特定非営利活動法人しあわせなみだ

基礎情報

団体ID

1564643680

法人の種類

特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

しあわせなみだ

団体名ふりがな

しあわせなみだ

情報開示レベル

★ ★ ★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

■事業の特徴
1)やることは性暴力そのものへのケアだけではない
性暴力で負った心身の傷をケアするだけでなく、今後の人生をしあわせで健康に生きられるための情報・支援提供を手掛けることが特徴です。

【Cheering Tears】
性暴力という出来事と対峙し、自分の人生に位置づけることを応援する事業です。対峙する前は、「性暴力に遭わなかった人生」と「今の人生」を比較し、その違いを「悪かったこと」としか認識できません。でも、対峙できると、「性暴力に遭わなかった人生」と「今の人生」を比較する必要がないことに気づきます。「今の人生」は「かけがえのない素晴らしい人生」であり、他の誰でもない、自分が主人公となり、生きていくことができるようになります。

【Beautiful Tears】
性暴力に遭うと、そこだけにスポットライトが当たりがちです。でも、実際は、性暴力に遭う前に生きてきた道のりがあり、性暴力の後にも、長い人生があります。性暴力等の困難によって、人生が終わるわけではないのです。これからの長い人生を歩んでいくために、自分に自信を持ち、輝いて欲しい、幸せに生きて欲しい。「Beautiful Tears」は、美容の力で、これからの人生を輝かせるきっかけをつくります。

【Revolutionary Tears】
性暴力は、それを許す社会構造が存在するために、起こります。性別、人種、国籍、宗教、年齢、経済力、体力等といった要素が「性的支配」を可能にしています(例えば、「女は従順であるものだ」「子どもは大人のどんな言うこともきかなければならない」といった考え方は、「従わない女や子どもの力による支配」につながります)。これらは社会に当たり前のように浸透しているので、その力関係に気づくことがとても難しいです。性暴力の背景にある社会構造に働きかけ、性暴力を許さない風土を醸成します。


2)対象は性暴力に遭った方だけではない
性暴力に遭った方だけでなく、身近な人が被害に遭った方、公的機関・教育機関の方、性暴力被害をゼロにしたい方に対する情報・支援提供を手掛けることが特徴です。

【身近な人が被害に遭った方】
身近な人が被害に遭った方は、被害に遭われた方に対して、様々な感情が湧きあがります。それは、身近な人が被害に遭った方も、性暴力加害者から影響を受ける「被害者」だからです。メッセージを発信することで、自身も被害者であることに気づき、今後被害に遭われた方、そして自身とどう向き合っていくかを考えるきっかけをつくります。そして、被害に遭われた方への支えになることを応援します。

【公的機関】
性暴力被害に遭われた方が最初に向かうのが、公的機関(警察・自治体)です。被害に遭われた方が心の傷を乗り越える上で、公的機関がどれだけ適切かつ迅速に対応できるかが、大きく影響します。公的機関に働きかけることは、性暴力被害者へのよりよい対応を促すだけでなく、「公が本気で性暴力ゼロに取り組んでいる」ことを広く伝え、性に暴力を振るう人への抑止力につながります。

【教育機関】
性に暴力を振るう人は、それが人権侵害であることに気づいていません。また被害に遭われた方は、「加害者によって人権を侵害された」にも関わらず、「人権を侵害された自分」を責めてしまいがちです。教育機関(小中学校・高校・専門学校・大学)の先生から子どもたちに、「性」そして「生」の大切さを伝えることは、互いを尊重し、他人への偏見や差別意識をなくすことにつながります。「性」そして「生」に対する正しい知識は、「性暴力はあってはならない」という考えを浸透させます。

【性暴力被害をゼロにしたい方】
どんなに性暴力に遭った人を支援しても、性暴力はなくなりません。性に暴力を振るう人がゼロになれば、性暴力はなくなります。一人ひとりの性行為がすべてが愛あるものならば、性暴力はゼロになるのです。より多くの人に性暴力ゼロに関心を持ってもらうこと。"やさしさ""愛情""気遣い"を持って他人と接し、対等な関係を築くこと。"命の尊さ"や"いたわりの精神"によって、人権侵害である性暴力をなくせること。すべての人の「性」そして「生」に関わる「性暴力」が有する"関わりづらさ"を取り去り、行動できる事業を展開していきます。

代表者役職

理事長

代表者氏名

千谷 直史

代表者氏名ふりがな

ちや なおふみ

代表者兼職

主たる事業所の所在地

郵便番号

-

都道府県

東京都

市区町村

-

市区町村ふりがな

-

詳細住所

-

詳細住所ふりがな

-

お問い合わせ用メールアドレス

info@shiawasenamida.org

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

-

連絡先区分

-

連絡可能時間

-

連絡可能曜日

-

備考

-

FAX番号

FAX番号

-

連絡先区分

-

連絡可能時間

-

連絡可能曜日

-

備考

-

従たる事業所の所在地

郵便番号

-

都道府県

東京都

市区町村

-

市区町村ふりがな

-

詳細住所

-

詳細住所ふりがな

-

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2009年1月11日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2011年7月19日

活動地域

全国

中心となる活動地域(県)

東京都

最新決算総額

100万円~500万円未満

役員数・職員数合計

10名

所轄官庁

内閣府

所轄官庁局課名

このページの先頭へ

活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

子ども、青少年、障がい者、高齢者、福祉、保健・医療、教育・学習支援、地域・まちづくり、地域安全、人権・平和、男女共同参画、就労支援・労働問題、行政への改策提言、学術研究(文学、哲学、教育学、心理学、社会学、史学)

設立以来の主な活動実績

■活動実績
【2024年】
2024年8月 東京都「第5期東京都犯罪被害者等支援計画」調査協力
2024年7月 子ども家庭庁主催「こどもに対して教育、保育等を提供する場における性暴力の防止等の取組を横断的に促進するための指針の作成等に関する調査研究業務」ヒアリングに参加
2024年6月 パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボット「TwoDrops」リリース

【2023年】
2023年4月 東京都足立区で「すべての人が幸せに過ごせる社会のために~性暴力ゼロを目指して~」をテーマに講演
2023年4月 齋藤健法務大臣に12553筆の賛同集めたオンライン署名「障がい特性を踏まえた刑法性犯罪改正を」を提出
2023年4月 「障がいのある人を取り残さない刑法性犯罪改正を」オンラインイベントならびに院内集会開催
2023年1月 国分寺市で「すべての人が幸せに過ごせる社会のために~性暴力ゼロを目指して~」をテーマにオンライン講義

【2022年】
2022年11月 大府市で「すべての人が幸せに過ごせる社会のために~性暴力ゼロを目指して~」をテーマに講演
2022年10月 法制審議会刑事法(性犯罪関係)に『「障害に乗じた性犯罪」ならびに「障害を知りうる立場に乗じた性犯罪」処罰規定創設を求める要望書』を11の賛同団体とともに提出
2022年10月 全国被害者支援ネットワーク 秋期全国研修会登壇
2022年7月 警察庁『カウンセリング専科』登壇
2022年4月 ソーシャル・ジャスティス基金『連携プロジェクト助成』にて「刑法Updateプロジェクト」を実施

【2021年】
2021年11月 香川県主催「令和2年度DV予防啓発講演会」登壇
2021年9月 令和3年度岡山県男女共同参画大学「さんかくカレッジ」専門コース 誰一人取り残さないジェンダーの視点で考える防災 登壇
2021年4月 「見えづらい暴力を可視化する事業」実施(2021年度日本財団助成事業)

【2020年】
2020年12月 港区男女平等参画センター主催「性暴力被害者を孤立させないために 私にできること」登壇
2020年10月 警察庁主催「警察官の理解を深めるための研修」登壇
2020年10月 神奈川県教育委員会主催「令和2年度人権教育指導者養成研修講座」登壇


■設立経緯
創業者中野宏美が、友人がDVに遭ったこと等をきっかけに、できることから始めようと決意。 「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを目指して、2009年「しあわせなみだ」を立ち上げる。2011年にNPO法人化。


■代表者略歴
千谷直史(ちや・なおふみ)
社会福祉士。1995年生まれ、山口県出身。上智大学神学部卒。
児童や青少年に対する電話カウンセリングの相談員や、性教育NPO等での活動を経て、2017年からしあわせなみだの活動に加わる。2018年から理事。2023年から理事長。

団体の目的
(定款に記載された目的)

この法人は、性暴力ゼロに関する事業を行うことにより、すべての人が幸せで健康に過ごせる社会に寄与することを目的とする。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

1) Cheering Tears
性暴力等に遭った方を応援する事業です
・施設で暮らす女性・子どもを対象とした自活応援講座
・パートナーが性被害を経験した男性の会「寅さんのなみだ」
・ウェブサイトを通じた、性暴力ゼロに関する情報のプラットフォーム構築

2) Beautiful Tears
性暴力等に遭った方を美容の力で輝かせる事業です。
・一人で暮らすことが難しい女性・子どもをヘアサロンのカットモデルとして紹介
・施設で暮らす女性を対象としたメーク講座

3) Revolutionary Tears
性暴力ゼロを実現するために、社会に働きかける事業です。
・自治体・公的機関に対する性暴力ゼロ研修・講演・コンサルティング
・施設職員を対象とした講座
・ウェブサイトならびにブログでの情報提供
・行政への意見提出

現在特に力を入れていること

1)性暴力の実情に合わせた法制度運用の後押し
 性暴力に関する法制度が、実情に合ったものとなるよう、働きかけを行っています。
 2015年1月、性犯罪裁判の加害者側弁護士が、強姦時のビデオ処分と引き換えに示談を要求する弁護を不当とする署名を募りました。14,000名を超える市民の賛同を得て、日本弁護士連合会ならびに県弁護士会に提出しました。その結果、最高裁がビデオ原本の没収を可能とする、画期的な判断をくだすきっかけを作ることができました。
 2016年には、他3団体とともにプロジェクトを立ち上げ、刑法性犯罪見直し実現に向けた活動を展開しました。国会議員へのロビイングを通じて改正の必要性を理解してもらうとともに、署名やイベントを通じて社会の機運を盛り上げ、施行から110年ぶりの抜本的改正を後押ししました。

2)届きづらい声の顕在化
 内閣府の調査では、レイプに遭った女性の67%は、誰にも相談していません。そこでしあわせなみだでは2015年6月、性暴力被害者支援情報マッチングシステム「サイレント・ティアー」をリリースしました。これは、性暴力に遭った方が性暴力被害に関する用語を検索すると、支援機関への相談を促すリスティング広告が表示される仕組みです。検索表示されるURLの多くがアダルトサイトであることと、被害の相談先の存在を知らない方の、支援機関へのアクセスを実現しました。
 また、現在取り組んでいるのが、障がい児者への性暴力です。諸外国の調査では、障がい児者は健常者の2~3倍性暴力を経験していることが明らかになっており、法制度でも障がい児者は、健常者とは異なる基準で被害が認定され、加害者への罪を重くしています。しかし日本では、調査自体ほとんど行われておらず、法制度への反映もありません。こうした状況を改善するために、しあわせなみだでは発達障害者への調査を行い、「性犯罪被害者としての障がい児者」の概念が盛り込まれるよう、働きかけを行っています。

3)市民への意識啓発
 どんなに性暴力に遭った方を支援しても、性暴力はなくなりません。そこで「しあわせなみだ」では、性暴力を許さない風土の醸成に向け、市民を対象とした啓発活動に力を入れています。
 具体的な活動として、2014年10月、性暴力撲滅を啓発するファッションショーを開催しました。クラウドファンディング(サイトを通じた資金調達)を通じて市民から72万円を集め、日本の流行の発信地である渋谷で、100名が来場するイベントとなりました。
 また主催イベントや、自治体、学校等からの講演依頼、メディアからの取材も積極的にお受けし、性暴力への正しい理解の促進や、性暴力防止に向けたメッセージを発信しています。2016年度はTV3社、新聞6社、雑誌2社、ウェブメディア3社に掲載していただき、書籍でもご紹介いただきました。


今後の活動の方向性・ビジョン

【ビジョン】
・性暴力ゼロで誰にとってもしあわせな社会を創る
しあわせな社会の実現において性暴力がゼロであることは不可欠です。
セクハラや「いじり」のようなものも含めて、性暴力が社会生活の充実に大きな障害になっている人は既にたくさんいます。
性暴力がある社会で充実した生活を送っている人は1人もいないはずです。
加害者であっても喜びを感じているのは一時的に支配欲が満たされているからで、本当の喜びや充実した社会生活は性暴力では得られません。
たばこが苦手な私には性暴力とたばこは似ていると思ってしまいます。
ひと昔前の男らしさのイメージや象徴みたいなものにもリンクする所があるのではないでしょうか。
そして、性暴力がゼロであるだけではなく、セクシャルマイノリティであることや健常者、障害者など属性に限らず「誰にとってもしあわせな社会」を創りあげるのがこれからの私たちしあわせなみだです。

定期刊行物

メールニュース「Tear's Letter」配信
・隔週(連休・年末年始を除く)
・登録はこちらから→https://mail.os7.biz/b/8nJq?fbclid=IwAR3Abu69_rS28aOcyJs_ZymZioOBZHV4z-NCsRpzWoUqKLFN-6hFXI_CR7Y

活動報告書
・毎年度
・最新版は「団体概要」からダウンロードできます→https://shiawasenamida.org/%e3%81%97%e3%81%82%e3%82%8f%e3%81%9b%e3%81%aa%e3%81%bf%e3%81%a0%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

団体の備考

【団体名】 
*しあわせなみだ
サバイバー(性暴力被害者)、サポーター(性暴力被害者の家族、パートナーなど)が流す涙が「しあわせなみだ」になるように・・・。
その涙はいつか必ず「しあわせなみだ」になる!という想いを込めて、この名を一人でも多くの人に届けていきたいと思います。
このページの先頭へ

協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

▼刑法Updateプロジェクト(令和4年ソーシャルジャスティス基金助成事業)
▼見えづらい暴力を可視化する事業(令和3年度日本財団助成事業)
▼障がい児者への性暴力撲滅啓発に向けた映画上映事業(平成31年度JKA補助事業)
▼障がい児者への性暴力に関するアドボカシー事業実施(平成30年認定NPO法人まちぽっとソーシャル・ジャスティス基金助成)
▼施設で暮らす女性を対象としたメーク講座(平成29年度共生社会を創る愛の基金助成事業)
▼性暴力被害者支援情報マッチングシステム「サイレント・ティアー」 (2015年度ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」助成)
▼「DV・失業等により施設で暮らす女性・子どものための自活応援講座」(真如苑2015年度多摩地域市民活動公募助成)
▼施設職員を対象とした性犯罪等の暴力被害者支援スキルアップ事業 (平成26年度公益財団法人日工組社会安全財団広域安全事業)
▼子ども・女性を対象とした虐待連鎖防止事業(平成25年度独立行政法人福祉医療機構助成事業)
▼連続講座「障害者とともに「現実(イマ)」を考えよう」(平成24年度共生社会を創る愛の基金助成事業)
▼シンポジウム「暴力に遭った人に寄り添うこと」(平成24年度東京ウィメンズプラザ DV被害者支援体制整備等 助成事業)
▼施設で暮らす女性を対象としたメーク事業(平成24年度独立行政法人福祉医療機構助成事業)

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

▼刑法Updateプロジェクト(令和4年ソーシャルジャスティス基金助成事業)で3団体と連携し、3回の院内集会を開催
▼障がい児者への性暴力撲滅啓発に向けた映画上映事業(平成31年度JKA補助事業)で9団体と連携し、8か所で映画上映会開催、1か所でオンラインイベントを開催
▼施設で暮らす女性を対象としたメーク事業(平成29年度共生社会を創る愛の基金助成事業)で1団体と連携し、5の社会福祉施設にて講座を実施
▼刑法性犯罪を変えよう!プロジェクトで、3団体と連携し、平成29年通常国会での、刑法性犯罪処罰規定見直しの実現を後押し
▼「DV・失業等により施設で暮らす女性・子どものための自活応援講座」(真如苑2015年度多摩地域市民活動公募助成)で2団体と連携し、5の社会福祉施設にて講座を実施
▼施設職員を対象とした性犯罪等の暴力被害者支援スキルアップ事業 (平成26年度公益財団法人日工組社会安全財団広域安全事業)で1団体と連携し、5の社会福祉施設にて講座を実施
▼子ども・女性を対象とした虐待連鎖防止事業(平成25年度独立行政法人福祉医療機構助成事業)
5団体と連携し、11の社会福祉施設にて講座を実施
▼震災後の女性・子ども応援プロジェクト(2011年3月~10月)
2011年3月11日に発生した、東日本大震災後、被災地での性暴力をなくすために、2団体と連携し、啓発活動を実施

企業・団体との協働・共同研究の実績

▼2019年3月 東洋大学助教岩田千亜紀さんとの共同執筆による論文『発達障害者への性暴力の実態に関する調査』が東洋大学社会学部紀要第56-2号(2018年度)に掲載される

行政との協働(委託事業など)の実績

実績なし