孝楽会設立時、春日部市は高齢者保健福祉サービスの充実に取り組んでおりましたが、整備計画目標値に対する達成率は老人短期入所施設41.8％、老人デイサービスセンター71.4％、在宅介護支援センター42.9％と目標に達していない状態であり、在宅複合施設孝楽園が建設された赤沼方面は特に整備の遅れた地域でありました。
　そこで、在宅介護サービスの三本柱である訪問介護、短期入所、通所介護の整備が急務であった状況において、短期入所、通所介護は建設費等の設備投資額が大きく、周辺住民の生活を支える施設を建設する為には社会福祉法人の設立が必要であると考え、この社会福祉法人孝楽会が設立されました。
　平成13年より短期入所、通所介護、居宅介護支援事業をメインとして長らく運営されてきましたが、平成23年に理事長が藤田和夫に変更となり、平成26年に孝楽園ちろりん村保育所が開設し、平成28年に孝楽園訪問介護センターが開設されました。
　多機能型の福祉施設を目指して、高齢者福祉だけではなく、児童福祉や障害者福祉の分野にも事業を拡大している最中です。

（1）老人短期入所施設の経営
　孝楽園ショートステイセンターは、介護保険法に定める短期入所生活介護事業所として、利用者の自立した日常生活を援助するために、入浴、排泄、食事等の介護その他日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図ることを目的とする。

（2）老人デイサービスセンター
　孝楽園デイサービスセンターは、介護保険法に定める通所介護施設として、利用者の自立した日常生活を援助する。また、日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図ることを目的とする。

（3）居宅介護支援事業
居宅介護支援事業は、介護認定を受けられた方に介護支援専門員が心身の状況・環境や、ご希望されるサービスをお聞きして居宅サービス計画を作成し在宅介護サービスを提供する。

（4）訪問介護事業
利用者の人権や自己決定を尊重し、利用者の立場に立った訪問介護サービスを適切に提供することにより、利用者がその有する能力に応じて可能な限り自立した日常生活を営むことができるよう努める。

【身体介護サービス】
食事介助や、体位変換、清拭、入浴介助、おむつ交換や排泄介助など、お客様の身体に直接触れる介助を行う。
（食事介助／排泄介助／入浴介助／通院等介助／身体清潔の介助／外出移動介助（車椅子への移乗、移動介助、歩行介助）／更衣介助／起床、就寝介助／服薬介助等）

【生活援助サービス】
食事作りや買い物、洗濯やお部屋の掃除の補助など、日常生活のお手伝いをする。
（住居等の掃除／整理整頓／衣服の洗濯、補修、整理／シーツ交換やベッドメーキング／生活品の買物／調理と配膳等）

（5）保育所事業
　ちろりん村保育所では、保育所入所期間は人間形成にとって極めて重要な時期であることに配慮し、児童が望ましい未来を作り出すための基礎を養う事を目的とする。その他、子どもたちの生命や身体の安全確保、他者と触れ合い、様々な体験を行うことで、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培うことを目的とする。また、企業所内保育所という観点から、児童を抱える働き手が働きやすい環境作りの一貫であることにも配慮し、事業運営を行っていく。
　0〜5歳児を対象とし、定員は11名で運営する。
　また、医療法人武里外科脳神経外科との共同型企業所内保育所として、内閣府の企業主導型保育事業に参画し運営を行っている。

　上記のような活動を通じ、約1500人の赤沼の住民を一つにすることを目指す。
　孝楽会が2025年の地域包括ケアシステムの構築の雛形となれるように、小規模・多機能で地域に密着した事業を推進する。

実績なし

無