事業成果物名 |
地域交流サロンの構築と生きがい就労の支援事業 事業報告書 冊子
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団体名 |
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事業成果物概要 |
今事業のはじまりの背景は、障がいのある方、地域の方が拠点を活用していただく中で、「居場所」「生きがい」「就労」という3つのキーワードが明確になった事からでした。これは、高齢者や障害者といった福祉を必要とする方のみの問題ではなく、地域全体の問題であると感じ、楽笑単体で取り組む事では解決できない問題であると考え、多くの関係機関と協働し連携しながら地域課題として取り組むべきだと判断しました。そこで今年度は、さんかく屋根のふれあいサロンを中心とした「居場所づくり」と就労の可能性を探る為、地場産業である農業を活用した「生きがい就農の構築」を地域の方々の意見を頂きながら形に変えていきました。
地域との関係性は、サロンの参加人数から見てわかるように、少しずつではありますが信頼されるようになってきました。信頼から生まれる真のニーズが明確になりつつある中で、「居場所」「生きがい」「就労」という3つのキーワードをより細分化して答える必要性が出てきました。 次年度は、3つのキーワードを細分化する為に「分野別のプロジェクト」を立上げ、障がい高齢分野のみならず、幅広い分野の方にも担い手として参画していただく場、事業を実施する場を設ける事が必要です。また、担い手として生きがいを持ち、役割を明確にして協働でまちを創りあげて行く意識の向上を目的とした「ひとづくり」にも力を入れていく必要があります。 人口減少克服・地方創生に向けて、地域交流拠点「居場所」の在り方も注目されています。障がいや高齢、児童といった縦割りの福祉ではなく、全地域住民を対象とした福祉の融合を確立するためには、より多くの方に共感していただき、地域住民と共にまちを創り上げているという達成感の創造が重要です。 その為に大切な視点は、 役割を明確にして交流を深める。 スケールフリー（緩いキズナ）を利用して人の輪を創る。 クラスター（強いキズナ）を創りだすこと。 まとめとして、 「一億総活躍社会の実現」という言葉を最近よく耳にします。その概念には「若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会」とあります。まさに今事業が目指すべきところであり、今までに類をみない、超少子高齢化社会に対応できる社会保障の手法として大きく注目されていることもわかります。しかしながら言葉にすることは簡単でも、今事業の活動やミッションに共感し関心を持って頂くまでの信頼関係を構築するには本当に時間がかかりました。もしかするとまだそこに至っていないのかもしれません。 断片的なニーズを拾い上げ始まった今事業に対し、当初想定していた利用像とは違い、地域の求めていることの幅広さを学ぶよい気づきとなりました。横のつながりの強さも特徴的に感じ、既存の地域コミュニティーの仕組みを上手に活用する事で、新たな地域の方へのアプローチに繋がる事がわかりました。 次に、個別のニーズにどのように対応するべきか、多くの課題を残しました。生きがいとして、余暇として、多種多様な受け皿が必要であり、多くの声が寄せられることから、コミュニティーサロンにおける期待度が高いことが伺えました。次年度への引き継ぎ事項として、参加される方の声や想いに耳を傾け、一緒にコンテンツを創り上げるように働きかけたいと思います。 最後に、地域コミュニティーの再構築は5年、10年、20年といった長い年月をかけ、お互いの関係性をどのように創り上げていくかが一番重要なポイントだと実感しました。持続可能な仕組みにする為には、地域の新たな担い手（ボランティア）の創出、ボランティアコーディネーターの養成と配置、地域ニーズに合ったコンテンツの開発の3点が必要となります。共生型サロン事業が今後制度として認められ、市の事業として予算建てされるのであれば、是非その3点を加味していただけると、住民主導の地域支え合いが再構築され、誰もが安心して楽しく暮らせるサスティナブルな地域に発展すると確信します。 |
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