私たち「メダカの学校小田分校」の成り立ちは、１９９８年に遡ります。今も変わりませんが、農村地域では、コミュニティの中心は自治会であり、その中心事業は町民のつながりを深めるために親睦が主な目的でした。
そんな中、地縁型コミュニティ組織の下に、目的型のＮＰＯの走りとして始まりました。子供たちに『ふるさと』と呼べるいつまでも心に残る風景を残してあげたいという思いを強く持ち活動を開始しました。その活動は、決して懐古趣味ではなく、先人が築きあげた鎌倉時代から続く小田町の歴史を、今を生きる私たちが、これからの１０年、２０年先の小田町のまちづくりはどうあるべきかという議論を何度も積み重ね、ふるさと小田町のまちづくりビジョンを構築しました。

１，『自然学習塾』　地域の小川で生き物や水質変化を調査。２，『不耕起栽培』による田んぼの学校　　代かきをせず、汚れた水を琵琶湖に流さない。また農薬を使わず生き物いっぱいの水稲耕作に子どもたちと共にチャレンジ。
３，『昆虫の森づくり、メダカが群れ蛍の舞う小川の再生』
　　小田神社へのクヌギの植樹。堤防下の小川に柳の植樹
４，『なれ寿司づくり』
近江の食文化を伝えていこうと、なれ寿司づくりを親子で体験。
５，『メダカの日曜学校』
お寺の本堂をお借りしてプロのクラッシックコンサートを開催。お寺を新たな文
化芸術の発信拠点として、地域の自然や先人の残してくれた文化をみつめる「日曜学校」を開催
６，『竹炭を作ろう』
竹藪で間伐した竹を利用して、ドラム缶窯による竹炭づくり。学校の中庭にも子
供たちが体験できる窯を完成
７，『日野川メダカシンポジウム』の開催
小学５年生が小田分校とともに活動してきた1年間の記録を、地域のみなさんや保護者の前で発表。みんなで１年間を振り返る。
８，『インターネットホームページ』の作成
活動情報の発信

【他には無い活動の特長】
１）自治会から派生した目的型のＮＰＯであるが、自治会などの地縁型のコミュニティと対立することなく、共に地域づくりに取り組んでいるこれからの地域協働まちづくり
の先駆け的取り組みです。
２）小学校と連携し、地域の環境学習や不耕起による稲作と、学校教育だけでは出来ない地域住民参加による教育に取り組んでいます。
３）認知症高齢者デイサービス施設と連携し、認知症高齢者の方々と田植えや稲刈りなどを実施し、小学校の環境学習と異業種連携をはかっています。
４）日野川河川改修にあっては、河川管理者である県当局が、地域で環境活動をすすめる私たちの意見聴取をしたうえで整備を進めていただきました。
５）琵琶湖淀川水質保全機構や県河川担当と連携し、子供たちや都会の方々を受け入れ環境学習会を実施しています。
６）『メダカの学校小田分校』としての活動は、１０年目を迎えています。

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