福祉

重症心身障害児や医療的ケア児が、病院から地域生活・在宅生活へと移行される時代です。
子どもたちが心身共に健やかに成長するためには、活動や遊びや学習など誰かと共に充実した時間を過ごす事が必要不可欠です。
とりわけ重度の身体障害がある子どもたちにとっては、活動・遊び・学習を行う上で充分な配慮と支援の工夫が必要です。日常生活を送る上での基本的な動作を学んだり、集団の中で自己を主張し交流する力を養うことなど、日々の暮らしに寄り添った適切なサポートを受けながら過ごす場所と機会が必要なのです。
家族の立場からのぞまれることは、子どものより良い成長のために安心して子どもを預けることができ、子どもが充実した時間を過ごせ、さらには家族自身の子育ての不安や悩みを相談でき、成長をともに喜びあえる機会や場所が身近にあることです。
しかしながら私は、障害のある子どもを育てる親として、また障害児とその家族を支援する者として、社会資源はいまだ整っておらず、今後の拡充にもたいして期待が持てないと感じてきました。「ないなら創ればいい」と発起して、特定非営利活動法人にこまるを設立することになりました。

医療的なケアを必要とする重度の機能障害のある子どもたちは、既存の発達支援やデイサービスの利用ができなかったり受け入れてもらえる機会が少ない。また数少ない事業所も距離があり、子どもに負担がかかりすぎるので頻繁に通うのは現実的ではありません。
また、重い機能障害児には、その障害に応じ、それでもって、その個々に応じたきめ細やかな配慮や支援が必要となりますが、そうした適切なサポートのもとで子どもたちが活動できる場所はさらに限られています。
現実的に、医療的ケアが必要な子どもとそうでない子どもには大きな違いがあり、医療面を支える制度が整っていないために家族への負担が大きくなっています。
医療の進歩で医療的ケアを必要とするお子さんが増えました。そういうお子さんも在宅で生活しているという現実を直視し、地域での受け皿づくりの広がりにつながるよう、当法人が少しでもその役割を担うことができるよう、３市町村にわたり活動しています。

重い機能障害のある子ども一人一人が、心身共に成長・発達し、その家族をふくめて安心感を得られ、将来にわたり豊かに楽しく暮らせる地域生活の実現のため、『重症心身障害児（者）や医療的ケア児（者）』が通える事業所が１つでも増えるような、地域の土台作りを目指します。

尾張旭市自立支援協議会　　　（子ども部会）
名古屋市名東区自立支援協議会（子ども部会）
有限会社　心の泉　　　　　　（医療連携・研修）

無

11名

 

 

 

 

パンフレット