宮崎県日南海岸には、宮崎県指定天然記念物指定、アカウミガメが産卵のため上陸する。日南海岸の中でも風田海岸以北の５つの浜は、岩場や堤防などの構造物のため砂浜が狭い上、近年の砂浜減少も加わり、台風時には高波によりそのほとんどが流されてしまう運命を背負う。そのため日南市では、産卵した卵をアカウミガメ保護監視員の手により採卵し、ふ化場で保護する方針をとっている。
　潮っ子ウミガメ隊は、この５つの浜に上陸するアカウミガメの上陸のすべてを、アカウミガメ保護監視員のご指導を得ながら観察記録している。また、アカウミガメの容易な産卵を助けるため海岸の清掃活動を行う。
　平成１８年度に、日南市立潮小学校（閉校）５，６年生の総合的学習の時間に、授業の一環として始まった「潮っ子ウミガメ隊」は、3年目から潮小学校の卒業生や地域の有志、一般の人々も含めた地域の活動へと移行し、保護活動の内容をいっそう充実させている。
　３歳から中学生までの隊員の自らの意思による活動を重視し、活動を強制せず、現場での観察を通して、自然に対する謙虚さと保護共生の意識を自然に養っていくことを目的としている。また保護活動を通して地域の方々の協力も次第に得られ、当初必ずみられた早朝の盗掘も皆無となった。
　６年間の活動を続けることにより、地域への認知・貢献も高まりつつある。また、宮崎市青島の渚交番との連携も図りながら、地域を離れた活動を進めている段階である。

団体の活動・業務
＜ウミガメの保護活動＞
近くの海岸に上陸するウミガメの産卵を、日南市保護監視員の指導を得ながら観察記録する。そして、ふ化場に卵を移動保護し、ウミガメのふ化を助け、ふ化後すぐに、たまごがあった海岸で放流を行う。

＜自然保護活動＞
ウミガメ保護の活動しながら、海岸にたくさんのゴミが落ちていたり、ゴミが流れ着いたりしている様子を確認している。その事実の改善を行うために、海岸や国道の清掃活動を行う。

＜自然保護を訴える活動＞
様々な発表会に参加したり、独自の発表会を開催したりして、海岸が汚れている様子を発表しながら、自然保護を訴える活動を行う。
また、宮崎市青島の渚の交番と積極的な交流を図り、渚の交番で行われる自然を守る活動での発表や活動への参加を行っている。今後も継続していきたい。

＜主な対外的活動＞
２００６．７　宮日新聞掲載
　　　　　８　道守体験活動発表　MRTダイヤモンドホール
　　　　１０　文部科学省　エルネット「子ども放送局」　生出演
　　　　１０　国土交通省　道守シンポジウム　体験活動発表　九州大会　長崎
２００７．３　こどもエコクラブ全国フェスティバルへ参加　神奈川
　　　　１０　こどもエコクラブ交流会　都城
２００８．４　サード発足　　天才！志村どうぶつ園　の予備取材
　　　　１０　森林がつなぐ宮崎と韓国の輪　６年生３人　韓国
　　　　　　　エコクラブ交流会　日向市
　　　　　　　同活動　MRTラジオ　インタビュー
２００９．３　こどもエコクラブ全国フェスティバルへ参加　東京
　　　　　９　剥製・掲示物等が完成しつつある
　　　　１０　全国エコクラブよりイラストや説明文章の依頼
　　　　１１　宮崎県エコクラブ交流会参加（日南市）
　　　　　　　全国ウミガメ交流会（中学生参加）
２０１０．７　MRTラジオ出演
　　　　１１　宮崎県エコクラブ交流会参加（西都市）
　　　　　　独自の発表会「ウミガメから学んだエコ」を開催する
＜主な対外的評価＞
２００７．２　宮崎県環境フェア　フローランテ　最優秀賞
　　　　　３　宮崎日日新聞　社説掲載
　　　　　９　第１４回コカ・コーラ環境教育主催者賞　受賞
　　　　１１　社団法人「小さな親切」実行章　受賞
２００８．１　読売新聞掲載　「学びや自慢」
　　　　　　　MRTテレビ　土アップ（１／１９）日経新聞　夕刊
　　　　　５　環境省自然環境局長賞　受賞
２００９．２　報道各社７社から取材　　その後、文字数の関係で省略

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