「年をとっても、認知症になっても、障がいをもって産まれても、地域で住み続けるために、私たちなりにできることを…」という思いから、地域福祉活動を担うべく、平成15年にＮＰＯ法人を立ち上げました。
　同敷地内に民家改修型高齢者デイサービス（希望に応じて泊り）支援を開始し、その後、小規模多機能型居宅介護、認知症対応型グループホームを開所しました。
　また、設立当初より、子育て支援、障がい児支援に取り組み、障がい児者日中一時支援・移動支援に発展し、現在では高齢者デイサービスや小規模多機能においても基準該当生活介護を取り入れるに至りました。
　地域におけるちょっと相談所や認知症カフェ、さらには地域出前講座への職員派遣や、キャラバンメイト活動への取り組みも実施しており、福祉から発信する、地域づくりに力を入れています。
　尚、平成２７年にはさらなる福祉の寄与に向けて社会福祉法人を設立し、Ｈ29年より訪問看護ステーションを開設のうえ、Ｈ30年4月に地域密着型特別養護老人ホームを開設しました。
　その他にも地域福祉を担う人材の発掘や育成の取り組みとして、無資格からの介護入門の仕組みや近隣の介護事業所を巻き込んでの研修会の開催、多職種連携への仕組みでもある「福祉にかかわる人が自由に集まる会」を発案し、多様な人材が福祉に関われるような働きかけを実施したり、女性がライフスタイルに合わせて仕事ができるような取り組みとして、育児休暇制度や時短制度・期間延長を取り入れたり、フレックスな勤務体系を取り入れ、働き方改革にも取り組んでいるところである。

目的を達成するため、次の社会福祉事業を行う。
（１）第一種社会福祉事業
　（イ）特別養護老人ホームの経営
（２）第二種社会福祉事業
　（イ）老人デイサービス事業の経営
　（ロ）小規模多機能型居宅介護事業の経営
　（ハ）認知症対応型老人共同生活援助事業の経営
　（ニ）障害福祉サービス事業の経営

　二人の認知症の高齢者のお預かりからスタートして１５年、今では、多世代を超えて多くの方々の支援に取り組ませていただきながら、少しずつ地域の中にある法人として根付いてきました。
　そこで当法人では、引き続き、「地域の中でのその人らしい暮らしのお手伝い」を理念に、在宅支援に真摯に取り組むとともに、地域住民の皆様方の終の棲家として開設した地域密着型特養においては、普段の暮らしという視点を大切に、最期まで人として人生を全うできるような支援に取り組んでいきたいと思います。
　また、当法人が活動している米原市では、総合病院が存在せず、少ない在宅医師で地域の在宅医療を支えてくださっております。そこで少しでも地域看護力を強化することで医師の負担軽減を図りつつ在宅福祉を支えていきたく看取り看護にも積極的に関わりたいと思います。
　その上で、予防からターミナル、他に子供支援などにも看護師が何らかの形で関われるよう「かかりつけ看護師をもとう」というキャッチフレーズを掲げ、訪問看護師がサロンや老人会等まで移動相談に出向く仕組み作りを模索したいと考えています。
　また、今年度は、以前より課題であった「医療ケア児童の養護学校送迎が家族しか対応できない」という点について、訪問看護と移送サービスが協働して対応するモデル支援にも取り組む予定となっており、地域における課題解決の一端を担っていく所存です。
　現在、国が示している地域共生社会とは、高齢者だけでなく障がい児者、貧困、ニート等、地域において発生するあらゆる課題を地域と共に解決していける社会を目指しています。
　ここ米原市に於いても、真の意味で地域共生社会の実現ができるよう、今後、当法人としても地域拠点の整備に取り組みながら、その拠点があらゆる方々が普段から足を運んでくださる居場所となれるよう、活動の幅を広げていきたいと思います。

実績なし

無