【代表理事略歴】
　平成元年３月１日生まれ、宮城県石巻市出身。早稲田大学大学院教職研究科修士課程修了。故郷の被災をキッカケに、大学院在学中の2011年5月にTEDICを設立。生活困窮、虐待、ネグレクト、不登校、ひきこもりなど困難におかれる子ども・若者支援にあたる。石巻市地域福祉委員（第3期）、石巻市教育委員会学校支援地域コーディネーター（2015）、日本ボランティアコーディネーター協会検定・認定システム化検討委員会委員（2015〜）

・生活困窮世帯を中心とした子どもたちへの学習支援・夜の居場所事業
　✔現に生活保護を受給、または生活困窮のおそれのある児童・生徒（主に準要保護世帯）を対象とし、夜の居場所として学習支援を実施。
　✔2015年度は公民館や小学校など、市内５カ所に学習支援室を開設し、事業を実施。年間のべ約１,２００人の子どもが参加した。
　✔同事業は５年目の事業となっており、深刻化する課題に対応して、児童相談所などの関係機関との積極的なケース会議も行っている。

・生活困窮世帯を中心とした子どもたちへの子ども食堂事業
　✔経済的な理由により満足な食事が取れていなかったり、孤食状態にある子どもたちを主な対象として、地域住民や町内会、学校、社会福祉協議会と連携して、食事支援のためのボランティア食堂運営を実施。
　✔現在は「ていざん子ども食堂」として貞山地区で実施。すでに４回の実施で、毎回５０人近くの子どもたちが参加。４分の１程度がひとり親世帯の子どもたちである。

・不登校の子どもたちを対象としたフリースクール事業
　✔震災後の石巻地域での不登校児童・生徒数の増加に対応し、2011年6月に「ほっとスペース石巻」として、石巻初の民間の不登校の子どもたちの受入施設を開所。
　✔教育委員会、市内学校と連携し、施設利用が指導要録上の出席扱いになる、定期考査を施設で受験できるなど、公的な存在として認知されている。現在は、７名の小〜高校生が登録している。

・ひきこもりの子どもたちを対象としたアウトリーチ事業
　✔通所型の「ほっとスペース石巻」への来所が支援段階として難しい児童・生徒（主に自宅や自室に引きこもり状態）のを対象として、訪問型の支援を行っている。
　✔子どもの状態に合わせて、ラポール形成のために一緒にテレビゲームをしたり、興味関心に合わせてスケートやゲームセンターへの外出をきっかけとするなどし、児童によっては自主学習をするまで変化した。

・石巻圏域における普及啓発・地域ネットワーク事業
　✔困難を抱える児童・生徒への支援のうえで、関係機関同士の横のネットワーキングは不可欠である。現在、「石巻市の生活困窮者支援を考える会」「いしのまき子ども食堂ネットワーク」「石巻圏域不登校・ひきこもりネットワーク」の各事務局、世話人を弊法人で担っている。

　✔また、公的な支援に子どもを丸投げするのではなく、市民全体に支援の機運をつくるため、内閣府や石巻専修大学、宮城県東部教育事務所などが主催するシンポジウムなどで、年間２０本近く、講演をしている。

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