特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター

基礎情報

団体ID

1744555259

法人の種類

特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

メディア・アクセス・サポートセンター

団体名ふりがな

めでぃああくせすさぽーとせんたー

情報開示レベル

★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

日本が誇る映画、アニメーション、音楽などの優れたコンテンツは、私たちに多くの感動をもたらし、生きる喜びにまでつながる大変重要なものだと思います。映画館や劇場の中で泣いたり笑ったり。そういった、感動を共有する楽しさは、人々のコミュニケーションのきっかけでもあり、人と人とを結びつける大切なものではないでしょうか。
 少し気をつけてみると、私たちの普段の会話には、意外なほどテレビ・映画などのコンテンツに関するものが含まれていることがわかります。しかし日本には、そこにアクセス出来ない、感動の輪の中に入れない方々が沢山いらっしゃるのをご存知でしょうか?
 もし、耳が聞こえない、聞こえにくい方に配慮した「字幕」や、目が見えない、見えにくい方のための「音声ガイド」があれば、より多くの方が、その感動の輪の中に入っていけるようになります。
 感動を届けることが仕事である映画製作者にとっても、作品が多くの人の心に届かないという「機会損失」は、解決したい課題ではないでしょうか。さらに今後、インターネット配信系などで広がるメディアの多様化の中で、そういった課題は積み重なっていくことでしょう。 
 将来を見据えた新しいインフラが必要とされ始めている中、コンテンツの権利者、製作者、提供者、受け手側、それぞれの知恵と行動の結集こそがまず必要だと考え、「メディア・アクセス・サポートセンター」は設立されました。
 「感動をみんなのものに」をキャッチフレーズに、映画館や劇場、そして家庭まで、映像コンテンツのバリアフリー化から、より豊かな社会づくりに取り組んでまいります。

代表者役職

理事長

代表者氏名

常世田 良

代表者氏名ふりがな

とこよだ りょう

代表者兼職

主たる事業所の所在地

郵便番号

151-0061

都道府県

東京都

市区町村

渋谷区

市区町村ふりがな

しぶやく

詳細住所

初台1-51-1 初台センタービル709

詳細住所ふりがな

はつだい はつだいせんたーびる

お問い合わせ用メールアドレス

mail@npo-masc.org

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

03-6300-7762

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

10時00分~18時00分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金

備考

時間外および不在時は職員携帯電話に転送しています

FAX番号

FAX番号

03-4243-2608

連絡先区分

その他

連絡可能時間

10時00分~18時00分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

都道府県

市区町村

市区町村ふりがな

詳細住所

詳細住所ふりがな

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2009年6月25日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2009年6月25日

活動地域

全国

中心となる活動地域(県)

東京都

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

役員数・職員数合計

18名

所轄官庁

東京都

所轄官庁局課名

生活文化局都民生活部管理法人課NPO法人係
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

障がい者、高齢者、福祉、文化・芸術の振興、経済活動の活性化、就労支援・労働問題、その他

設立以来の主な活動実績

2017年
9月 劇場公開映画「三度目の殺人」より、スマートグラスによる字幕表示対応がはじまる。
立川シネマシティ、川崎チネチッタ、名古屋ミッドランドスクエア シネマ、大阪ステーションシティシネマにて貸出対応実施。全国全ての映画館で使用可能となった。
5月 日本財団パラリンピックサポートセンター パラリンピック研究会「パラリンピックとアーツ」スタディグループにて講演「映画業界から始まる鑑賞支援の最新技術」
2016年
07月 映像コンテンツに対する情報保障の研究・開発事業に於いてスマートフォンアプリ「UDCast」を開発。「ONE PIECE FILM GOLD」が「UDCast」を採用し全国で音声ガイド付き上映を実施、全国規模で音声ガイド付き上映が実施されるきっかけとなる。
06月「海よりもまだ深く」視覚障害者用音声ガイド上映サポート実施
2015年
10月 第27回東京国際映画祭 共催企画
「映画の未来 バリアフリーから広がる新しい観客との出会い」
09月 経済産業省 平成27年度コンテンツ産業強化対策支援事業協力
「メガネで観る字幕ガイド」・「スマホで聴く音声ガイド」実証実験(〜11月)
06月、04月に音声ガイド制作および、上映サポート実施
03月 横浜能楽堂「バリアフリー能」字幕サポート
2014年
12月 経済産業省 平成26年度コンテンツ産業強化対策支援事業受託
10月 第27回東京国際映画祭 共催企画「映画の未来 新しい映画鑑賞システムを体験!!」
10月「舞妓はレディ」視覚障害者用音声ガイド制作および、上映サポート実施
10月 江戸東京博物館で音声透かしを使ったバリアフリー化実験
2013年
10月 東京国際映画祭「武士の献立」新システムによるBF上映&シンポジウムを開催。
2012年
10月 東京国際映画祭「裸の島」バリアフリー上映&トークショー
01月 BS放送の聴覚障害者用字幕、視覚障害者用音声ガイド制作開始
2011年
10月 東京国際映画祭 バリアフリー企画 「幸福の黄色いハンカチ」上映&シンポジウム
・日本初!オリンパス製HMDに日本語・英語切替字幕表示
06月 字幕、手話をネットから読み込める「おと見」DVDプレーヤー無償配布開始
ーーーー同時に字幕制作ソフト「おこ助 for DVD」無償配布開始
03月 文化庁より著作権法37条2条1における指定団体となる
2010年
12月 日本初!ユナイテッドシネマ浦和 スペースバトルシップヤマト他公開中の3作品同時バリアフリー化
05月 日本初!テアトル蒲田/蒲田宝塚 毎週日曜日の字幕&音声ガイドサポート開始
04月 埼玉県委託事業 字幕制作120、音声ガイド10作品制作開始
2009年
記者会見の資料(映像有り)
07月 第一回理事会 記者会見 親睦会
06月 内閣府より認証
01月 内閣府にNPO設立申請
2008年
12月 設立総会

団体の目的
(定款に記載された目的)

この法人は広く一般市民を対象とし、映画、アニメなどの映像コンテンツの利用に際しての聴覚障害者用字幕、視覚障害者用音声ガイドなどの情報保障を求める者に対して、これら情報の管理と提供に関する事業を行い、文化振興と人々のQOL(生活の質)向上に寄与するとともに、映像コンテンツ業界のさらなる振興を目的とする

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

(1)聴覚障害者用字幕・視覚障害者用音声ガイド台本などのアーカイブの設立・運営事業
(2)聴覚障害者用字幕・視覚障害者用音声ガイドなどの制作者の養成事業
(3)映像コンテンツに対する情報保障の研究・開発事業
(4)聴覚障害者用字幕・視覚障害者用音声ガイドなどの普及促進・頒布・提供事業
(5)その他、この法人の目的を達成するために必要な事業

現在特に力を入れていること

聴覚障害者用字幕・視覚障害者用音声ガイドの制作者がいずれ不足します。クオリティを維持しながら制作者を増やす、養成事業に力を入れています。

今後の活動の方向性・ビジョン

【公共的な字幕・音声ガイドスクリプトのアーカイブ化と配信のインフラ】
 地上波デジタル放送を観るとき、リモコンの「字幕」ボタンを押すと、多くの番組で字幕が表示されます。これは助成金制度に支えられているものの、放送局の努力によって毎年字幕付与率をアップしてきた経緯があります。しかし放送されたコンテンツがDVD化される時、必ずしも字幕がDVDに収録されるわけではありません。なぜならこの「字幕データ」は放送局の所有物だからです。では新しいメディア、例えばインターネットを利用した動画配信、携帯電話による動画配信などは沢山の会社で始まっています。放送局と同じように、これらの配信会社にもバリアフリー化を求めるのでしょうか?助成金制度を拡充するのでしょうか?それは不可能です。
 一つの作品には一つのバリアフリーデータがあればいいのです。それを公共的に管理し、届ける仕組みが必要です。

【映画・映像業界、権利者団体、障害者団体等、そのすべての歩み寄り】
 映画館は同じ空間でみんなで感動を共有する素晴らしいエンターテインメントだと思います。しかし、日本の映画を映画館で観るとき、字幕が入っていると「邪魔だなぁ…」と思う方が居るかも知れません。音声ガイドがスピーカーから流れると「うるさいなぁ…」と思う方が居るかもしれません。。字幕も音声ガイドも誰にも迷惑をかけない携帯端末で実施する方法があるのです。
 「ボランティアで字幕と音声ガイドを付けたいのだけど、著作権があるので出来ないのでしょ?」と聞かれることがあります。上映の許諾を得ているなら、バリアフリー化するのに何の問題もありません。気をつけなければならないのは監督の同一性保持権です。製作者の意図に沿ったデータの制作が必要です。今まで、情報交換の機会が無かったために、様々な誤解が生じています。それらを無くすには歩み寄りが必要です。

【字幕・音声ガイド制作における圧倒的なコストダウンと新しい技術開発】
 DVDに字幕や音声ガイドが収録されない大きな理由はそこにかかるコストです。ある程度売れる作品であればそのコストをかけられますが、多くの作品は対応出来ません。2006年1月にスタートしたキューテック社の「web-shake字幕をつけ隊!」はDVDの中に収録されていない聴覚障害者用字幕をネットから配信するという画期的なサービスです。もっと発展させると、サーバ上に字幕データを置くだけで映画館から家庭まで、映画をバリアフリーにすることが出来ます。また、字幕はパソコンベースで制作されますので、字幕をフィルムに焼き付ける場合に比べ1/5以下にコストは下がります。サーバ上に音声ガイドを乗せることも技術的には可能ですし、今後の技術開発に期待します。

定期刊行物

MASC通信(年4回発行)200部

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

独立行政法人情報通信研究機構
平成21年から平成27年 
チャレンジド向け通信・放送役務提供・開発推進助成金
「インターネットを利用したクラウド型情報保障サービスの提供」

独立行政法人福祉医療機構
平成22年 「日本映画のバリアフリー上映推進事業」
平成23年 「視聴覚障害者向け字幕、音声ガイド普及促進」

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

秋田大学
平成23年から26年「複合現実感を利用した聴覚障害者のための映像字幕提示技術の開発とその普及を目指した学際研究」
聴覚障害者を集め、字幕表示の在り方を研究テーマとした。

企業・団体との協働・共同研究の実績

ニコン、オリンパス、ソニー、エプソン、ブラザー ヘッドマウントディスプレイによる字幕表示実験

行政との協働(委託事業など)の実績

平成28年 文化庁委託業務「WFSCにおけるバリアフリー映画上映等実施・運営業務」
業務の実績の説明
①音声ガイド制作
 劇場公開映画「だれかの木琴」の視覚障害者用音声ガイド制作、収録。
 音声ガイドは、映画の場面や人物の動きなど、目から入る情報を言葉で説明し、目が見えない、見えづらい方に提供するもの。専門的な業務のため、同作品のバリアフリー字幕を制作した実績のあるPalabra株式会社に委託。
②UDCast対応業務
 UDCastとは、映画や映像作品の音声から同期情報を得ることで、スマートフォンやタブレット端末を使って、様々な言語をバリアフリー化させるアプリケーションサービス。
本上映会では、iPodtouchとSONY製メガネ型機器を使用して、配信サーバから音声ガイドおよびバリアフリー字幕を提供した。
③運営・広報業務
 10月22日(土)に国立新美術館にて開催した「日本語字幕・音声ガイド付きバリアフリー映画上映会」の運営・広報。および終了後の報告書作成、シンポジウム映像の制作統括など。

平成22年 埼玉県緊急雇用創出基金県事業「映像作品のバリアフリー化推進事業」

今日、映画・アニメなどの映像コンテンツは、社会生活に欠かせないものとなっている。しかし、「聞こえにくい」「見えにくい」といった困難を抱える人は、そうした映像コンテンツを楽しむことができない状況である。 
 県では、ビジュアルプラザを中心に、映像産業の振興を目指している。映像振興のためには、県民にできるだけ多く映像に親しむ機会を提供していくことが欠かせないが、特に視覚・聴覚障害者にとっての機会づくりは十分な現状とは言えない。
 現在これは、障害者が健常者と同じように映像を楽しめるようなコンテンツが少ないことが大きな原因の1つである。社会福祉の観点で多くのバリアフリー化が叫ばれている中、映像に関してはなかなか進んでいない状況である。
 そこで、過去の名作や、Dシネマ映画祭で上映された作品、インキュベート施設入居者が制作した作品、埼玉県にゆかりのある作品などに字幕及び音声ガイドを付加し、高齢者や障害者などより多くの人に映像を楽しんでいただく機会を創出する。 
 また、バリアフリー対応の映画作品を増やすことで、ビジュアルプラザの新たな付加価値づくりを目指すとともに,他県に先立ちこの事業を実施をすることで埼玉県のバリアフリーの取り組みの一環をアピールする。