下関市立しものせき水族館 海響館は、観光・レクリエーション事業の振興による地域活性化に資するとともに、自然科学・海洋文化を体験しながら学習することができ、地域間・多世代の交流拠点となる水族館として、平成13年4月に開館した。2014年8月3日に累計入館者数は1000万人に達した。当財団は当館を管理・運営する組織として設立され、平成18年4月より下関市から指定管理者として運営を受託している。
環境、生態、生物多様性について教育的配慮のもと感動と楽しさを伴った展示活動を実践するために様々な手法を用いて展示種特有の暮らし方である「生き様」を見せる展示を中心に、楽しく学べるスタイルでわかりやすく解説することで、敷居の低い環境教育を行うことを目指している。
これまで、企画展を含む館内展示や総合学習への対応、市内にある水産大学校との共同運営する「オープンラボ」で年間20以上のプログラムの体験学習などを行っている。館外活動としては、講演会、出前講座、スナメリ、ウミガメ、ニホンアワサンゴ、アマミホシゾラフグなどの野外調査研究を行っている。複数の大学研究者と共同研究を進め、また飼育動物の繁殖研究を積極的に行い、各種研究会において調査研究成果を発表している。公益社団法人日本動物園水族館協会から33種について繁殖表彰を受けている。その他、保護したスナメリ雄雌による繁殖に成功し、スナメリの親子が公益財団法人日本動物愛護協会の主催する第8回日本動物大賞の功労動物賞を受賞。第5回日本動物大賞では、当財団が組織、運営する海響館ホエールボランティアが動物愛護賞を受賞。第1回日本動物大賞では、スナメリ「ひびき」がやはり功労賞を受賞した。NPO法人市民ZOOネットワークより、2010年3月１日にオープンしたペンギン村が、エンリッチメント大賞2010の大賞を受賞。エンリッチメント大賞2015においては、「テッポウウオがアリを撃つ！」と題した摂餌生態展示が奨励賞を受賞。IMATA2012年度国際会議で、バンドウイルカのトレーニングについて発表を行い、行動トレーニング部門において1位を受賞、トリップアドバイザー主催の2015人気水族館ランキングでは、日本の部で第3位、海外の部で第5位を受賞する等している。

（１）下関市立しものせき水族館の受託管理
（２）水生生物に関する調査研究
（３）水生生物の保護及び保全に関する調査研究並びに普及啓発
（４）水生生物の収集、飼育及び展示
（５）広報宣伝、観光客誘致、その他観光・レクリエーション事業の振興に関する事業
（６）観光資源の開発及び観光事業関係団体との連携
（７）前各号の事業に関連する収益事業
（８）その他この法人の目的を達成するために必要な事業

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