現在、親がいない、親と暮らせないなどの理由で児童養護施設に入所している子どもが、全国に約２万５千人います。また、児童虐待や子どもの貧困問題など、子どもを取り巻く環境の悪化によって、児童養護施設の重要性は益々高まっています。しかし、児童養護施設では、一般家庭と比べて、習い事や学習塾に通う機会に限りがあるのが現状です。そのことが、子どもたちの学習機会の損失に繋がり、施設を出所した後の人生に大きく影響してくることは言うまでもありません。
　　そこで、私たちは、学習塾に通うことが難しい子どもたちに対して、学習塾に通っている子どもたちと同じクオリティーの学習支援を行い、子どもたち一人ひとりの健やかな成長を目的に活動を始めました。
具体的には、令和４年７月から長崎県佐世保市柚木町にある、「社会福祉法人若竹寮　児童養護施
設若竹の家」の中学生から高校生の希望者６名へeラーニングＡＩショウインを利用した、学習プロ
グラムを実践しています。これは、松陰塾佐々校にて新型コロナウイルス感染症対策として、１年間
リモート学習を実践してきた事の応用になります。平日は毎日、Skypeを利用し、リモートで顔を
合わせ、学習状況を確認しながら、学力向上に励んでいます。施設の方から「どんな学力にも対応で
き、子どもたちも楽しみながら勉強できる」と言っていただき、とても感謝されています。

佐世保市柚木町にある、「社会福祉法人若竹寮　児童養護施設若竹の家」の中学生５名へeラーニングＡＩショウインを利用した、学習プログラムを実践しました。中学生５名の内訳は、中学３年生２名、中学２年生３名です。中学３年生は高校受験に向けて、意欲的に毎日の学習に取り組み、第一志望校の合格に向けて引き続き学習しています。中学２年生については、毎日の学習と文字検定資格の学習に取り組みました。５人全員が以前に比べて学力が向上し、勉強をするようになったと感謝の言葉いただいております。引き続き、中学生５名が毎日の学習に取り組みます。

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