弊団体は、東南アジアにおける支援活動の様子を現地で見聞きする中で、支援の方法について問題意識を抱いた大学生によって設立されました。その問題意識とは、現地における支援が事後的な応急処置にとどまっており根本的な解決に結びついていないという点でした。弊団体は、資金や時間の面で制約を受ける学生という立場で最大限この問題点にアプローチするために、国の垣根を超えた学生同士の交流を通じて各国の将来を担う人財を輩出することを活動理念としています。
　この理念に基づき、弊団体はこれまで日本を含むアジア諸国において３０以上のプロジェクトを実施してきました。これらのプロジェクトはアジア諸国の学生と協働して行われ、これまでに２５０人以上のアジア人学生を巻き込んできました。

　弊団体は、カンボジア・ベトナム・フィリピン・ビルマ(ミャンマー)・インドネシア・インド・マレーシアの７つのチームを持ち、それぞれが年２回のペースで各国へ渡航しプロジェクトやフィールドワークを実施しています。2017年度夏期は、ミャンマーでは火災発生時の対処法に関する教育、インドネシアでは地震発生時の避難訓練、マレーシアでは盲人に対する理解の普及、というプロジェクトをそれぞれ実施しました。また日本で活動するチームもあり、東南アジアから学生を日本に招いて、特定の社会問題をテーマに議論やフィールドワークを行うExperience Japanプロジェクトを実施しています。普段は、それぞれのチームごとに年30回ほどのミーティングを行いながらプロジェクトの準備を進めるほか、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント手法の学習などを行っています。

現在、東南アジア各国を中心に弊団体のネットワークは広がりつつありますが、その関係性は、日本人とカンボジア人、日本人とベトナム人といった、日本と東南アジアという２国間の関係が中心となっています。今後は、アジアの複数の国の学生が相互に交流するようなネットワークをより発展させていきたいと考えています。

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