事業名：
空気潤滑法による外航船舶の省エネ技術の研究開発-2

事業内容：
1.概要
空気潤滑法を大型外航船舶に適用するために必要な技術開発を行い、空気潤滑法の実用化を目指すことを目的とし、平成２１年度は(1)空気潤滑システムの検討及び設計、(2)空気供給システムの検討及び設計、(3)空気吹き出し方式の検討及び設計、(4)空気潤滑システム搭載船の性能把握の４項目について検討および設計を行った。

2. 空気潤滑システムの検討及び設計
空気吹き出し方式、吹き出し位置、空気供給方法、主機冷却水取り入れ位置、配管、機器類の設置場所等の検討、上記に対する一般配置上の問題点の整理と解決、適切な空気吹き出し量の推定および省エネ効果の試算を実施した。

3. 空気供給システムの検討及び設計
主機バイパスガスとブロワーの組み合わせによる空気供給方法、バイパスガス流量制御システムの検討を行った。

4. 空気吹き出し方式の検討及び設計
最適な空気吹き出し位置および配置、測深儀、ログの位置、気液分離可能なシーチェスト構造の検討を行った。

5. 空気潤滑システム搭載船の性能把握
無気泡時の抵抗自航試験、無気泡時のプロペラ単独試験、気泡流中のプロペラ変動圧試験、気泡流中のプロペラ単独試験を実施した。

事業目標の達成状況：
本研究は、省エネ技術の一つとして研究されている空気潤滑法について、大型実証船への適用に関する研究を行うことにより、期待される省エネ効果の確認、空気潤滑システム設計・実装技術の開発、システムを実際の船舶に適用する場合の工作面を含めた課題の抽出と解決を目標とするものである。
この目標を達成するため、平成２１年度は空気吹き出し方式、吹き出し位置、空気供給方法、主機冷却水取り入れ位置、配管、機器類の設置場所等の検討、上記に対する一般配置上の問題点の洗い出しと整理、解決を行う事を計画し、計画通りの内容を実施し、上記実施内容に記載した成果を得たことにより、平成２１年度の目標を達成した。

報告書

事業成果物名	空気潤滑法による外航船舶の省エネ技術の研究開発－2
ファイル	形式：PDF　容量：224KB