子ども

　南海トラフ巨大地震の発生が想定される静岡県に暮らす私たちは、阪神・淡路大震災や中越地震、そして東日本大震災を経験された子育て世帯のお話をうかがいながら、これまで各団体において、できる形で防災講座やイベント、避難訓練などを行ってきました。
　その取組を続ける中で、長年強く感じてきたのが「地域を超えた連携の必要性」です。横に長い静岡県では、県内の子育て支援団体が平時から顔の見える関係を築いていれば、災害時の困りごとに対して相互に支援し合えるのではないかと考えるようになりました。
　2018年10月頃、西部団体の代表となる認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴの呼びかけにより、災害時における県内子育て支援団体同士の連携の可能性について話し合う機会が生まれました。
その後、2019年1月には東部・中部・西部の各団体代表者が初めて一堂に会し、第1回の話し合いを実施しました。その後は2～3か月に一度、地域を訪問し合いながら会議を重ねていきました。県内が東西に広く、移動や日程調整が難しい状況もありましたが、コロナ禍をきっかけにZoomが普及したことで、ミーティングが飛躍的に進めやすくなりました。
こうした積み重ねを経て、2020年9月11日、設立の運びとなりました。

＜災害発生時の活動実績＞
◯２０２１年熱海土砂災害被災親子のための募金活動を実施。
豪雨災害で被害に遭った子育て家庭のために、静岡県東部の登録団体が中心となり各地域で寄付を募る活動を行った。そして、被災地の子育て家庭グループと連絡を取り合い、寄付金にて支援を行いました。
◯２０２２年９月の台風１５号による豪雨災害で被害に遭った子育て世帯への支援の実施。
静岡県中部地区の登録団体が中心となり被災者に物資調達と提供を行い、断水が発生したため洗濯支援や災害後の後片付けの際に、被災した方のお子さんを預かる保育支援を実施しました。その後、静岡豪雨応援チャリティイベント、絵本作家サトシンさんによる「絵本読みまショー」を11月に開催しました。
◯２０２４年１月に発生した能登半島地震で被害に遭われた子育て世帯への支援の実施。
発災後早期に寄付金の募集を始め、その寄付金を元に石川県の被災された子育て世帯を対象に、３０家庭に希望する支援物資を送る活動を行いました。その後、１０月に石川県七尾市で開催された、そくさい祭～元氣フェスティバル～に参加。子どもたちの遊び場ブースの提供を行いました。
◯災害時における相互協力に関する協定を締結
2024年1月大阪の団体「ママコミュ！ドットコム」（大阪府）、7月、特定非営利活動法人 U.grandma Japan（愛媛県）・一般社団法人 こども女性ネット東海（愛知県）、12月ママグループコタン（石川県）と災害時の相互支援のための協定を結んでいます。

1. 被災地のニーズに基づいた支援活動
地域ごとの災害の特性を知り、過去の経験やネットワークの情報網を活かした支援を行います。
各市町や社会福祉協議会、民間企業と連携し、情報集約の方法や協力体制を整えていきます。

​2. 各種ツールを活用したネットワークづくり
SNS等を活用し、東西に広い県内のネットワーク網を構築し、被災時の助け合いに備えるとともに、
平時からの連絡・情報共有等を行います。

​3. 平時からの防災についての情報発信や講座・交流会の実施
被災するその前に被災後の準備を整える「備え」の啓発に取り組み、支援からこぼれやすい
乳幼児家庭の防災知識を高める活動を行います。

お問い合わせは、恐れ入りますがメールアドレスよりお願いします。

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