたちが生き生きと遊んだ川や森も子どもだけで遊ぶことが禁止される場所になりました。子どもの密かな遊び場だった空き地や資材置き場は、責任問題の高まりから立入禁止の場所になりました。遊びを奪われた子どもたちは、社会的に豊かに育っていけるのか。遊びを子どもに返そう。そのための手段が「たごっこパーク」という場の提供でした。
「たごっこパーク」では、4メートルもある土手から豪快に川に飛び込む子どもたちの姿があります。焚き火で餅や芋を焼き、時には釣った魚を焼いて食べます。木登りに興じ、のこぎりやかなづちで廃材工作をします。雨天中止もなく、雨の日ならではの泥遊びに興じます。焚き火で調理する食材を求め、離れたスーパーへリヤカーで出かけることも。
そんな子どもたちの遊びを参加した大人が壊さないよう、遊び場の趣旨を示した看板を掲げています。
看板全文『遊びには失敗が付き物です。木に登れない。火が点かない。のこぎりが使えない。だけど遊びは失敗できるからおもしろい。失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる。火を付けてあげる。のこぎりで切ってあげる。泣かないように。やけどしないように。けがをしないように。それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
プレーパークは遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」「ほらこうやりなさい。」「やめなさい。」その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?』
2004年に掲げて以来、今もその文言が色褪せることなく掲げられています。

週末の「たごっこパーク」のほかに、放課後の子どもたちが自由に過ごせる居場所も提供してきました。活動開始当初は自宅を「たごっこはうす」と名付け、子どもたちに開放。現在は、旧東海道沿いの商店街にある空き店舗を「子どものたまり場おもしろ荘」と名付け、運営しています。答えを丸写しして宿題を片付ける小学生。駄菓子を食べながらマンガを読む中学生。スマホを片手におしゃべりをする高校生。
そんな「たごっこパーク」と「おもしろ荘」には、共通の特徴があります。子どもの生活圏での開催、参加費無料、親の申込み不要、参加年齢制限なしで、障碍の有無や登校・不登校も問いません。また、流しソーメン大会や光る泥団子づくりといったプログラムもなく、タイムスケジュールもなし。いつ来て、いつ帰ってもよく、遊ぶのも遊ばないのも自由。
このような場の提供が、家庭や学校に居場所を見出せない子どもたちとの出会いにつながりました。人里離れた有料野外教育施設ではないので、生活困窮家庭の子どもが遊びに来られる場所になりました。要申込みのイベントではないので、不適切な養育家庭の子どもにも次々と出会います。決められたプログラムがないので、学校や公共施設が好む一律・一斉・集団が苦手な子どもにも居心地のいい場所になりました。大人の求める進度で課題に取り組むことが困難な子どもも常連になりました。遊び方は自由なので、独創的な遊びを一人黙々とやる子どもや大人の許容範囲を超えてハチャメチャに遊ぶ子どもが集う場にもなりました。

「特別な支援」や「社会的養護」が必要だと言われる子どもたちとの出会い。活動開始当初には強く意識していないことでした。けれども、そこにこそ自分たちの使命があると特化していきました。
生ききづらさを抱えた子どもたちと歩む道筋に羅針盤を与えてくれた一人に児童精神科医の田中康雄先生がいます。田中先生は、「気遣う人の存在と、関わりのタイミングが『偶然に、あるいは奇跡的に』重なり合うと、驚くような状況が生じるものである。」と述べています。(軽度発達障害―繋がりあって生きる 金剛出版 2008年)
僕らは活動の中で、不登校支援、障碍児支援、貧困家庭支援といった看板は掲げていません。そこに特化するほどの専門性を持ち合わせていないことが大きな理由です。でも同時に、「支援」という言葉に「支援する側・される側」という関係性を生むような揺らぎを覚えるからでもあります。
そんな「○○支援」の看板を掲げていないからこそ、「支援機関」のネットワークから漏れた、生きづらさを抱えた子ども・若者との「偶然な、奇跡的な」出会いがいくつもあるのかも知れません。

現在特に力を入れていること

生きづらさを抱えた子ども・若者と何気ない日常を重ね続けること。
そんな日々をフェイスブックで発信し、共感の輪を広げ、全国各地の同志に出会うこと。

今後の活動の方向性・ビジョン

何もありません。
これまでも方向性もビジョンもなく、子ども・若者との新たな出会いがあるたびに、そのときできることをなるべくたくさん、心を込めて、やってきました。
これからもその姿勢は変わりません。

定期刊行物

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

キリン福祉財団:講演会開催
ニッセイ財団:冒険遊び場運営
JT:夏休みの外遊び活動開催
安藤スポーツ食文化振興財団:放課後の外遊び活動開催
赤い羽根共同募金:講演会開催
独立行政法人国立青少年教育振興機構:冒険遊び場研修開催
独立行政法人福祉医療機構:冒険遊び場運営
NPO法人イーパーツ:パソコン、プロジェクター、プリンター
ABCしあわせ基金:車両
NPO法人フードバンクふじのくに:食料
文化庁:児童養護施設慰問事業
静岡県:講演会開催、放課後の居場所づくり、冒険遊び場運営、こども食堂運営
富士市:野外キャンプ、放課後の居場所づくり、冒険遊び場運営
静岡県社会福祉協議会:放課後の居場所づくり、こども食堂運営
富士市社会福祉協議会:こども食堂運営

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

企業・団体との協働・共同研究の実績

(株)MSD:ゆめ・まち・ねっとが取り組む活動全般について資金面でのバックアップ
(株)大塚製薬:毎週水曜日にオロナミンCの宣伝を兼ねた70秒の活動紹介映像が静岡県内のテレビで流れている。
ジヤトコ(株):こども食堂食材提供
トヨタユナイテッド静岡:こども食堂食材提供
(有)イチフジ:こども食堂食材提供
JAポケットファームかじま:こども食堂食材提供
マルハン吉原店:駄菓子提供

行政との協働(委託事業など)の実績

2020年~2022年、富士市子どもの権利条例づくりに策定委員として参画
2022年~現在、同条例を受け、富士市子どもの居場所づくり運営補助金を受け、外遊び活動60日、放課後の居場所120日の運営を託されている。