聖恵授産所は、1960年1月20日（昭和35年）、忠海教会会堂において、障がいのある人が3名と井原牧生牧師、妻（初子）の5名で礼拝をもって始められた。会堂の片隅には、2台のタイプライターが据えられていた。自ら身体に障がいのある井原は、「障がい者も働いて社会に参加しなければならない」という強い信念のもとに、障害のある人たちに和文タイプを教えることとなった。～聖恵授産所55周年記念誌より抜粋～
　どんな人にもそれぞれ与えられた使命があり、果たすべき役割があること…働くことは権利であり、義務であること…介護サービスを受けながらでも働くことは当然のこととして聖恵授産所はその歴史をスタートさせました。困難も多々ありましたが、行政のご理解と関係団体、地域の方々のご支援のもと社会福祉法人として認可され、私たちを必要としてくださる方々の声に応え、地域と共に協力して成長してまいりました。

～沿革～
・1960年1月　身体障害者及び生活困窮者の更生授産を目的としたタイプライター印刷の授産所を開
　　　　　　　設。
・1972年5月　社会福祉法人の認可を受ける
・1973年4月　入所定員50名の授産施設「聖恵授産所」開設。
・1979年4月　入所定員80名の認可を受ける。
・1984年4月　通所ホーム「ベタニヤ荘」を開設し、通所事業を開始。
・1997年2月　「聖恵デイサービスセンター」(B型）開所。
　　　　　　　「在学介護支援センターせいけい」開設。ホームヘルパー事業開始。
・2000年4月　「聖恵デイサービスセンター」「聖恵ホームヘルパーステーション」及び「居宅介護
　　　　　　　支援事業所」の介護保険事業所の指定を受ける。「聖恵居宅介護支援事業所」開設。
・2002年10月　市町村障害者生活支援事業の受託。「竹原地域障害者生活支援センター聖恵」開
　　　　　　　　設。
・2003年12月　「療護施設聖恵」(定員30名）開設に伴い、「聖恵授産所」の定員変更（定員60
　　　　　　　　名、通所17名）。
・2004年3月　身体障害者短期入所事業（ショートステイ・４床）開始。
・2010年2月　「ワークホーム聖恵」(施設入所支援30名、就労継続支援B型45名）・
　　　　　　　「ライフサポートホーム聖恵」(施設入所支援60名、生活介護60名）を開設。
　　　　　　　身体障害者短期入所事業(ショートステイ・２床）の変更。
・2011年2月　共同生活介護事業所「ケアホームベタニヤ荘」開設。
・2011年4月　小規模多機能型居宅介護事業所「ドリームハウス聖恵」開設。
・2014年4月　共同生活介護（ケアホーム）を障害者共同生活援助事業（グループホーム）に統合。

・指定障害者支援施設　ライフサポートホーム聖恵（施設入所支援・生活介護）
・指定障害者支援施設　ワークホーム聖恵（施設入所支援・就労継続支援B型）
・短期入所事業所聖恵
・障害者共同生活援助事業　グループホームベタニヤ荘
・指定通所介護事業所　聖恵デイサービスセンター
・指定訪問介護、指定居宅介護事業所　聖恵ホームヘルパーステーション
・竹原市在宅介護支援センターせいけい
・聖恵居宅介護支援事業所
・竹原地域障害者生活支援センター聖恵
・指定小規模多機能型居宅介護事業所　ドリームハウス聖恵

　社会福祉法人が果たすべき役割は、常に社会や地域から求められている。
　聖恵会では障がい者、高齢者の方々と共に確かな歩みを続け、また、生活困窮や様々な困難を抱えている人々の為の支援を行っていくなど制度を超えた活動についてもしっかりと考えていきたい。
　そのために今までよりも更に、地域の声にしっかりと耳を傾け、社会福祉法人としての本来の役割を果たしたいと考えている。

　聖恵文化祭は1974年11月3日に第１回が開催された。障害のある方が社会参加していくための一つのきっかけとして、自分たちの働きをたくさんの方に見て頂くために始まった。そして、地域の方々のボランティア参加など多数のご支援を頂き、福祉施設を拠点とした非常に有意義な交流の場へと発展し、今では地域のお祭りのように認識されている。

　聖恵会後援会は1982年12月3日に発足され、社会見学・福祉講演会・夕涼み交流会・運動会・旅行など、法人だけでは到底なしえなかった企画を後援会活動として今も継続してご支援くださっている。

　2012年8月に発足した竹原地域社会福祉法人協議会に参加し、法人間・事業間の研修、交流、人材確保などを連携して行っている。また、社会福祉法人としての使命をより良く果たすために、求められる課題に対して定期的に協議を行っている。

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