「干潟生物の市民調査と人材育成」事業は、「干潟生物を調査できる人が少ない」、「このままでは干潟生物調査者が絶滅危惧種になってしまう」といった声に応えるべく、2010年度から本格的に開始された活動です。この活動は多くの専門家や環境団体の協力もあって軌道に乗りつつあります。「干潟生物の市民調査」とは、8名以上が一組となって、干潟生物を調査する方法で、専門家や訓練を受けた「調査リーダー」が指導すれば、干潟生物の現況を正確に記録できるといった特長をもっています。
　本報告書は、この3年間で市民調査を主導できる人材となる「調査リーダー」を育成する取り組みの概要を記したものです。活動の立ち上げにかかわった初期メンバーがサポート役となり、代わって若き調査リーダーらを主軸とする次期メンバーが、より一層この活動を進展させるならば、干潟生物調査者は絶滅の危機から脱することができるでしょう。今後、多くの地域で、干潟生物の市民調査が実施され、環境保全に役立つ情報が蓄積されることを期待しています。

報告書

事業成果物名	『干潟生物の市民調査』調査リーダー育成の3年間（エッセンス版）
ファイル	形式：PDF　容量：1MB