事業成果物名

2012年度 海を活かした教育に関する実践研究 事業完了報告書

団体名

事業成果物概要

【助成事業の概要】

1.事業名
  海を活かした教育に関する実践研究

2.目的
 四方を海に囲まれた日本の中でも,島嶼県である沖縄県にとって日常生活と「海」とは切っても切れない関係にある。しかしながら,これまでの学校教育での「海に関する教育活動」は,一過性のものや授業者個々のやる気に依存するもの,特定の教科・領域での実践や特定の環境にある学校のみの実践などに偏る傾向があった。また,海を活かした教育を実践するに際して費用面や安全面の問題なども大きい。結果的に,「海に関する教育活動」は,継続性や普遍性に関してのさまざまな問題を克服しなければならないのが実態である。
 琉球大学教育学部では平成22年度に,日本財団助成事業として教育実践の試行や予備調査を行い,平成23年度はそれらの結果と課題を踏まえて,「海を活かした教育」を14のプロジェクトで試行的に実施している。その基本的考え方は,学校教育課程のなかで,いつでも,どこでも,多様な教科・領域でできる教員の養成を目指すことである。
平成24年度はこの結果を踏まえ,さらにそれらを発展・展開させ,学校現場等での実践に即した有用な教材開発等を行う。同時に,開発された教材を活用して海を活かした教育を実践できる教員の養成や開発した教材の有効性の評価を試みる。また,3年にわたる取組を総括する年度とする。


3.目標
 本事業の達成目標を次の二点である。
  ①沖縄県の地域特性を踏まえた「海を活かした教育実践」教材の開発と蓄積
  ②「海を活かした様々な教育活動」を多種多様な場面で実践できる教員の養成


4.事業内容
  本研究では、以下12班のグループ(研究班)を立ち上げ、教育に関する研究・実践を行った。

 (1) 「海」を素材とした各教科の枠を超えた授業づくり演習
 (2) 海を活用した理科教育実践のための教材開発と教育支援
 (3) 附属学校における家庭科教育「海洋」実践
 (4) 海をモチーフにした離島での図工・造形教育実践
 (5) 教師教育のための水辺活動プロジェクト「Waterside Activity for Teacher Education Project」
 (6) プロジェクト成果を社会と情報共有するためのシステム開発
 (7) 「シュノーケリング」を採り入れた体育授業実践
 (8) 海をテーマにした発達障害児の支援教育プログラムの開発と支援システムの構築
 (9) ビーチサッカー及び海の学習による心身ともに健やかな子どもの育成研究
 (10) 海を活かした食育—学校給食に「海」を取り入れる研究・実践
 (11) 沖縄県内小中学校における「海を活かした教育プログラム」の事例収集・分析
 (12) 小中学校でのエネルギー・環境教育に「海」を取り入れる研究

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

2012年度 海を活かした教育に関する実践研究 事業完了報告書

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