【設立の経緯】
山梨県南アルプス市北部地区において、「総合福祉モール」の建設計画が立ち上がりました。
整形外科をはじめ、地域に不足している診療科と、共生ケアデイサービス、病児病後児保育が同じ場所で計画される当施設の柱の一つとして、食事支援事業を据えました。
「生命維持、健康増進の基本は食」との認識により、モール内の給食及び地域の独居高齢者、介護を必要とする方に向けた配食サービスの他、人々が集い共に食事する場の提供を主な事業として法人を設立いたしました。
現在の社会情勢に伴った大量生産、コスト削減の流れは食品業界も同様に、農作物にまでも及んでいることに危機感がぬぐえません。身体をつくる大事な食事が「食欲を満たすだけの食事」になっていることは否めず、昨今の事件・事故とも無関係ではないと思います。
「健康な心身は食事から」を基本理念に、有機栽培された野菜や、食品添加物を極力使わない食材を使用した料理の提供が、人々の健康にとって重要な要素と考えます。

【代表者　中村可乃子 略歴】
食育インストラクター１級、「やまなし有機農業市民の会」事務局
大学卒業後、大手民間企業に就職するも、料理の道を志し服部栄養専門学校調理師科にて料理を学ぶ。
卒業後は日本料理「なだ万」にて修行、その後独立し、山梨県甲府駅前にて日本料理店を10年間経営。
現在はオーガニックガーデンジャムスを経営、自然食ケータリング、仕出し弁当の宅配と老人介護施設の昼食を担当。普通食から介護食まで幅広く対応している。

過去の、自身の病気と、その後食事の改善により健康を取り戻した経験から、「健康は食から」との思いを強く抱く。
安全でおいしい食の提供を第一に、日々調理に携わっている。

１．配食サービス
医療制度の改定により、入院期間が短縮されている中で、退院直後のケアが追い付いていない状況にあります。生命維持において最も重要な食事を、利用される方の状態に合わせた介護食も含め、お弁当の配食サービスを行います。
対象は、独居高齢者のみならず、ご家族が介護をしながらも仕事を続けることができるよう、食の支援をしていきます。
また、配食における配送業務は生活協同組合の組合員による、配送ワーカーズと提携。
ワーカーズコレクティブという働き方を支え、雇用の拡大にもつなげます。

２．会食サービス
孤食化が進む現代において、独居高齢者の孤立化を防ぎ、地域コミュニティへの接点となる場、地域の人々が気軽に集える場を提供します。

３．給食業務
総合福祉モール内の病児病後児保育施設、共生ケアデイサービス施設利用者への給食提供を行います。利用者の病状による食事制限やアレルギー等の個別対応、介護状態に応じた食事の提供を行います。
また、総合福祉モール内の各クリニック、各施設で働く従業員が日々健康に過ごせるような、おいしい給食を提供します。

４．福祉施設、要介護世帯対応型冷凍食材の製造・販売
体調が不安定な高齢者が、その日の体調に応じた食事をしていただくために、惣菜、ごはん等、メニューごとに冷凍した食材を用意します。これは独居高齢者の自立生活の支援にもつながります。
また、冬季の野菜不足対策として、年間を通して食材を安定的に調達するための事業でもあります。有機農産物の生産者と提携することで、有機農業の拡大と、新規就農者の支援にもつながり、地域農業の発展にも貢献します。

５．有機農産物の生産・加工・販売（農業の六次化事業）
お弁当やお惣菜、冷凍食品に給食…一般社団法人じきどうが提供する全ての食事に欠かせないのが、「安心安全な食材」。提携生産者から有機農産物の仕入れを行うほか、自社においても有機農産物の栽培を行い、食材の自社調達に努めます。地域で現在問題となっている遊休農地を有効活用することで、地域活性化にも貢献します。

６．食農・環境・文化・教育等に関するイベント、交流会等の企画及び運営
食育インストラクターの資格を生かし、日本の食文化の継承など、食に関連した提携型スクールをはじめ、環境・文化・教育等、次世代につながる各種イベントや交流会等の企画・運営をします。

訪れた人が皆元気を取り戻す場所になるために、食を通したあらゆる活動を展開していきます。

2017年11月　法人登記完了予定

＊運営主体である「一般社団法人みんなの御影」との連携により、総合福祉モールの開設に向け協働中
＊委託事業：デイサービス（社会福祉協議会）の昼食提供（70食／日）(中村）

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