「助成事業の概要」

１．事業名
　海洋の総合管理に関する調査研究事業
　沖ノ鳥島の維持再生に関する調査研究

２．目的
　海洋の総合的管理における管轄海域の基点となる島の重要性にかんがみ、海洋基本法において離島の保全等について必要な措置を講じることが明記された。これを受けて、沖ノ鳥島を浸食や海面上昇から守る対策及び沖ノ鳥島がEEZ･大陸棚を保有することに関する法律上の問題に取り組み、沖ノ鳥島の問題解決に資することを目的とする。特に、後者については大洋中の島及びその周辺海域をどのように管理するべきかという、国際的な視点でこの問題を取り上げ、現在必ずしも楽観を許さない沖ノ鳥島を巡る厳しい国際世論に一石を投じ、その転回を図る。
　平成20 年度は、沖ノ鳥島の問題を改めて国際的な視点で解決するために法律及び技術の両面から検討するとともに、沖ノ鳥島と太平洋島嶼国の課題共有の可能性を探り、大洋中の島及び周辺海域の管理の問題に対する議論を深め、海洋政策の発展に寄与する。

３．事業内容
　(1)沖ノ鳥島の維持・再生に関する調査研究
　(2)沖ノ鳥島並びに島の国際法上の地位の検討
　(3)太平洋島嶼国等との課題共有の検討
　(4)国際シンポジウムの開催

論文